<figure id="attachment_313887" aria-describedby="caption-attachment-313887" style="width: 1428px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="7e5e980b"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/f907af1ce52d4fc758a0e54263012b45.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313887" class="wp-caption-text">スタッフに向ける笑顔がいかにも人の良さを伺わせる役所広司（&#8217;21年１月）</figcaption></figure>
<p>27日（日本時間28日）、第76回カンヌ国際映画祭の授賞式がフランスで行われ、「PERFECT DAYS」（ヴィム・ヴェンダース監督）主演の役所広司（67）が最優秀男優賞を受賞した。これは、日本人俳優としては’04年に受賞した柳楽優弥（33）以来、19年ぶりの快挙だ。物語は、東京渋谷の公共トイレの清掃員として働く主人公・平山の日々を描いている。受賞後の日本メディアの囲み取材では、</p>
<p><span class="strongInContent">「やっと柳楽くんに追いついたかな、と（笑）。柳楽くんも本当に素晴らしい俳優になったし。皆さん、言いますけど、この賞に恥じないように生きないとなと改めて思います」</span></p>
<p>と、語った。また、NHKの取材では、</p>
<p><span class="strongInContent">「おそらく（ヴィム・ヴェンダース）監督の前世は日本人だったんじゃないかと思うほど、日本人と、日本の文化や習慣を正確に理解できる人だと撮影を通じて思った」</span></p>
<p>と述べ、賞賛を惜しまなかった。’80年、NHK朝ドラ「なっちゃんの写真館」でテレビデビュー。多くの俳優がテレビを主な活躍の場とする中で、映画にこだわり続けた役者人生は40年以上に及ぶ。国内では、’96年公開の映画『Shall we ダンス？』で主演男優賞を総ナメにし、その年から７年連続で日本アカデミー賞の優秀主演男優賞を受賞するなど、名実ともに国内トップ俳優として君臨しているが、世界の３大映画賞で主演男優賞を受賞したのがこれが初めてというのはちょっと意外な気がする。「それも謙虚で自分より人を立てる役所らしい」と、ドラマ制作関係者は語る。</p>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
<p><span class="strongInContent">「彼は長崎の県立高校を卒業後、上京して東京・千代田区役所に就職しました。友人に連れられて観た芝居に衝撃を受け、仲代達矢主宰の『無名塾』の門を叩いたのです。芸名は区役所勤めの経歴に由来します」</span></p>
<p>そこで、同じ塾生だった４歳年上の河津左衛子さんと出会う。２人が所属した「無名塾」は養成期間の３年間は恋愛禁止というルールがあるため、結婚したのは役所が入塾してから４年後の’82年だった。</p>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
<p><span class="strongInContent">「それまで食えない無名俳優だった役所でしたが、結婚から１週間後に出世作となったNHK大河ドラマ『徳川家康』の織田信長役が決まりました。当時、役所は『結婚祝いで役をもらったようなもの』と語っていましたが、実力、存在感はずば抜けていましたし、世間に気づかれるのは時間の問題でした。その才能に一番最初に気づいたのが左衛子夫人だったのかもしれません」（前出・関係者）</span></p>
<div data-friday-nextpage-lead="妻とはカレーのCMで共演。息子も俳優"></div>
<p>一躍人気者になった役所はCMにも引っ張りだこで、’83年には夫婦でカレーのCMに出演している。左衛子さんは役所の俳優人生をバックアップすべく個人事務所を設立。社長に就任し、一線から退いた。</p>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
<p><span class="strongInContent">「役所さんの出演作品、役柄、スケジュール管理、CM出演など全て左衛子さんが決めています。彼の見た目はコワモテですが、性格は穏やかで夫人の言うことを『はいはい』となんでもおとなしく聞くらしいです（笑）」（芸能事務所幹部）</span></p>
<p>実は、役所の長男もバイプレーヤーとして活躍する俳優の橋本一郎（37）だが、これもあまり知られていない。公式の場では、家族に関して一切口を開かないことで知られる役所だが、’09年に受賞した｢万年筆ベストコーディネイト賞2009｣の表彰式では、左衛子さんについて珍しく口にした。式で受賞者は「ありがとう」をテーマにメッセージを朗読することが決められていたが、役所は、妻への感謝の気持ちを公の場ではしないことを格好よしとしてしてこなかったと前置きした上で、こう照れながら読み上げた。</p>
<p><span class="strongInContent">「僕はその古いタイプだが今日は勇気を出して…ありがとう。君がいてくれたから、今の僕はあります」</span></p>
<p>そんな愛妻家であり“恐妻家”でもある役所が唯一、こだわってきたのが日本映画にかける思いである。</p>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
<p><span class="strongInContent">「彼は若い頃に、ハリウッドに出て成功したいという思いを抱いたこともあったそうですが、歳を重ね、映画出演を重ねるごとにもっと日本映画を元気にしたいという思いがどんどん強くなっていったそうです。自分が日本映画に出ることで若い役者さんに刺激を与え、育てる力になるのではと考えてのことで、謙虚な役所さんらしいと思いました」（映画制作関係者）</span></p>
