<figure id="attachment_280277" aria-describedby="caption-attachment-280277" style="width: 1280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="371b43c5"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/c808796c314024196a3bccbcd8e65017.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-280277" class="wp-caption-text">もともと、慎重で用意周到な性格だが、現場で臨機応変な対応を求められるテレビドラマの撮影を経験し、肩ひじを張らずに取り組めるようになったという</figcaption></figure>
ＮＨＫ連続テレビ小説『ちむどんどん』で黒島結菜（25）演じるヒロインに想いを寄せる幼馴染みを熱演。その透明感あふれる演技で世の女性を虜にした俳優の前田公輝(ごうき)（31）。彼が芸能界に入るきっかけを作ったのは母親だった。
「情操教育の一環で、兄妹と一緒にホリプロの研修生になりました。６歳の僕は、習い事の一つだと思っていました（笑）」
「永谷園」のＣＭに出演を果たすなど子役としてすぐに売れ、学校の友達の間でも人気者となった。当時、「超前向きで調子に乗っていた」という前田は、小学６年生の時には『天才てれびくんＭＡＸ』のてれび戦士として脚光を浴びたが、その後は辛酸をなめた。
「大学生になった頃から本当に仕事がなくなって苦しみました。役者として成長するために社会を知ろうと、色んな方と飲みに行って見聞を広げようとしましたね。そのせいでいつも金欠（笑）。
たまに行く会食のために普段の食費を削りまくりました。あまりにお腹が減ってどうしようもない時は、枕をお腹に当ててうつ伏せで寝て、満腹感を得たり……。その時の繋がりやあがきは今も仕事に活きています。無我夢中で暗い闇を突き進んだあの日々があったから、僕は変わることができた」
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演技が評価され、徐々に仕事が増えていったが、当時はその賞賛を素直に受け入れられなかったという。
「犯罪者の役で評価されたんです。子供の頃から正義のヒーローに憧れていたので、当時は複雑な気持ちでした（笑）。でも、凝り性なので、目の前のものに真剣に向き合った。正義に憧れるからこそ、その対極にある犯罪者の心理を深く考えるようになったんです。
&#8220;悪&#8221;を演じるには不可欠だろうと考え、数年前からアクションの鍛錬も積んでいます。僕に悪役をやらせるならどんな犯罪をさせたいか、裏で監督さんたちが話し合っていたと聞いて、ようやく悪役が板についたなと思えた。悪役なら誰にも負けません」
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そして芸歴25年目の今年、10代の頃から願っていた朝ドラへの出演を果たす。悪役とは真逆の好青年役だった。
「10代の頃は、履歴書を真っ黒になるまで書き込んでＮＨＫに送り続けていました。印象に残りたくて、奇抜なことを書いたりしたこともありました。でも、目に止めてもらえず、一度は朝ドラへの気持ちに蓋をした。その夢が今年、思いがけず叶って嬉しかったです。悪役を自分のものにしたことで、反対の役の演技もできるようになっていた。やってきたことが身になっているのを実感しました」
明るい役のイメージと元来の人柄から、最近はバラエティ番組の出演も増えた。
「悪役とのギャップを狙って挑んだ朝ドラで評価してもらって、色んなことに挑戦する自信がついた。長いトンネルを抜けた先で、何をするのか、また何をしないのか……。選べる難しさを楽しんで、成長していきます」
子供の頃の前向きさは今も健在。期待に胸を打ち鳴らし、新境地を切り拓く。
<figure id="attachment_280278" aria-describedby="caption-attachment-280278" style="width: 1280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="61247025"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/161f85355b7a78cacc9e60817dcac335.jpeg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-280278" class="wp-caption-text">６年前から『HiGH＆LOW』シリーズに轟洋介役で出演。登場人物の中でも特にケンカが強い役を演じることが本格的なアクションに取り組むきっかけとなった ©2022「HiGH&amp;LOW THE WORST X」製作委員会 ©高橋ヒロシ（秋田書店）HI-AX</figcaption></figure>
<figure id="attachment_280279" aria-describedby="caption-attachment-280279" style="width: 1280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="22b8de24"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/d838d91b8921bfafc64e39cd6f750055.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-280279" class="wp-caption-text">『ちむどんどん』では、突飛な性格の登場人物が多い中、真っ直ぐにヒロイン・暢子を想う豆腐店の息子を演じ、視聴者からは&#8221;ちむどんどんの良心&#8221;と評された</figcaption></figure>
<figure id="attachment_280280" aria-describedby="caption-attachment-280280" style="width: 1280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="a32d5ffc"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/DT_9582.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-280280" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　俳優・前田公輝 「暗い闇を突き進んだあの日々があったから、変われた」</figcaption></figure>
<figure id="attachment_280281" aria-describedby="caption-attachment-280281" style="width: 1280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="82d178fe"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/DT_9622.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-280281" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　俳優・前田公輝 「暗い闇を突き進んだあの日々があったから、変われた」</figcaption></figure>
<figure id="attachment_280284" aria-describedby="caption-attachment-280284" style="width: 1280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="afc3b020"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/CC2C1140.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-280284" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　俳優・前田公輝 「暗い闇を突き進んだあの日々があったから、変われた」</figcaption></figure>
<figure id="attachment_280285" aria-describedby="caption-attachment-280285" style="width: 1280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="69d2efad"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/CC2C1657.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-280285" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　俳優・前田公輝 「暗い闇を突き進んだあの日々があったから、変われた」</figcaption></figure>
『FRIDAY』2022年12月23日号より

足立百合

ＮＨＫ連続テレビ小説『ちむどんどん』で熱演。その透明感あふれる演技で注目を浴びた俳優の前田公輝。子役してブレイクしたが、のちに辛酸を舐めた。彼が再び前を向くまでを語ったロングインタビュー。

『天才てれびくん』で脚光を浴びた子役が長いトンネルの後に『ちむどんどん』で再注目されたワケ

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