「こちらが訴訟を取り下げて裁判外で和解しました」元ロッテ清田育宏氏がロッテを訴えた中身と不倫写真

「こちらが訴訟を取り下げ、裁判外で和解しました」

２月８日、元ロッテの清田育宏氏（36）が、契約解除を巡ってロッテを提訴していた件について、自身のインスタグラムを更新し、和解したことを発表した。

球団が清田氏の契約解除に踏み切ったのは2021年５月のこと。その理由は、本誌が報じた、清田氏の２度にわたる球団ルールを無視した行動によるものだった。

最初は20年秋、札幌遠征中の出来事。新型コロナウイルス対策で設けられていた「部外者との会食を禁じ、日々の行動記録の報告」という球団ルールを無視し、３年間関係を続けていた不倫相手の女性と連日会食し不貞行為に及んでいた（2021年１月８日号）。さらに、女性との密会を隠蔽した挙句、虚偽の報告をしていたというもの。その結果、球団は清田氏に「無期限謹慎」という処分を決定した。

「しかし、処分が解けた直後の同年５月には別の女性との不倫密会が再び『FRIDAY』で報じられたのです。その女性とも２年間に及ぶ不倫関係にあり、無期限謹慎が明け、２軍戦に実戦復帰した５月12日に女性との密会現場が撮られました」（スポーツ紙記者）

その４日後、清田氏本人を直撃すると、

「これってフライデーに載るんですか？勘弁してください」

―では、ちゃんと話してください。

「話しても意味ないですよ。復帰初日なんですよ。もう死にます」

―不倫という点に反論がある？

「反論とかじゃなくて……もう終わりですよ。これで球団もクビ。家族にも迷惑がかかる……」

そう語った清田氏。球団が契約解除に踏み切ったのは、この記事の発売（2021年５月21日発売）からわずか２日後のことだった。

その年の９月30日に清田氏は「一方的な契約の解除は『解雇権の濫用』と主張しロッテを提訴。その内容は、①地位確認②５月23日から提訴までの未払い報酬約2100万円の支払い③10月から2022年12月までに支払われるべき報酬④慰謝料1100万円の４つ。請求額は計9700万円に上った。訴訟に至った経緯について、当時、清田氏の代理人を務める旬報法律事務所の大久保修一弁護士は本誌の取材に対してこのように語ってくれた。

「１月の無期限謹慎処分の前から、清田さんは選手会を通じて球団側と話し合いをしていました。しかし球団は、団体交渉に誠実に対応せず、無期限謹慎処分を下したうえ、５月には一方的に契約解除に踏み切った。これは不当労働であり、法律上許されないことだと考えています。

清田さん個人の代理人である我々も、６月に内容証明を送り、球団側と話し合いを重ねてきましたが、こちらについても球団は一方的に交渉中止を通達してきました。話し合いでの解決が難しい以上、提訴という形を取らざるを得ないという結論に至りました」（2021年11月26日号）

その年の12月13日、第２回口頭弁論が行われ、「解雇は無効」とする清田氏側の主張に対し、球団側は「解雇には明確な理由がある」「長期契約は結んでいない」と主張。現役復帰を望む清田氏は、本誌の電話取材に対し、

「（野球を続ける道を探していくか）まだわからないです。本当に何も決まっていません。トレーニングも前ほどできていなくて。いろいろ悩み考えているというか。自分の気持ちについて今は詳しく話せませんが、いずれ時が来れば話しますので……」（2021年12月31日号）

と苦しい胸の内を明かしてくれた。

清田氏は和解を報告したインスタグラムで、このように語っている。

「今一度、自分をしっかり見つめ直し、これまでお世話になった方々に恩返しできるよう、また多くの方々の力になれるよう、色々なことをやっていきたいと考えています。より一層精進して参ります」

清田氏は現在、ベースボール・チャレンジ・リーグの埼玉武蔵ヒートベアーズに公式解説者として所属している。今後、野球界にどのように関わっていくのか、これからも清田氏の動向に注目していきたい。