『朝まで生テレビ』田原総一朗氏発言が炎上…後任候補であがる「玉川徹氏」の名前
ジャーナリスト・田原総一朗氏が年明け早々炎上してしまった。発端は1月1日放送『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)だ。
「日本を立て直せるか?」のテーマで議論が展開されたが、元NHK職員でジャーナリストのたかまつなな氏が「NO」と回答。日本を変えられると思っている日本の若者が2割しかいないことを指摘し、年功序列や非効率な習慣を見直し、若者が参画できる社会にすべきと持論を展開した。
これに田原氏は
「あなたは本心からNOなの? 本当は日本が良くなると思ってるの? 思ってないの?」
と質問。これにたかまつ氏が
「思ってないです」
と返すと、突然激高した田原氏が
「だったら、この国から出ていけ!」
と声を大にした。
これがネットニュースになると、田原氏に批判が殺到。御年88歳ということもあり、ネット上では
《異論を認めないのはおかしい》
《だから若者は希望をなくす》
などという声であふれた。
番組終了後、田原氏はツイッターで
《失礼致しました。たかまつさんには絶望しないで頑張り続けて欲しいので、その気持ちをぶつけてしまいました。これからも宜しくお願い致します》
と謝罪。大方の騒動は静まったものの、実業家のひろゆき氏は
《日本の問題点を指摘する若い人が出て来ると『だったらこの国から出て行け!』という人達。それを見た金持ちや海外でも稼げる頭脳労働者が静かに日本から出て行っているので、海外在住日本人が増え続けてます(コロナ禍除く)》
と呆れたようにツイートした。
「田原さんの“暴走”は番組の名物であり、それが朝生の魅力ではあるんですが、今回はさすがに言いすぎでしたね。番組サイドも田原さんは功労者なので注意しづらいのではないか」
とはテレビ局関係者。昨年9月25日放送回でも、延々と話し続け、共演者から制止される場面があった。
京都大学大学院の藤井聡教授が低迷する日本経済について話し始めたところで、田原氏が
「それは違う!」
とカットイン。主導権を奪うと、中曽根康弘内閣の話に始まり、為替や日米地位協定の改正など、大演説をぶった。これに国際政治学者の三浦瑠麗氏が
「田原さん、独演会になってる」
と穏やかに“注意”。田原氏は
「いや、これはみんな知らないと思うから…」
と食い下がったが、三浦氏の
「一旦CM」
のコールで見事にCMに切り替わった。
言うまでもなく、「朝生」は田原氏がいてこその番組。ファンも多いので、問題が起これば田原氏はそれを受け止め、次に生かしながら続けていくだろう。とはいえ、永遠に続く番組はない。そんななか、一部局内ではポスト田原総一朗氏として同局社員の玉川徹氏の名前が挙がっているという。
玉川氏は昨年9月、安倍晋三元首相の国葬に伴う菅義偉前首相のスピーチについて
「電通が入っている」
と発言。これが大問題となり、謹慎処分を科せられた。現在は同局の『羽鳥慎一モーニングショー』に“イチ記者”として定期出演しているが、以前に比べて政治系の話題を扱うことは少なく、物足りなさも残る。
「“電通発言”があったので、玉川さんには際どいテーマはしばらく振らない方針のようです。玉川さんはテレ朝の社員なので、それに従っている感じ。しかし、本音の部分ではわかりません。
今年定年を迎える玉川さんを繋ぎ止めるためには、テレ朝はそれなりのステージを用意しなければならない。ずいぶん先の話かもしれませんが、“朝生”の後任はうってつけのように思いますけどね。田原さんも玉川さんの歯に衣着せぬ発言や取材姿勢は買っているようですし」(前出・テレビ局関係者)
玉川氏が仕切る“朝生”を1度見てみたい気もするが、果たして――。
写真:アフロ