共演NG イジり厳禁 有名人夫婦の意外な業界タブー
連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television
2月13日、ベッキー(34)が、かねてから交際していた巨人の片岡治大(やすゆき)・二軍内野守備走塁コーチ(36)との結婚を発表した。結婚の詳細は本誌の特集記事を読んでいただくとして、本コラムでは発表後に起きた”異変”についてお伝えしよう。
「『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)でもネタにしていたし、話題性十分なのでPRイベントなどのオファーがベッキーに殺到したんですが、ほとんど断られたそうです。OKが出ても『結婚に関する質問はNG』という条件つきなんだとか。どうやら、ベッキー本人がネット上の『今度は浮気される側だね』『人の家庭を壊したのに』というアンチの声を気にしているようです」(大手広告代理店テレビ局担当スタッフ)
結婚相手が有名人だったために家族ネタがNGになる――テレビ業界では古くから続く伝統である。とくに結婚まで紆余曲折あった夫婦は顕著だという。
「『GLAY』のTERU(47)と略奪婚した『PUFFY』の亜美(45)も家族ネタはNGです。TERUは売れない時期を支えてくれた糟糠(そうこう)の妻を捨てることになったわけですから」(芸能プロ幹部)
またファンを多く抱える芸能人も「反発を買いたくない」という理由で、家族話が禁止になりやすい。
「典型的なのがジャニーズですね。結婚相手がジャニーズタレントだと妻が所属する事務所は相当、過敏に反応します。最近、木村佳乃は『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ系)などで体当たりロケに挑むアクティブな姿が話題ですが、夫・東山紀之の話題に関してはネガティブ。『絶対に触れてくれるな』と事前にかなり念を押されます。それでも、話の流れで共演者がやんわり触れてしまうことがある。それまで笑顔だった木村の表情がみるみる曇っていったのが衝撃でした……」(バラエティー番組プロデューサー)
ジャニーズに匹敵する熱心なファンを抱える声優たち。彼らも私生活はタブーだ。
「ファンの幻想を崩すからという理由で、恋愛トークすら禁止。結婚していたり、子供がいることを隠し通している声優もいますよ。人気の高まりとともに声優のスキャンダルを狙う週刊誌も増えてきたため、収録スタジオ周辺に怪しい車が停まっていないかマネージャーに確認させる人もいます」(ラジオ番組ディレクター)
一見、タブーがなさそうなお笑い芸人が結婚相手であっても「タレントイメージを気にして共演NGになるケースがある」と前出・芸能プロ幹部は言う。
「『アンジャッシュ』の渡部建(46)は佐々木希(31)と夫婦でCMに出演していますが、実はプライベートで一つの画面に一緒に写り込むのは佐々木側から禁止されている。佐々木がSNSでアップしている有名人との食事会には夫の渡部も参加していることが少なくないのですが、『一緒に写れないから』と、渡部は撮影係に徹しているそうです」
夫婦ネタを売りにしているはずの木下優樹菜(31)と『FUJIWARA』の藤本敏史(48)にも意外なタブーが……。
「意外や、フジモンがユッキーナとの格差をイジられるのを嫌がっていて、露骨に不機嫌になる。『格差』は暗黙のNGワードです」(キー局ディレクター)
夫婦ネタが不仲の原因になり得るのだ。
撮影:山田宏次郎