シャロン・ストーン『氷の微笑』出演料がマイケル・ダグラスより「18億円少ない」と男女格差に言及
ハリウッド女優のシャロン・ストーンが、大ヒット映画『氷の微笑』(‘92年)の出演料が俳優・マイケル・ダグラスは1400万ドル(約18億7000万円)だったのに対して、自身の出演料は50万ドル(約6700万円)と18億円も安かったと明らかにして、ハリウッドの男女格差について指摘した。
ストーンは、目覚ましい活躍をした女性を表彰する『第43回ニューヨーク・ウィメン・イン・フィルム & テレビジョン賞』を受賞。このほど開催された授賞式でのスピーチで、〝ギャラ格差〟を明らかにしたと米PageSixが報じている。
「私は50万ドルでしたが、マイケル・ダグラスは1400万ドルもらいました。当時私は新人で、彼はビッグスターでした」
と語り、ハリウッドの出演料の男女格差を指摘した。
同賞は米エンターテインメント業界におけるニューヨークの賞シーズンのハイライトであり、授賞式には映画の主要スタジオ、放送・ケーブルネットワーク、映画制作施設から700人の主要幹部が出席する盛大なイベントだという。
「ポール・バホーベン監督の『氷の微笑』は、ダグラス演じる刑事が、夫殺しの容疑をかけられたストーン演じる作家を捜査するうちに、彼女のミステリアスな魅力に取りつかれ肉体関係を持ってしまうというサスペンス。ダグラスとの大胆なベッドシーンも含めて熱演したストーンは米国の新たな〝セックスシンボル〟になった作品です」(スポーツ紙記者)
ストーン演じる疑惑の女流作家が、警察で取り調べを受けるときに足を組み替える有名なシーンがあり、スカートの中が「見えた」「見えない」と取りざたされるなど話題に。
全世界の興行収入が約3億5293万ドル(約471億3000万円)の大ヒットを記録。日本でも配給収入19億円のヒットになった。
それだけに、ストーンの出演料50万ドルは、格上だったダグラスと同額とまでいかなくとも、明らかに少額すぎただろう。
ストーンは授賞式のスピーチでさらに、撮影の期間中にラインプロデューサーから「カレン」と間違った名前で呼び続けられるなど、軽蔑されていると感じていたことについても明かしている。
ちなみに、‘06年に公開された『氷の微笑2』では、シャロンは1400万ドルのギャラを手にしている。彼女が一流女優の仲間入りをした証であることは間違いないだろう――。
- 文:阪本良(ライター)
- PHOTO:Shutterstock/アフロ