『まんぷく』快進撃に貢献の二人 故・角替和枝さんと岸井ゆきの | FRIDAYデジタル

『まんぷく』快進撃に貢献の二人 故・角替和枝さんと岸井ゆきの

連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television

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共演した映画『追憶』の初日舞台挨拶に夫婦で出席した安藤サクラと柄本佑(たすく)。二人は映画祭で知り合って、’12年に結婚。’17年6月に第一子を授かった
共演した映画『追憶』の初日舞台挨拶に夫婦で出席した安藤サクラと柄本佑(たすく)。二人は映画祭で知り合って、’12年に結婚。’17年6月に第一子を授かった

昨年10月に原発不明がんのため亡くなった女優の角替(つのがえ)和枝さん(享年64)のお別れの会が1月30日に行われた。

夫の柄本明(70)、長男の佑(たすく)(32)、次男の時生(ときお)(29)のほか、大竹しのぶ(61)ら俳優仲間など計1000人が参列したが、あの女優の姿はなかった。

「佑の妻で、朝ドラ『まんぷく』でヒロインを務めている安藤サクラも参列するだろうとマスコミが集結しましたが欠席。娘に代わり、サクラの母親である安藤和津が参列していました。『まんぷく』はNHK大阪の制作。連日大阪のスタジオで収録されています。月曜日がリハーサルで、火曜日から金曜日は朝から夜まで撮影。お別れの会が行われたのは水曜日でしたし、今月末にはクランクアップを迎えるとあって、ヒロインのサクラは東京に帰る余裕がなかったのでしょう」(スポーツ紙芸能担当記者)

サクラを知る芸能プロダクション関係者は、義母・角替さんを想ってこそ、『まんぷく』撮影に専念したのだろうと語る。

「実は『まんぷく』ヒロインのオファーがあった時点で、角替さんの病気は発覚していました。自身も出産からまだ4ヵ月しか経っていなかったので、断ろうとしていた。そんなサクラを角替さんは『この役をやらないなら、事務所もお仕事もやめちゃいなさい』と叱ったのです。『まんぷく』を良い作品にすることが、一番の供養になると考えたのでしょう」

朝ドラ史上初の『ママさんヒロイン』とあり、NHKもサクラをサポートするため、大胆な働き方改革を行ったという。

「サクラは大阪に部屋を借りて、子どもと暮らしながら撮影を行っています。少しでも親子の時間を持てるようにと、クランクインの時期を前倒しして、通常なら夜11時まで行われている撮影が夜7時には終わるようスケジュールが調整されています。NHK大阪内に育児スペースも新設されました。ちなみにこちらは局員も利用できるので、ママさん局員たちからは『サクラさまさま』と感謝されています(笑)」(NHK関係者)

その甲斐あり、平均視聴率は20%の大台をキープしている。好調の理由は、朝ドラ王道とも言えるストーリーに加え、サクラを筆頭とした出演者の好演も大きい。

「なかでも大きな収穫は、福子(サクラ)の姪・タカを演じている岸井ゆきのでしょう。本人は26歳ながら、149㎝の小柄な体と演技力を生かして、14歳からのタカを演じている。最終的には40代までを演じるそうですが、この役は彼女以外、演じられなかったはずです。今春公開の映画『愛がなんだ』で主演を務めるなど、業界ではここ数年ネクストブレイク女優として注目を集めていたが、この作品で名実ともに全国区になった。ちなみに彼女はサクラと同じ『ユマニテ』所属ですが、バーター起用ではないようです」(映画会社スタッフ)

好評ゆえ「撮影現場の雰囲気も良好」だと、前出のNHK関係者は明かす。

「同じ事務所ですが、サクラと岸井はほぼ面識がなかった。ところが、クランクイン直後から意気投合。サクラは、『撮影現場のお母さん』といった感じで、出演者を引っ張っています」

ヒロインの器の広さ、作品への熱き想いが『まんぷく』を支えているのだ。

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