猿之助事件は他人事…最大級のスキャンダルでも梨園&松竹の”古すぎる体質”は「何も変わりませんよ」 | FRIDAYデジタル

猿之助事件は他人事…最大級のスキャンダルでも梨園&松竹の”古すぎる体質”は「何も変わりませんよ」

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
緊急搬送された猿之助
緊急搬送された猿之助

「市川中車さんのスキャンダルが出た時、『もしかしたら自分も…』と思ったはずなんですけどね…」

そう呆れたように語るのは歌舞伎界に長年携わっている人物だ。自宅で自殺を図ったと見られる市川猿之助(47)だが、その引き金となったと言われているのが、当日の朝に「女性セブン」に報じられた性加害疑惑の記事だった。

「内容は《歌舞伎激震の性被害! 市川猿之助 濃厚セクハラ》と題する告発記事ですが、この記事を知ってそれほど驚いた梨園関係者はいないと思います。というのも、記事の内容は猿之助さんが師匠と弟子、座長と役者・裏方という絶対的立場を利用して、普段から濃厚なセクハラ、パワハラを日常的に行っていたというのですが、猿之助さんのそういったいわゆる〝スキンシップ〟は本当に日常茶飯事だった。本人は全く悪気がなかった可能性もあります。だから、人目に触れるところでも平気でやっちゃう。その事実を知っていた梨園関係者も、彼を咎めることはありませんでした」

市川中車こと、香川照之(57)は‘22年に銀座のホステスに対する性加害報道で番組などを降板したが、事件が起きたのは’19年。報じられた時にはすでに示談が成立していたことから、香川は何食わぬ顔で3年間も芸能活動を行っていた。つまり、香川に罪の意識はなく、事件を知っている梨園関係者も同様だったのだろう。

事実、報道後に香川が降板することになったとき、梨園からは香川を擁護する声が少なからず上がっていた。今回、数名の梨園関係者に話を聞いたが、中には、こんなスタンスの人物もいた。

「報じられていることがもし本当だとしても、猿之助さんと同じようなことをやってきた役者さんなんて他にもいますよ。断言しますが大物の役者さんの中にもいます。でも、誰も咎めてはこなかった。もちろん、歌舞伎界の悪しきタブーであることは間違いありませんし、報じられたら、それ相応の責任は取らなきゃいけない。当然、テレビで活躍することは難しいでしょう。だからと言って歌舞伎で食えなくなることはない。それがこの世界なんです」

忘れてはならないのは、自殺騒動の前に猿之助のセクハラ、パワハラ疑惑が報じられており、その疑惑が解消されていないということだ。歌舞伎公演を手掛ける〝勧進元〟の松竹は、18日夜に見解を公表。

「今回の件に関しましては、歌舞伎ファンの方々を始め多くの方々にご心配をおかけしまして、心よりお詫び申し上げます」

〝性加害〟報道については 、

「弊社としても、パワハラやセクハラはあるべきではなく、会社としてしっかり対応して参りたいと考えております」

と会社としての立場を明確にした上で、

「ただ、今回の記事には伝聞等不確かな事もございますので、まずもって事実を確認したいと思っております」

そして、

「雇用関係にない歌舞伎俳優さんのプライベートな事に関わる内容で限界もございますが、情報把握に努め適正な対応をして参る所存です」

とした。最後の言葉は何を意味しているのか。

「要するに、雇用関係にない役者さん個人が起こした問題に関しては、松竹では対応の仕様がないと、暗に逃げているわけです。〝適正な対応〟って何でしょうか。私にはわかりません。だったら、中車さんに行なった適正な対応って舞台に復帰させることだったの?って思いませんか。表沙汰になっていないセクハラ、モラハラまがいのことで松竹が把握していることはいくらでもありますよ。大物役者さんたちの対応はどうするの?結局、何もしないでしょうね。何もせずに時が経つのを待って舞台に復帰させる。歌舞伎界も松竹もずっと同じことを繰り返してきたんです」(前出・関係者)

松竹の〝適正な対応〟とは何なのか。説明責任を果たさなくてはならない。

  • PHOTOPasya/アフロ

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事