103億の千賀も124億の吉田正にも不安要素…来季メジャー「大活躍しそうな意外な日本人選手」 | FRIDAYデジタル

103億の千賀も124億の吉田正にも不安要素…来季メジャー「大活躍しそうな意外な日本人選手」

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20年11月に1000奪三振を達成した千賀。「お化けフォーク」はメジャーでも威力を発揮しそうだ(画像:時事通信社)
20年11月に1000奪三振を達成した千賀。「お化けフォーク」はメジャーでも威力を発揮しそうだ(画像:時事通信社)

来季からメジャーに挑戦する日本人選手に、大型契約が続いている。

ソフトバンクから海外FA権を行使してメッツと合意した千賀滉大(29)が、5年総額7500万ドル(約103億3200万円)。オリックスからポスティング制度を利用してレッドソックスへの入団が決まった吉田正尚(29)が、同9000万ドル(約123億9800万円)――。金額からは、2人の評価の高さがうかがえる。

「メッツは来季、本気でワールドシリーズ制覇を狙っています。サイ・ヤング賞投手のバーランダーを2年総額8670万ドル(約119億3900万円)で、通算89勝のキンタナを同2600万ドル(約35億8000万円)で獲得している。球団オーナーの大富豪コーエン氏は、37年ぶりの優勝のために大金を払うのを惜しんでいないんです。千賀もエースのシャーザーらとともに、先発の柱として期待されています。

レッドソックスは、吉田をトップバッターとして想定しているようです。今季のレッドソックスの1番打者の通算打率は.235で、出塁率は.295。ウィークポイントの一つでした。吉田は21年から.429に.427と2年続でリーグトップの出塁率を記録し、通算打率は.327を誇ります。レッドソックスが本拠地とするフェンウェイ・パークはライトが狭く、左打者の吉田にとっては有利でしょう」(スポーツ紙担当記者)

守備についたのは39試合だけ

オリックスが日本一となり大阪市内でのパレードに参加した吉田(左)。右は中嶋聡監督(画像:時事通信社)
オリックスが日本一となり大阪市内でのパレードに参加した吉田(左)。右は中嶋聡監督(画像:時事通信社)

だが、2人には不安要素も大きい。

「ケガが多いのが難点です。千賀は14年に右肩、17年に背中、21年に右ふくらはぎを痛めるなど、毎年のようにスロー調整を強いられています。『お化けフォーク』と呼ばれ分かっていても打てない落ちるボールと最速164kmの速球を持ちながら、自己最多の勝利数が13にとどまっているのもケガと無縁ではないでしょう。

吉田にも持病の腰痛があります。さらに守備や肩にも不安がある。今季は119試合に出場しましたが、守備についたのは腰への負担などを考え39試合だけです。メジャーで重視される肩についても、弱さが指摘されています」(同前)

千賀や吉田の才能や日本での実績は十分だろう。だが、年間を通じて活躍できるかは未知数だ。一方で2人ほどの実績はなくとも、大活躍しそうな選手がいる。ポスティング制度を使いメジャーに挑戦する、阪神の藤浪晋太郎(28)だ。メジャー情勢に詳しいスポーツジャーナリストの友成那智氏が解説する。

「メジャーで成功する投手の条件は、ハイファストボール(高めの速い球)とロースプリット(低めに落ちる球)を持っていることです。野茂英雄や佐々木主浩、田中将大らは、この2種類の球があったからこそ活躍できました。藤浪にも最速162kmの速球と、150km近いスプリットがあります。何よりケガが少なく、タフなのがメジャー向きです。年間通じてマウンドに上がれる体力がある。

難点は制球力の悪さでしょう。四球で球数が多くなるため、100球制限のあるメジャーでは先発として5回以上投げるのは難しい。しかし、イニングをまたぐロングリリーフとしてなら十分計算できると思います」

12月14日現在、レッドソックスやダイヤモンドバックス、アスレチックスなど複数の球団が調査しているといわれる藤浪。千賀や吉田のような高額複数年契約にならずとも、意外な「掘り出しもの」としてメジャーの大打者に立ちはだかるかもしれない。

20年12月に『フライデー』の直撃取材に答えた藤浪。メジャーへの思いを語っていた
20年12月に『フライデー』の直撃取材に答えた藤浪。メジャーへの思いを語っていた
  • 撮影加藤 慶 時事通信社

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