現役恋愛工作員・不倫診断士・不倫相談士・マッチングアプリストとして電話相談ANSWERSにてカウンセラーとして活動中。恋愛工作の現場で得た恋愛のノウハウやテクニックをドリル化したカリキュラムシリーズも大好評。

水沢 翔子

＜恋愛相談所「ANSWERS」には、毎日多くの不倫相談が寄せられるが、最近、妻に不倫されている夫を指す「サレ夫」からの相談が少しずつ増えているのだという。
<a href="https://friday.kodansha.co.jp/article/296217">前編</a>では「サレ夫」である結婚10年目の高橋義春さん（仮名：42歳）からの相談と、妻が不倫しているかもしれないとき、最初に確認すべきことを紹介した。一体どうして不倫がバレてしまったのか＞
<figure id="attachment_296225" aria-describedby="caption-attachment-296225" style="width: 5616px" class="wp-caption aligncenter"><a href="#" data-ident_hash="ecc59104"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/02/aflo_7741771.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-296225" class="wp-caption-text">写真はイメージです/アフロ</figcaption></figure>
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最初のお電話から約３週間後、再度電話がありました。義春さんにお願いしていた確認事項は以下の３点です。
・化粧の雰囲気がいつもと違う日があるかどうか。 
・比較的新しめの下着が増えていないか。 
・夫婦の営みに誘ってみたときの反応。
化粧に関しては、義春さんがメイクに疎いこともあり、「よく分からない」とのことでした。下着は、いつからあるのかは、不明だが色気のあるようなものが増えているような……夫婦の営みは、「急に何よ(笑)」と驚きつつもお断り。２回ほど挑戦したものの結局至らなかったようです。
また、気付いたこととして「これまでなら怒っていたことに怒らなくなって、毎日かなり機嫌がいい」ということでした。
この二つが、ほぼほぼ「浮気のサイン」です。私はこの返答を聞いて、奥さんの浮気を確信しました。
女性が浮気している場合、複数の男性と同時に肉体関係を持つことに抵抗を感じる方が多く、色々と理由をつけて断られることが続いた場合、危険信号です。
また、「これまでなら怒っていたことに怒らなくなって、機嫌がいい」というのも実は危険信号。別のことで十分心が満たされ幸福感を感じているとイライラし難くなります。
ここまでの分析を義春さんにお話ししたところ、「浮気している可能性が高いのではないか」と感じたそうで、義春さんは浮気調査を依頼しました。「色々考えるよりはっきり確認したい！」と真相を確かめたいと思ったようです。
怪しい曜日に目途を付けて調査を実施したところ……結果はクロ。お相手は比較的近所に住む妻帯者で、いわゆるW不倫をしていることが判明しました。
義春さんの「まさか、妻がそんなことをするはずがない」という淡い期待は打ち砕かれてしまったのです。
事実を知った義春さんは、ショックを受けていたものの、時間をかけて冷静に状況を受け止めていました。
ここで離婚に踏み切る判断もあったのですが、ご本人としては「離婚はしない！」と希望していたので、奥さん側に離婚の意思が芽生えないような家庭での立ち回り方をアドバイス。
奥さんの浮気はW不倫であること、奥さん自身家庭を壊す気がない行動や発言がみられること、奥さんの性格を踏まえると全てを捨てるという選択はしないだろうという分析もあったため、とにかく「家庭を壊さない」ことを優先し、義春さんのメンタルケアと今後の家庭計画の立案を継続して行ないました。
円満な家庭の方には分からないかもしれませんが、義春さんは家庭の継続と妻の精神バランスを考慮して、当面は妻の浮気を認めることにしたのです。浮気の解決方法は十人十色。この家庭にとっては、これが一番の解決方法でした。
ここまででいったんアドバイスを終了したのですが、２ヵ月ほど経った頃、久しぶりのお電話で近況を伺うと、義春さんの状況は大きく変わっていました。
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<div data-friday-nextpage-lead="浮気されたことで大変身したサレ夫は急にモテ始め…"></div>
「実は私も好きな女性ができまして…」
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この電話には、さすがの私たちも驚きました。妻の浮気に、あんなにショックを受けていたのにいったいなぜ。理由を聞くと、
「妻も浮気していることですし、別にいいかなと…」
義春さんは妻の浮気を知り、「離婚はしない」と決意をして、家庭内での振る舞い方などを改善されていました。
サレ夫の特徴的行動も自分なりに改善し、妻に興味を持ち、妻の話を聞き、感情を言葉で伝えることや自分磨きも精力的に取り組んでいたようです。そうしていたら、周りの義春さんを見る目も変わったようで、同じ会社の女性の好意を受け、関係を持つようになったとのこと。
今の義春さんは、家庭で埋まっていなかった心の空白部分を外で満たしている後ろめたさで、奥さんにむしろ自然と優しくできているとのこと。
結果的に夫婦どちらも不倫をしてはいるのですが、離婚をする気はないそうです。お互いに不倫をしながら夫婦のバランスが取れてしまったという、驚きの結末となりましたが、義春さんとしても「お互いに心の拠り所があるのがいいのかも」とのこと。
今回のようなケースでは、友人や家族に相談していたら、もう少しハードな結末が待っていたでしょう。あくまで「家庭は壊したくない」という二人の要望を前提に、プロとして、このような結論を導きました。
結果的に、義春さんはとても満足しています。不倫などの特殊な恋愛では、相談者が言われたい言葉を言ってあげるのではなく、相談者が望む結末に導けるようなアドバイスが必要なのではないでしょうか。
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水沢翔子

＜恋愛相談所「ANSWERS」には、毎日多くの不倫相談が寄せられるが、最近、妻に不倫されている夫を指す「サレ夫」からの相談が少しずつ増えているのだという。 前編では「サレ夫」である結婚10年目の高橋義

「妻の不倫発覚」から３ヵ月…不倫の駆け込み相談所でアドバイスを受けた「サレ夫」が急にモテ始めた訳

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