<figure id="attachment_310321" aria-describedby="caption-attachment-310321" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="0090b95f"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/GettyImages-1485845540.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310321" class="wp-caption-text">常に試行錯誤。ヒジの高さやリリースの位置を変えたのは「変化球の曲がりを大きくするため」だと見られている</figcaption></figure>
エンゼルス・大谷翔平（28）の〝無双の二刀流〟が止まらない。
開幕から30試合を消化して打率.295、７ホーマー。投げては４勝０敗、防御率2.54で、奪三振59はアメリカン・リーグトップと絶好調（数字は５月８日現在）。
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日本人初となる「サイ・ヤング賞」と「シルバースラッガー賞」のＷ受賞という「究極の二冠」が現実味を帯びてきた。
だが、スポーツライターの友成那智氏は「落とし穴」の存在を指摘する。
「二刀流でシーズンを通して闘う肉体的疲労は想像を絶します。実際、一昨年はシーズン終盤でヘバってしまい、９月後半以降は登板を回避しました。去年は打者のほうで疲労の影響が出て、９月11日以降、ホームランが出なくなりました」
筑波大学体育系准教授の川村卓氏は、大谷は〝弱点〟を自覚していると、見ている。
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「今季の大谷は、打者が速球を狙っているときや、様子見しているときに緩いカーブでうまくストライクを取っている。〝省エネピッチング〟を心がけているように感じます。被打率が低いスイーパーを多投しているのも、少ない球数で打ち取るためだと思われます」
平均44㎝と変化量の大きいスイーパーの多投には、与四球率の倍増というデメリットがあったが、前出・友成氏は「大谷は走者が出るとギアを上げる。残塁率が84.7％、奪三振率は13.62でリーグトップです」と舌を巻いた。
疲労をメリハリのきいた投球で軽減できたとして、「ピッチングの基本となる直球に課題がある」と指摘するのは、スポーツデータ解析会社「ネクストベース」のアナリスト、山口敦士氏だ。
「フォーシームの球質に改善点があります。いわゆる〝伸びるストレート〟ではない。浮き上がってくるように打者に感じさせる縦の変化を『ホップ』成分と呼びますが、大谷選手のボールはメジャー平均を３㎝下回る38㎝しかホップしない。去年、『サイ・ヤング賞』を獲ったメッツのバーランダー投手（40）は50㎝弱でした」
ここ２〜３年、改善する素振りが見られないことから、「右ヒジが良くないのでは？」と見る向きもあるが、山口氏は「確かなのは、〝大谷投手〟にはまだ改良の余地がある、ということ」と言う。
「スイーパーなどの変化球の精度を保ったまま、浮き上がるフォーシームを投げたら、手が付けられない投手になります」
「意外なアキレス腱」は、「究極の二冠へのラストピース」でもあるのだ。
<figure id="attachment_310320" aria-describedby="caption-attachment-310320" style="width: 1799px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="2150df96"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/GettyImages-1252903782.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310320" class="wp-caption-text">バナナを頬張りながらおどける大谷。ＷＢＣから快進撃が続いている今季は一挙手一投足がニュースになる</figcaption></figure>
『FRIDAY』2023年5月26日号より

Getty Images

大谷翔平が、日本人初となる「サイ・ヤング賞」と「シルバースラッガー賞」のＷ受賞という「究極の二冠」が現実味を帯びてきた！しかし、"落とし穴"があると有識者たち…それは一体！？

「無双の二刀流」大谷翔平識者があえて危惧する「意外なアキレス腱」

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