水着着用でのギャラ飲みも横行…歌舞伎町で大流行中!「プライベートサウナ」驚きの使い方 | FRIDAYデジタル
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水着着用でのギャラ飲みも横行…歌舞伎町で大流行中!「プライベートサウナ」驚きの使い方

現役慶應大生ライターが描くぴえんなリアル 令和5年、歌舞伎町はいま……第52回

歌舞伎町のど真ん中にある『かぶき湯』ではシーシャを吸いながらサウナに入れる
歌舞伎町のど真ん中にある『かぶき湯』ではシーシャを吸いながらサウナに入れる

巷ではサウナブームが続いているが、歌舞伎町とて例外ではない。安い24時間営業のサウナが多い歌舞伎町は、もともとサウナー御用達のエリアである。

歌舞伎町でホストとして働くアオイ(仮名・24)が言う。

「俺たちホストは刺青が入ってることが多いので、普通の銭湯とかサウナには行けない場合が多いんですよ。その点、歌舞伎町は刺青OKなところが多いので助かります」

営業前や営業後、ホスト仲間同士でサウナに行くことも多いという。

「酒が入ってると危ないことはわかっているんですが、スッキリするので行ってしまう(笑)。ただ、歌舞伎町のサウナは”強面”の人たちも多くて……。ホスト仲間と行ったら、背中一面刺青だらけの集団に、『おい兄ちゃんたち、もうちょっと鍛えたらどうだ?』と絡まれたこともあります」

そういった大衆向けのサウナも人気だが、歌舞伎町の住人たちの間では「プライベートサウナ」もブームになっている。貸し切りできる個室のサウナで、一人から複数名での利用が可能。歌舞伎町の街中に次々と新たな店がオープンするほどの人気ぶりだ。

一般的なサウナ施設では黙浴がコロナ禍以来の基本ルールとなっているが、プライベートサウナなら気兼ねなく会話ができる。男女での入浴も可能とあって、”歌舞伎町ならでは”の利用法をする人も少なくない。

「客との同伴でプライベートサウナに行くホストは結構います。女の子からしたら、指名しているホストと趣味を共有できるから嬉しいんじゃないですかね。深夜に営業している店も多いんで、アフターで客と行くキャバ嬢とか、風俗の仕事終わりに仲間同士でサウナに行く女の子もいます。やっぱり、裸だと本音で話せるってのもあるんでしょうね(笑)」(前出のアオイ)

最近では、こんな驚きの利用客もいるようだ。ギャラ飲み女子のミカ(仮名・23)が語る。

「サウナでのギャラ飲みは増えてきましたね。フツーに『サウナまで来て』って呼び出されるんです。私はサウナ大好きなんで、サウナに入りながらお金もらえるなんて最高って感じです。でもやっぱ、水着にならないといけないんで身体鍛えないとなとは思っています(笑)。ただ、最近プライベートサウナが増えすぎて、無駄に高い店もあるなって印象。サウナにそんなに払わなきゃいけないの? みたいな」

差別化を図るため、変わったサービスを提供するプライベートサウナも増えてきている。たとえば、歌舞伎町のど真ん中にある『かぶき湯』は、シーシャ屋にサウナが併設されており、サウナに入りながらシーシャを吸うことができる。ホストが営業終わりに数人で訪れ、シーシャを吸いながらリラックスするケースもあれば、イチャつきながらサウナを楽しんでいる男女も見かける。

『かぶき湯』の常連客が言う。

「サウナ同様、シーシャも歌舞伎町ではブームになっていましたが、個室の店は少なかった。シーシャを吸いながらプライベートな会話をできる店があまりなかったんです。そんな中、プライベートサウナでのシーシャはうってつけ。かなりの人気ですよ」

欲望の街・歌舞伎町。この街では次々と新たなブームが起きているのである。

佐々木チワワ
’00年、東京生まれ。小学校から高校まで都内の一貫校に通った後、慶應義塾大に進学。15歳から歌舞伎町に通っており、幅広い人脈を持つ。大学では歌舞伎町を含む繁華街の社会学を研究している。『「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認 』(扶桑社新書)が好評発売中

『FRIDAY』2023年4月21・28日合併号より

  • 取材・文佐々木チワワ

佐々木 チワワ

’00年、東京生まれ。小学校から高校まで都内の一貫校に通った後、慶應義塾大に進学。15歳から歌舞伎町に通っており、幅広い人脈を持つ。大学では社会学を研究していた。

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