年収1億円の猛者もいるナレーターというお仕事

連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television 第32回

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耳に残る「アメトーーク!」のタイトルコール。声の主は名物ナレーター・佐藤氏だった。’16年10月から週2回放送になるなど、番組の躍進に大貢献!

人気声優の水樹奈々(38)が所属する芸能事務所『シグマ・セブン』が、業界初となる『番組ナレーターオーディション』の開催を発表。話題を集めている。通常、ナレーション業界の第一線で活躍するためには長い下積みが必要とされる。ところが、このオーディションでグランプリに輝いた者は『シグマ・セブン』に所属できるうえ、ドキュメンタリー番組の仕事が用意されるのだ。

「顔が出ないので世間的な認知度は高くないですが、トップクラスになると年収で億を超える人もいる。隠れた人気職業ですよ」(番組プロデューサー)

業界内で有名なのが、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)などを担当する佐藤賢治氏や『水曜日のダウンタウン』(TBS系)などを担当する服部潤氏だ。


「この二人はバラエティーで数字を取れるナレーターとして引っ張りダコですよ。ともに番組1本あたりのギャラ相場は50万円と言われています。ヘタなタレントの冠番組のギャラより高いですよ」(キー局編成担当)

打ち合わせや番組収録で長時間拘束されるタレントと違い、決められた台本を読むナレーターは、拘束時間も短い。それ故、数をこなせるというメリットもある。

「前出の二人は多い日は10本掛け持ちすることもあるそうです。中堅ナレーターでも、日に5本ほど掛け持ちすることは珍しくない。人気ナレーターを数人抱えることができれば、事務所としても安泰ですよ」(中堅マネージャー)

タレントの場合、『実績』としてギャラの相場が各テレビ局や大手広告代理店に蓄積されているため、タレントの希望に沿ったギャラを設定することは難しい。

ところが、ナレーターの場合、仕事次第でギャラの額をフレキシブルに変更できる者も少なくないという。

たとえば、先の服部氏はお笑いが大好きで、「好きな芸人の仕事は、ほぼノーギャラで引き受けることがある」(フジテレビ関係者)という。

「先日、『ネタパレ』(フジテレビ系)という番組内で披露する陣内智則のコントのナレーション録りがあったのですが、なんと服部さん、『陣内が好きだから』と交通費程度で引き受けてくれたんだそうです。服部さんは下積み時代からつき合いのあるスタッフの仕事は、いまでも格安で受けてくれたりする。そんな義理堅いところも、人気の秘密でしょうね」

人気ナレーターになれば即、ボロ儲け――かと思いきや、そう甘くもない。

「喉(のど)のコンディションを整えるため、売れっ子でも稼働できるのは週3日程度。他の日は休養やケア、喉のトレーニングに充てています。時間もカネもかけて、ストイックに喉をケアできる人じゃないと務まりません。また、担当する番組が続けてコケると、『数字の取れないナレーター』のレッテルを貼られて、仕事が激減することも。番組を選ぶセンスも問われてくる」(中堅芸能プロマネージャー)

芸能人同様、素材の良さや才能だけでは大金は稼げないのだ。

 

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