「素人っぽい女の子が多い」「ホスクラの締め日前が狙い目」歌舞伎町でいま「出会い喫茶」が流行中 | FRIDAYデジタル

「素人っぽい女の子が多い」「ホスクラの締め日前が狙い目」歌舞伎町でいま「出会い喫茶」が流行中

現役慶應大生ライターが描くぴえんなリアル 令和5年、歌舞伎町はいま……第48回

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警察の取り締まりの強化や迷惑系ユーチューバーの出現によって、歌舞伎町「大久保公園」周辺から、立ちんぼ女子が徐々に姿を消している。「交縁」(路上売春)から離れた彼女たちが、次に向かった先はどこか。その一つと見られているのが、歌舞伎町に昔から存在している「出会い喫茶」だ。

大久保公園をパトロールする警官。大声をあげ撮影するユーチューバーも現れるようになった
大久保公園をパトロールする警官。大声をあげ撮影するユーチューバーも現れるようになった

出会い喫茶とはその名の通り「出会い」を提供するサービスである。個室に入った女性客は、お菓子、漫画、ドリンク、Wi-Fi、ヘアアイロンなどを無料で利用して快適に過ごすことができる。男性客は入会金と入場料をそれぞれ数千円支払い、プロフィールを眺めながら女性客をマジックミラー越しに観察。気に入った相手がいれば店員に伝えて対面し、デート内容を交渉する、というのが基本的なシステムだ。

交縁に比べるとまどろっこしい気もするが、この出会い喫茶がいま、結構な賑わいを見せているのである。ヘビーユーザーであるテツヤ(仮名・33)が言う。

「ホストクラブの締め日(月の最終営業日)の前が狙い目ですね。可愛い子が安い値段でデートしてくれるんで。ホントに安い子だと、5000円で身体の関係になったりします。その分サービスはよくなかったりしますけどね(笑)」

立ちんぼ相手ではなく、なぜわざわざ出会い喫茶に行くのか。テツヤが続ける。

「交縁はホントに無法地帯じゃないですか。女性も男性もヤバい人が多い。その点、出会い喫茶は女性側も身分証を提示しているし、ヤバい子はスタッフが出禁にしているので。入場料の数千円払って、安全に遊んでいる感覚ですね」

女性からしても、出会い喫茶は何かと利点が多いのだという。

「マジでカネないときは喫茶で鬼回転します」

そう語るのは、専門学生のハルカ(仮名・21)だ。

「普段はデリやってるんですけど、ヒマな日ってあるじゃないですか。そんなときに喫茶に行って稼ぐ。面接とか面倒なこともないし、すぐに男性と交渉できるので、手っ取り早いんですよ」

出会い喫茶のなかには、変わったシステムの店もある。「逆ナン喫茶」と呼ばれる店舗だ。

ここでは、女性がマジックミラー越しに男性を観察し、デートしたい男性を選ぶ。女性からすると事前に相手を選べるのが利点。一方の男性側は「逆ナン」というコンセプトがあるからか、若い客も多い。こちらも女性は完全無料、男性は有料だ。

逆ナン喫茶をよく利用しているというタクミ(仮名・22)が言う。

「フツーの出会い喫茶よりも、ちょっと素人っぽい女の子が多いような気がしますね。エッチが好きで、その上お金ももらえるなんてラッキー、みたいな考え方の子がいる。だから、交縁やフツーの出会い喫茶よりも交渉は安く済むことも結構あります」

筆者が逆ナン喫茶で潜入取材をしたところ、1万〜1万5000円が性交渉の相場だった。交縁だと1万5000〜2万円が相場と言われているため、確かに少し割安な印象だ。

出会い喫茶は昔から歌舞伎町を始めとした繁華街に存在し、いまも一日に数十人が訪れ盛り上がっている。需要と供給がある限り、売買春はなくならないのが現状だ。

「出会い喫茶」の男性客から、女性客に後日届いたLINE。性に積極的すぎる様子が見て取れる
「出会い喫茶」の男性客から、女性客に後日届いたLINE。性に積極的すぎる様子が見て取れる

佐々木チワワ
’00年、東京生まれ。小学校から高校まで都内の一貫校に通った後、慶應義塾大に進学。15歳から歌舞伎町に通っており、幅広い人脈を持つ。大学では歌舞伎町を含む繁華街の社会学を研究している。『「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認 』(扶桑社新書)が好評発売中

FRIDAY2023317日号より

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