元なでしこ・丸山桂里奈の台頭で鈴木奈々が割りを食っている!?
連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television
元なでしこジャパン、丸山桂里奈(かりな)(35)の勢いが止まらない。国民栄誉賞受賞者なのに下ネタOK。体当たり企画にも果敢にチャレンジし、メディアモニタリング会社のニホンモニターが調査する『2018タレント番組出演本数ランキング』のブレイクタレント部門で3位に輝いた。おバカで明るいキャラクターは視聴者にも好評で、年が明けてからも引っ張りダコである。
「件(くだん)のランキングの1位は『NGT48』の中井りか、2位がお笑いコンビの『ノブナガ』なのですが、両者ともテレビ東京系の帯番組に出ているため、単純に出演回数が多くなっているだけ。出演回数ではなく、出演した番組の数でカウントすれば丸山が1位でしょう。来年の東京オリンピックに向けて、今後、元アスリートたちの出番はさらに増えていくでしょうから、丸山人気はしばらく安泰です」(バラエティー番組ディレクター)
このディレクターによれば、「カメラの前ではハチャメチャだが、挨拶を欠かさないなど素はマジメ」なのだという。
「丸山は大きな荷物を持って、誰よりも早く撮影現場に入る。荷物の中身は駄菓子。楽屋でADも含めた現場スタッフ全員に自ら駄菓子を袋詰めして、『今日はよろしくお願いします』と配るんです。駄菓子だから気兼ねなく受け取れるし、自ら袋詰めしていると知ったスタッフたちは感動。撮影も手を抜かずに全力でやってくれるし、一度仕事した人たちはみんなファンになるから、仕事が途切れないんですよ」
一方、丸山の台頭により、割を食ったのが鈴木奈々(30)だ。
「キャラがカブッてますからね。鈴木本人が番組やイベントで、『丸山桂里奈さんが売れてきて、すごく焦っている』とネタにしている通り、笑えないレベルで仕事を奪われている。以前なら鈴木の名前が挙がっていたような企画でも、最近では丸山か、朝日奈央が推薦されるようになりました。人気の低下を肌で感じているのか、元気の塊だった鈴木の口数がみるみる減っているそうです」(キー局プロデューサー)
“キャラかぶり”で仕事が減るタレントは珍しくない。
「爽やかで頭の回転が早い岡田結実(ゆい)のブレイクとともに、『こじるり』こと小島瑠璃子の出番が減りましたね。ただ、こじるりは池上彰と組んだ選挙番組が高評価を得るなど、活動の幅を広げている。フィールドを変えて、再ブレイクする可能性はあります」(情報番組スタッフ)
タレント以上に、キャラかぶりが生死を左右するのがお笑い芸人だ。
「『にゃんこスター』を例に挙げるまでもなく、芸人の賞味期限はどんどん短くなってきています。たとえば『四千頭身』という若手トリオ。少し前までネクストブレイク芸人としてプッシュされていましたが、同じ事務所のトリオ『ハナコ』が『キングオブコント』で優勝するや、すぐ取って代わられました。そして、いまもっとも飽和状態なのがブス&ぽっちゃりキャラ女芸人枠。『おかずクラブ』のブレイクで、『ニッチェ』の仕事が激減したのに、昨年は『ガンバレルーヤ』が出てきて……」(放送作家)
実力や努力だけではどうにもならないのもまた、芸能界なのである。