<p>カンヌ映画祭受賞後の日本メディアの囲み取材で、海外の仕事が増えるのではないか？　との質問も出たが、役所は、</p>
<p><span class="strongInContent">「日本人を演じられるなら、どんな国の作品でも自分の表現が役に立つ作品があれば参加したいですね」</span></p>
<p>と意欲を示した上で、</p>
<p><span class="strongInContent">「基本的には、自分たちの国の映画で世界の人に楽しんでいただけるのが、一番の早道かなと思っております」</span></p>
<p>と明言。 今後は監督業に力を入れるとも言われている役所。<span class="strongInContent">〝</span>世界の役所〟と言われる日はすぐそこまで来ている。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="若かりし頃の役所広司画像集"></div>
<figure id="attachment_313888" aria-describedby="caption-attachment-313888" style="width: 1338px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="450685a0"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/07561c11874013a5539edd5821920fe6.jpeg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313888" class="wp-caption-text">映画の舞台挨拶を終え、迎えの車を待つ役所</figcaption></figure>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
<figure id="attachment_313889" aria-describedby="caption-attachment-313889" style="width: 3272px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ee3d9fae"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/7e392b756da1c2cfa3fddd09c2875dbf.jpeg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313889" class="wp-caption-text">スタッフと笑顔で談笑する役所</figcaption></figure>
<figure id="attachment_313892" aria-describedby="caption-attachment-313892" style="width: 696px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="197c1c23"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/ee9e8ecb9d4018d223972f5816130332.png" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313892" class="wp-caption-text">超イケメンだった若かりし頃</figcaption></figure>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
<figure id="attachment_313893" aria-describedby="caption-attachment-313893" style="width: 1588px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="da7ea942"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/d39d90f12814e559f7784fb23e6dc22f.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313893" class="wp-caption-text">&#8217;85年にNHK「新大型時代劇」枠で放送された『宮本武蔵』での武蔵役の役所</figcaption></figure>
<figure id="attachment_313894" aria-describedby="caption-attachment-313894" style="width: 2450px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="65353d2a"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/3d1230eeb54e32db97fcec309ae3b58c.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313894" class="wp-caption-text">&#8217;85年にNHK「新大型時代劇」枠で放送された『宮本武蔵』での武蔵役の役所（左）。佐々木小次郎役の中康次（右）と</figcaption></figure>


足立百合（１〜３枚目）講談社写真資料室（４〜６枚目）

スタッフに向ける笑顔がいかにも人の良さを伺わせる役所広司（&#8217;21年１月） 27日（日本時間28日）、第76回カンヌ国際映画祭の授賞式がフランスで行われ、「PERFECT DAYS」（ヴィム

妻とCMで共演＆息子も俳優…祝・カンヌ主演男優賞受賞！役所広司謙虚で”恐妻家”な素顔

あなたへのオススメ

関連記事