<p>興行収入１００億円を記録したクイーンの自伝的映画「ボヘミアン・ラプソディ」。この映画の大ヒットの恩恵を受けているのは、映画会社やレコード会社だけではない。これまで地道に活動してきた世界各国にいるトリビュート・バンドにも光が当たっているのだ。</p>
<p>トリビュート・バンドとは、リスペクトしているアーティストの曲をコピーしてライブ活動をするバンドのこと。解散したりライブを見ることのできないバンドをトリビュートすることが多く、クイーンはもちろんの事、レッド・ツェッペリン、ビートルズ、アバなどのトリビュート・バンドは世界中で数多く存在している。</p>
<p>メンバーのブライアン・メイと、ロジャー・テイラーは、フレディの死後、ポール・ロジャースや、アメリカン・アイドル出身のアダム・ランバートをヴォーカリストとして迎えながら現在でも活動を続けている。しかし、クイーン・ファンはどうしてもヴォーカリストにはフレディの残像を求めてしまう。トリビュート・バンドはどこまでその領域に近づくことができるかが大事なのだ。</p>
<p>実はクイーン・メンバー公認のオフィシャル・トリビュート・バンドが存在しているのをご存知だろうか。2012年、メンバーのロジャー・テイラーがオーディションを開催して結成したのが「ザ・クイーン・エクストラヴァガンザ（The Queen Extravaganza）」だ。</p>
<figure id="attachment_28540" aria-describedby="caption-attachment-28540" style="width: 600px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="c031c34e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/01/8025f204a7e52e4c7a4ff2cb4ec51795.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-28540" class="wp-caption-text">ザ・クイーン・エクストラヴァガンザ（The Queen Extravaganza）</figcaption></figure>
<p>メンバーが公認しているだけあり、単なるモノマネではなく、音楽性真っ向勝負の実力派で、ヴォーカリストのマーク・マーテルのフレディへの到達度はかなり高かった。実際、マークは映画『ボヘミアン・ラプソディ』の劇中歌のレコーディングにも協力している。クイーンはアダム・ランバートより、マークと一緒にツアーをすべきで、選択を間違っているという声がファンから上がるほど評価が高い。マークは残念ながら2017年いっぱいでバンドを離れたが、本家のお墨付きということもあり、2018年後半にはイギリスで「グレイテスト・ヒッツ・ツアー」を行い、大盛況だった。</p>
<h4>The Queen Extravaganza &#8211; Bohemian Rhapsody (Live at Montreux 2016)</h4>
<p><iframe title="The Queen Extravaganza - Bohemian Rhapsody (Live at Montreux 2016)" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/egtJi967tgM?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></p>
<h4>Marc Martel &#8211; &#8220;Somebody to Love&#8221;</h4>
<p><iframe title="Marc Martel - &quot;Somebody to Love&quot; for Céline Dion" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/Atb5AMkWHks?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></p>
<p>またクイーンの史上最高のトリビュート・バンドと言われているのが、1998年に結成された南米アルゼンチン出身の「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン（God Save The Queen）」。1980年代のクイーンのスタイルをベースに、1986 年のイギリスのウエンブリー・スタジアムでのライブを研究、ファッションとサウンドを忠実にコピーし、エンターテインメント性が高いのが特徴だ。</p>
<p>これまでに世界30か国でプレイし、80万人を動員。サウンドはもちろんだが、ヴォーカルのパブロ・ペイディンのなりきり度に注目だ。2月20日から南米ツアーがスタートし、7月には全国５カ所にわたるジャパン・ツアーが決定している。</p>
<figure id="attachment_28541" aria-describedby="caption-attachment-28541" style="width: 704px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="6e532043"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/01/a81ab5834d343aa9bca99c39b301292f.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-28541" class="wp-caption-text">ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン（God Save The Queen）</figcaption></figure>
<h4>Bohemian Rhapsody- God Save The Queen</h4>
<p><iframe title="Bohemian Rhapsody- God Save The Queen / DSR - Pablo Padín 11/11/16+12/11/16 Lisboa e Porto" width="500" height="375" src="https://www.youtube.com/embed/8MyG7LUW6RY?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>海外からもう一つ、1993年に結成されたイギリスを拠点とするトリビュート・バンド「キラー・クイーン（Killer Queen）」。特徴としては、ヴォーカリストのパトリック・マイヤーズの表情が、80年代のフレディにとてもよく似ているのだ。パフォーマンス力も実証済みで、2019年はイギリス・ツアーが決定、またその後は9週間に渡るアメリカのツアーも予定されている。ヨーロッパを代表するトリビュート・バンドだ。</p>
<figure id="attachment_28542" aria-describedby="caption-attachment-28542" style="width: 650px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="d84ef98c"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/01/f605f91ce2e8e5cbc826aaaae8c35eb2.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-28542" class="wp-caption-text">ボーカルがフレディに似ていると人気。イギリスで活躍中のKILLER QUEEN（キラークイーン）</figcaption></figure>
<h4>Queen Tribute Band &#8211; Killer Queen</h4>
<p><iframe title="Killer Queen The rhapsody Tour 2019" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/trYe8vGhTsI?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></p>
<p>また、日本にもトリビュート・バンドは存在する。ヴォーカリスト、フレディ波多江率いる「GUEEN（グイーン）」がその代表格だ。</p>
<p>歴史は古く、1990年４月に活動開始。TBSのオーディション番組「いかすバンド天国」にも出演、審査員特別賞を受賞している。</p>
<p>2013年には来日中のポール・マッカートニー夫妻の前でも演奏し、爆笑させた実績を持っている。クイーンのトリビュート・バンドの評価はコーラス・ワークによるところが大きいが、彼らはメンバー全員がコーラスを担当。曲の再現性が可能なところが魅力でもある。５月には渋谷O-EASTでライブが決定している。</p>
<figure id="attachment_28543" aria-describedby="caption-attachment-28543" style="width: 630px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="13b48f97"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/01/df547c4513cd8e3c980e6ee6adee7767.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-28543" class="wp-caption-text">日本のトリビュートバンドは、コーラスのハーモニーの完成度が高い。その名もGUEEN（グイーン）</figcaption></figure>
<h1>GUEEN 2014 12 20 @O-EAST</h1>
<p><iframe title="GUEEN 2014 12 20 @O-EAST 　720版" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/E0pBzH9RSW0?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></p>
<p>クイーンのトリビュート・バンドは世界中を探せばまだまだたくさん存在しており、今日も世界のどこかでクイーンの曲を演奏している。現在ではテクノロジーの進歩によって、サウンドを近づけることはそんなに難しいことではない。ブライアン・メイの特徴のあるギターの音色や、ロジャー・テイラーのドラムのアクセントなどもこれまでもかなり研究されてきた。</p>
<p>今後は映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見て、フレディに影響を受けた新世代のトリビュート・バンドがさらに生まれるだろう。しかし、フレディ・マーキュリーの歌声だけは唯一無二のもので、そう簡単に近づくことはできない。映画のヒットによって注目を浴びる分、聴衆の耳と目はさらに厳しくなるが、トリビュート・バンドには、様々な魅力のある「クイーン」を楽しませてほしいものである。</p>


興行収入１００億円を記録したクイーンの自伝的映画「ボヘミアン・ラプソディ」。この映画の大ヒットの恩恵を受けているのは、映画会社やレコード会社だけではない。これまで地道に活動してきた世界各国にいるトリビ

映画のヒットに大便乗！クイーンそっくりバンドが世界中で大人気

あなたへのオススメ