「デート1時間1万円、性行為でプラス2万円」男子大学生にとって「ママ活」はバイト感覚 | FRIDAYデジタル

「デート1時間1万円、性行為でプラス2万円」男子大学生にとって「ママ活」はバイト感覚

現役慶應大生ライターが描くぴえんなリアル 令和5年、歌舞伎町はいま……第49回

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『ダウンタウン』浜田雅功(59)の一件もあって「パパ活」が話題を集めているが、歌舞伎町界隈では「ママ活」がアツい。

実はいま、ママ活のハードルは非常に低くなっており、男子大学生の間ではバイト感覚で”フツー”に行われているのだという。

ママ活をする女性の年齢層は幅広い。30代前半のママ活女子もいるという
ママ活をする女性の年齢層は幅広い。30代前半のママ活女子もいるという

「パパ活のアプリは有名ですが、ママ活にもアプリがあるんですよ。でも、僕の周りでは専用のアプリより、一般的なマッチングアプリで出会った人をママにしている奴のほうが多いっすね」

そう語るのは、都内の有名私立大に通うユウキ(仮名・20)だ。整った顔立ちに加えしゃべりも上手いユウキは、年上女性からのウケがいいという。

「年上の人とマッチすると、だいたい奢ってくれますね。僕は、付き合いたいわけじゃないけど、見た目も割と綺麗でたまにプレゼントもくれる人をママって呼んでます。あ、もちろん相手を直接『ママ』とは呼んでないですよ(笑)」

どうやら、パパ活とママ活では言葉の定義自体が少し違うようだ。デートや性交渉に対してきっちり対価をもらうパパ活に対し、ママ活には食事を奢ってもらったりプレゼントをもらったりするだけといった直接的な金銭を介さないケースもある。

「大学の友達と話していても、『ママ欲しい〜』とか言ってる奴はいっぱいいます。ヒモに近い感じのニュアンスかもしれないですね。がんばってアルバイト代稼いで自分で欲しいモノを買うよりは全然効率いいんで、特に抵抗はないです。処世術の一環ですよ」(ユウキ)

とはいえ、ガッツリ金銭を受け取る「ママ活男子」もいる。今年25歳になるフリーターのコウジ(仮名)はコロナ禍で生活に困窮し、ママ活を始めた。

「去年の夏頃に女性用風俗で働き始めたんですが、そこで一人、太客ができたんです。年齢は倍近く離れてるかな……。お世辞にも美人とは言えないですけど、独占欲が強い人で、他のお客さんにつくだけでメチャクチャ嫉妬する。『女風』での収入は月20万円くらいでしたが、そのうち10万円くらいがその太客でした」

女風では売り上げの約半分を店舗側に取られるため、コウジは太客と話し合い、ママ活の関係になることになった。彼女からおカネで時間を買われ、デートやホテルでの逢瀬を重ねた。

「月に20万円くらいもらっていました。でも、だんだん彼女の主張が強くなってきて……。『バイトじゃあり得ない金額払ってんだからちゃんとしろ』とか『なんでもっと付き合ってくれないの』とか。お金は惜しかったですが、あまりの束縛に耐え切れず関係を切りました」

その後はホストとして働いてみたが上手くいかず、女風で働いていた時の何人かの客に連絡をして何とかママ活で稼いでいるという。

「ママ活っていうか売春っていうか(笑)。デート1時間で1万円で、セックスしたらさらに2万円もらっています。イケメン大学生だったらもう少し高めに設定できるのかもですけど。ただまあ、若い女の子がパパ活するのに比べてリスクは少ないから、この値段でも別にいいかな、って感じです。普通にバイトするより割がいいですし。しばらくはこのまま生活していくつもりです」

ママ活が流行っているということは、若い男性にそれだけ需要があるということ。「◯◯活」は若い女性だけに限った話ではないのである。

佐々木チワワ
’00年、東京生まれ。小学校から高校まで都内の一貫校に通った後、慶應義塾大に進学。15歳から歌舞伎町に通っており、幅広い人脈を持つ。大学では歌舞伎町を含む繁華街の社会学を研究している。『「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認 』(扶桑社新書)が好評発売中

FRIDAY20233月24日号より

  • 取材・文佐々木チワワ

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