「私は一般人なので」安室奈美恵 韓国での〝電撃復帰計画″報道にファンは… 復帰の可能性とその理由
年明け早々、往年の音楽ファンの心を波立たせるニュースが飛び込んできた。約4年半前に惜しまれながら引退した安室奈美恵さん(45)に韓国での電撃復帰計画があると『女性自身』が報じたのだ。記事では音楽関係者の証言として、
「安室さんと交流のある韓国の芸能関係者やイベント関係者が、韓国での復帰を後押ししようとしている」
とし、
「韓国エンタメ界から熱いラブコールを受けての復帰計画が水面下で動いているそうです」
と紹介されている。
確かにここ数年、韓国人DJのNight Tempo(ナイトテンポ)が80年代に日本で流行したシティ・ポップや昭和歌謡を韓国の音楽シーンに紹介し、現地の若者の間で日本の“ナツメロ”がちょっとしたブームになっている。韓国で安室さんの復帰待望論が浮上するのも分からなくはない。アムラー世代にとっては夢のような話だが、残念ながら現実的にはその可能性はかなり低いと言わざるをえないようだ。というのも、一度引退した芸能人が再び表舞台に戻ってくる理由の一番は何といっても「お金」なのだが、
「彼女に限ってはその心配は全く無い」
と関係者はいう。
「一時期は京都で暮らしていた安室さんですが、現在のお住まいは都内にあります。“平成の歌姫”に相応しい超高級物件ですよ。もしお金に困っているのならば、まずはそこから引っ越すはずです。お子さんもすでに成人して育児も一段落しています。安室さんがいまさらお金を欲しているとは思えませんね」(音楽関係者)
また、安室さんは芸能界引退直前にNHKの特番『安室奈美恵 最後の告白』で長時間インタビューに応じ、「引退を決意した最後に背中を押したものは何だったのか」という質問にこう答えている。
「ファンの皆さんの中に『いい状態の安室奈美恵』を思い出として残してほしいなって思って。一つのゴール地点はそこだったりしたので」
毎年夏には故郷・沖縄でライブ映像に合わせた花火ショーが開催されているが、これまでお忍びで安室さんの姿が会場で目撃されたことはあっても、ステージに登壇したことは一度もない。それは「もうステージに立つことはない」とファンに宣言した彼女の決意なのだろう。
昨年にはこんなことがあった。都内で安室さんに出会えた幸運なファンがサインを求めたところ、彼女は毅然とした態度で、
「私はもう一般人なので」
と断ったという。実際、今回の報道にはネット上でも、
「復帰してくれれば嬉しいけど、本人の意思は揺るがないはずだ」
という否定的な意見がほとんどを占めている。思えば彼女が時代を席巻した90年代は日本がまだ輝いている時代だった。今の日本が求めるのは安室さんの復帰ではなく、彼女に感化された新世代スターの誕生なのかもしれない。
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写真:川上孝夫