「握手で『ありがとう』の気持ち込める」かつてはアメを配り…桐谷健太が再び見せた”伝説の神対応”
1月中旬の新大阪駅、東京行きの東海道新幹線最終便に乗車すべく、多くの乗客が改札口へと向かって歩いている中、同じように改札口へと向かうスラリと背の高い男性がいた。俳優の桐谷健太(42)である。黒縁メガネをかけ、スタジアムジャンパーに黒いジーンズに真っ白なスニーカーという、爽やかないでたちだ。そんな桐谷に気づいた多くの若い女性たちが集まってくる。彼女たちはスマホを手に桐谷に声をかけると、桐谷は立ち止まり、ツーショット写真に気軽に応じていた。
桐谷はこの日、1月19日から放送が始まった自身初の単独主演ドラマ『インフォーマ』(カンテレ)の取材会のためにカンテレ本社を訪れていた。
「情報屋と雑誌記者が謎の事件を追うクライムサスペンスで、深夜枠なのでエグいシーンも多用されています。カンテレといえば、昨年秋に放送されて話題となったドラマ『エルピス』など話題作が多く、この作品もすでに今期1、2を争うほどの素晴らしい出来のドラマだと評判です」(スポーツ紙記者)
桐谷も手応えをひしひしと感じているのか、取材会では、
「桐谷健太、覚醒の作品になったと自負しております!」
と自信をのぞかせた。その帰りとあって、さぞやご機嫌だったのだろう。集まった女性ファンに嫌な顔ひとつせず、尽きない握手やサインに気軽に応じていたのだ。
「実はファンに対する桐谷の対応はいつも同じ。いつも“神対応”で、ファンの間ではとても有名なんです」(芸能事務所幹部)
過去にはこんなエピソードがある。2021年、『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)に桐谷が出演した際、『平成ノブシコブシ』吉村崇から「噂なんですが」と前置きして、「ファンに会ったらアメをあげるんですよね?」と聞かれた桐谷は、
「『写真撮れない』ってなったらガッカリされるじゃないですか。(その代わりに)アメちゃんをあげたらすごい喜んでくださる」
と話し、アメを入れるポーチまで持っていたと話した。しかし、ある時、アメがないと不安を感じる自分がいることに気づき、
「それは本末転倒だなと思い、それであれば握手で“ありがとう”という気持ちを込める方がいいと思ってからは持ち歩いてない」
と説明したのだ。ファンもそういう桐谷の“神対応”を十分熟知しているようだ。和やかな雰囲気の中、一通りファンの対応が終わると、桐谷は慌てる様子もなく、ファンに一瞥して改札口へと入っていった。『インフォーマ』では、暴力団の若頭補佐の情報屋というアウトローを演じる桐谷。コワモテと神対応のそのギャップもまた桐谷の魅力なのである。
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- 写真:近藤裕介(1枚目)