「全レギュラーに復帰」の中居正広 このタイミングで強行復帰のウラにある“テレビ業界のしきたり”
昨年11月から静養していたタレントの中居正広が帰ってきた。
中居は1月14日放送のレギュラー番組『中居正広のキャスターな会』(テレビ朝日系)、ラジオ『中居正広 ON&ON AIR』(ニッポン放送)に立て続けに出演。どちらも事前収録されたものだが、軽妙なトークで回復をアピールした。
中居をめぐっては、一部メディアで“重病説”が報じられ、昨年12月11日放送の『中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞2022』(フジテレビ系)で見せた激ヤセ姿に心配の声が上がっていた。その頃に比べると、少しふっくらした印象で、表情も明るい。
中居自らも重病説をネタにした。『キャスターな会』では
「(ネットニュースで)『年内死ぬ』って出てて。みんな俺、死ぬと思ってたの?」
とトボけ、共演者たちは「思ってません!」と即座に否定した。
中居は同日にレギュラー番組の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)の収録にも復帰。TBS系『情報7daysニュースキャスター』では、同局の安住紳一郎アナウンサーとのやりとりが放送された。安住アナが
「(昨年)10月、一時期戻ってきたときは、さすがにどうなっちゃうんだろうと思いました」
と正直に話すと、中居も
「やばいなと思ってたもん」
と告白。続けて安住アナに
「俺、死ぬと思ったろ? ちょっと思ってただろ? 去年の11月ごろとか。あれ、中居さん死ぬんじゃねえかと思ったろ?」
と笑いながら追及した。
「自ら“死亡説”に触れるのが、何とも中居さんらしい。ファンの心配を払拭するのと同時に、一部メディアにクギを刺す狙いもあるのだと思います」(スポーツ紙記者)
嬉しい知らせもある。中居のレギュラー番組が今春以降も継続することが、このほど決まったというのだ。テレビ局関係者の話。
「昨年11月に静養に入った際、テレビ業界では中居さんの冠番組をどうするかという話になったんです。さすがに年明け1月クールは存続となりましたが、この春の4月以降はどうなるか決まっていなかった。
責任感の強い中居さんが無理をしてしまうようなら『一旦終えた方がいい』という声も局内からは聞こえてきました。しかし、復帰した中居さんの姿や本人の熱意を感じ、このほど継続が決まったようなのです」(テレビ局関係者)
中居もテレビ業界の“しきたり”はわかっているため、このタイミングで復帰したのは、冠番組のためでもあったようだ。
「中居さんの本当の病状については、本人のみぞ知る。ただ、中居さんはテレビの現場が好きで、従来通りスタッフや共演者とワイワイ仕事をするのが楽しい。病院や自宅で、ひとり療養していた中居さんにとっては、これも“いいクスリ”なのかもしれません」(同・テレビ局関係者)
一方で、現時点でテレビ復帰は収録番組に限られるという。3月には中居のライフワークとも言うべき「ワールド・ベースボール・クラシック」が開幕するが、2大会連続で侍ジャパン公認サポートキャプテンを務めた中居の出演はまだ決まっていない。
「復帰したとはいえ、中居さんはまだ回復途上。テレビを見てもわかるように、顔にはかなりのメークを施したと聞いています。
女性誌では体の細さを見せないようにするため、局内でも厚めのアウターを脱がなかったという報道もありました。ここで無理はしない方がいいと思いますね」(別のテレビ局関係者)
17日には「ザ!世界仰天ニュース」にも出演することが明らかになった中居。これで全レギュラー番組に復帰したことになるが、ファンは性格を熟知するだけに、喜びの声と「頑張りすぎないで」という心配が交錯しているようだ――。
PHOTO:蓮尾 真司