<figure id="attachment_310592" aria-describedby="caption-attachment-310592" style="width: 2014px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="c47ca076"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/37161b7888fe9159e778fd512c8fd21a.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310592" class="wp-caption-text">’07年、授業を終えたばかりの石川を取材。記者に対して、「全国中学校卓球大会２連覇」の抱負を述べていた</figcaption></figure>
石川佳純の名が全国に知れ渡ったのは、彼女が中学２年生のときだった。
出場した’07年の全日本選手権で、社会人らを次々と打ち破りベスト４入り。福原愛（34）以来の天才卓球少女と話題を呼び、「愛ちゃん２世」とも称された。
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地元の山口県を離れ、大阪の名門・四天王寺羽曳丘中学に在学中だった当時の石川に、本誌は単独インタビューしている（1、2枚目写真）。彼女はオジサン記者相手にもまったく物怖じせず、
「ぜんぜん重圧はなかった。これからは研究もされますし、今まで以上に強い気持ちで戦わなければ、と思ってます」
とハキハキと答えた。ただその一方で、
「ドラマ『花より男子』を見て『嵐』の松本（潤）さんが好きになりました」
と言ってはにかむなど、中学生らしい一面も見せてくれた。
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それから16年……。30歳になった石川は、５月１日、ついに引退を発表した。
直近の世界ランキングでは11位に食い込むなど、まだまだ衰えは見せていないなかでの発表だった。これまで石川へのインタビューなど卓球取材を重ねてきた、スポーツライターの高樹ミナ氏が言う。
「石川さんらしい、自然な引き際だったと思います。もちろん、’24年のパリ五輪を目指したい気持ちはあったと思いますが、代表選考基準の変更もあり、彼女がそれを明言することはなかった。石川さんは毎試合、『これが最後かもしれない』と思いながら、過酷な五輪選考を戦ってきた。気力を削りながら、できるところまでやったんだと思います。『やり切った』という引退発表の言葉に、彼女の気持ちが表れているんじゃないでしょうか」
<div data-friday-nextpage-lead="意外な「目標」"></div>
元卓球選手の両親のもと生まれた石川が卓球を始めたのは、小学１年生の頃だった。始めてすぐに、大人顔負けの高等技術を見よう見まねでやってみせ、父・公久(きみひさ)さんも「この子は私の想像よりもはるかに強くなるかもしれない」と度肝を抜かれたという。
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中学２年生で日本代表入りし、高校２年生で世界選手権ベスト８。19歳で初出場した’12年ロンドン五輪では団体銀メダル、４年後のリオ五輪では同じく団体の銅メダルを獲得した。
順風満帆な卓球人生を送ってきたかに見える石川だが、’16年のリオ五輪後には、大きな壁にぶち当たった。平野美宇(みう)（23）や伊藤美誠(みま)（22）ら若手が台頭するなか、勝てない日々が続いた。父・公久さんは本誌の取材にこう語っている。
「『卓球が古い』と周囲に言われ、佳純は苦しさを感じていたはずです。それでも、自分を変えるために厳しい練習と向き合い、ギリギリで踏ん張った」
復活を果たした石川は、’21年東京五輪代表入りし、団体銀メダルに大きく貢献した。苦難を乗り越え、若手を鼓舞しながら中国の強豪選手に立ち向かう石川の姿は日本中を感動させた。
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卓球関係者が「誠実で本当に良い子」と口をそろえる石川だけに、引退後はキャスターのオファーが殺到することは間違いない。今後は、どのような道に進むのだろうか。前出・高樹氏が言う。
「解説の仕事はしていくでしょうけど、テレビに出ずっぱりみたいなことはないと思います。彼女は本当に卓球が好きなので、普及活動など、あくまで卓球を軸にしたキャリアという形になるんじゃないでしょうか」
石川には、こんな意外な″目標″もあるという。
「石川さんはお米が大好きで、『自分のブランド米を作ってみたいです』という話はしているそうです。稲を植えて、刈り取りもして、精米もして。所属もＪＡ全農ですし、彼女が本気なら『かすみん米』は実現するでしょう（笑）」（卓球協会関係者）
どんな道に進むにせよ、日本中が彼女の第二の人生を応援していることは間違いないだろう。
<figure id="attachment_310593" aria-describedby="caption-attachment-310593" style="width: 1677px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="24aba615"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/28bcb9ffb3cb05431bcf6a60ba1e0799.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310593" class="wp-caption-text">記者からプレゼントのぬいぐるみを受け取ると、「嬉しいです！」と笑顔を見せた</figcaption></figure>
<figure id="attachment_310596" aria-describedby="caption-attachment-310596" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="2203afe4"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/c38adf37f6c10eac4ad00b1e2e02fcc3.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310596" class="wp-caption-text">小学生の大会で優勝し、地元・山口県のチームメイトと。この時からすでに両親を驚かせるプレイをしていた</figcaption></figure>
<figure id="attachment_310597" aria-describedby="caption-attachment-310597" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="d5f8379f"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/ecda1278eeb0bc3adf361f865a232e84.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310597" class="wp-caption-text">地元で混合ダブルスの試合に出場した際の公久さんとの一枚。幼少期は母・久美さんの指導を受けていた</figcaption></figure>
<figure id="attachment_310594" aria-describedby="caption-attachment-310594" style="width: 2416px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="80a2415a"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/66bb32c164d75bed022ba81a3b52c807.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310594" class="wp-caption-text">’05年、小学校６年で出場した全日本卓球選手権。女子シングルスで高校生と大学生を破り、注目を集めた</figcaption></figure>
<figure id="attachment_310598" aria-describedby="caption-attachment-310598" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="09a32754"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/3e644ea521dc533a21cb05a4048a9624.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310598" class="wp-caption-text">本誌が’12年に目撃した石川。試合を終えると、書店に駆けつけ人気漫画『ＮＡＮＡ』などを大人買いしていた</figcaption></figure>
<figure id="attachment_310595" aria-describedby="caption-attachment-310595" style="width: 2478px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="b9e79485"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/60de7beab372c6330d79a386efd66fae.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310595" class="wp-caption-text">’21年の全日本卓球選手権女子シングルスで５年ぶりの優勝を掴んだ。伊藤との熱戦を経て女王の座に返り咲き</figcaption></figure>
『FRIDAY』2023年5月26日号より

眞野公一（1、2枚目）　家族提供（3、4枚目）　川窪隆一／アフロスポーツ（5枚目）　田中俊勝（6枚目）　森田直樹／アフロスポーツ（7枚目）

福原愛以来の天才卓球少女と話題を呼び、"愛ちゃん２世"とも称された「石川佳純」が23年間の現役生活を経て、5月1日に引退を発表した…感動の軌跡とこれからの進む道を"秘蔵写真"と共に、大公開！！

23年間の現役生活にピリオド…ありがとう！石川佳純天才卓球少女の「秘蔵写真を大公開」

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