『ブラッシュアップライフ』 好調!いまドラマで”芸人脚本家”が増えているのっぴきならないウラ事情 | FRIDAYデジタル

『ブラッシュアップライフ』 好調!いまドラマで”芸人脚本家”が増えているのっぴきならないウラ事情

連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television

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バカリズム(47)が脚本を務めるドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)のTVerお気に入り数が100万人を突破。今クール放送のドラマで1位となった。

都内で『ブラッシュアップライフ』の撮影に臨むヒロインの安藤(右)と、その同級生役の野呂佳代(39)。安藤にとって民放初の主演作となる
都内で『ブラッシュアップライフ』の撮影に臨むヒロインの安藤(右)と、その同級生役の野呂佳代(39)。安藤にとって民放初の主演作となる

「交通事故で亡くなった安藤サクラ(36)演じる主人公が人間に生まれ変わるために、何度もタイムリープをするというヒューマンコメディ作品です。ファンの多い櫻井翔(41)主演の『大病院占拠』(日本テレビ系)や、6年ぶりに民放ドラマに出演する草彅剛(48)主演の『罠の戦争』(フジテレビ系)などに注目が集まっていましたが、タイムリープ先での平成レトロネタが10代にも受けているほか、安藤と夏帆(31)、木南晴夏(37)が繰り広げるクスッと笑える会話劇も好評で、同作を今期ナンバーワンに推す声も多い」(テレビ誌編集者)

昨年放送された『エルピス――希望、あるいは災い――』(フジテレビ系)のTVer限定スピンオフドラマ『8人はテレビを見ない』は、8人組ユニット『ダウ90000』の蓮見翔(25)が脚本を担当。芸人脚本家の作品が増加している。

「配信サービスの隆盛に加え、テレビ局がドラマ枠を増やしたことで、人気脚本家は奪い合い状態です。SNSやネットニュースでのバズりを重要視する局が多く、起用するだけで話題になる芸人脚本家は二重に美味しいのです。『ブラッシュアップライフ』もバカリズム作品であることを一番の売りにしていますからね」(広告代理店関係者)

’21年に配信がスタートしたNetflix『浅草キッド』は劇団ひとり(46)が監督・脚本を務めた。実力派コント芸人の場合、演者としての経験が豊富なことも強みとなる。

「コント芸人は起承転結や伏線回収などをちりばめたネタを、5分程度にまとめることを普段から行っていますからね。短い時間で凝縮された面白さを作る実力があれば、その延長でドラマや映画を作るのは難しいことではないのでしょう。また演じる側の気持ちも理解できるので、出演を希望する俳優も多い」(放送作家)

実際、『キングオブコント』で優勝している『かもめんたる』の岩崎う大(44)は、主宰する『劇団かもめんたる』で”演劇界の芥川賞”とも呼ばれる岸田國士戯曲賞に2年連続ノミネートされるなど、演劇界にも進出している。

「オムニバスドラマ『脚本芸人』(フジテレビ系)で脚本を担当した『空気階段』の水川かたまり(32)は、相方・鈴木もぐら(35)主演のドラマ『歯無しのグルメ ~噛まずにとろける美味い店~』(TBS系)でも脚本を手がけており、『バカリズムや岩崎に最も近い芸人脚本家』との声が上がっています。ぶっとんだネタを書くことで定評がある水川の脚本の仕事が増加すれば、ドラマ界に新風を巻き起こしそう。

『さらば青春の光』はテレビ番組の企画で”性癖漫画”『ザ・ゲリラ』の原作を務めている。YouTubeの企画力もピカイチで、裏方としても注目を集めています。ただ、MCも出来る森田哲矢(41)はテレビの出演オファーが殺到しており、受ける仕事を選別している状態なので、脚本の仕事まで手が回らないでしょうね」(キー局プロデューサー)

芸人脚本家の台頭で、令和のドラマはブラッシュアップされそうだ。

FRIDAY202333日・10日号より

  • PHOTO菅原健二

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