「俳優Mに遺産相続どころでない」市川猿之助 映画「緊急取調室」公開延期で損害35億円の崖っぷち | FRIDAYデジタル

「俳優Mに遺産相続どころでない」市川猿之助 映画「緊急取調室」公開延期で損害35億円の崖っぷち 

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
出演映画が公開延期になった市川猿之助。撮り直しも議論されているようだが……
出演映画が公開延期になった市川猿之助。撮り直しも議論されているようだが……

歌舞伎俳優・市川猿之助が救急搬送された事件から、およそ2週間が経過した。

5月18日、東京・目黒の自宅で意識もうろうとしているところを発見。2階リビングには父親の市川段四郎さんと母親が倒れており、その後死亡が確認された。死因は「向精神薬中毒」だった。

救急搬送された猿之助は一命を取りとめ、現在は警察の聴取に応じている。当局は亡くなった両親に対する自殺ほう助容疑で捜査を進めているという。

「両親の死因になった睡眠薬を捨てたり、玄関のドアが開いていたり、事件には不自然な点も多いですが、いかんせん物証もなければ、両親も亡くなっている。当局としてはワンランク上の罪状でやりたかったようですが、状況から察するに、自殺ほう助が〝落とし所〟といった印象です」(全国紙社会部記者)

前代未聞の事件による影響も出始めている。猿之助が監修する歌舞伎舞踊公演『夢見る力』(7月8日、9日、東京・三越劇場)は「諸般の事情」で中止に。7月5日からの『市川猿之助写真展』(東京・日本橋三越本店など)も開催を見送ることになった。

直近の最も大きな仕事では、女優・天海祐希主演の映画『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』(6月16日公開)だ。1日に配給の東宝が公開延期を発表。「総合的な判断」と説明し、新たな公開日については言及しなかった。

同作はテレビ朝日系で’14年から4シリーズが放送されたドラマの劇場版。猿之助は内閣総理大臣役で、編集で切ることはできない重要な役どころだった。

「劇中で猿之助さんが取り調べを受けるシーンがある。事件を連想させるため、このタイミングでは公開できない。同作は昨年7月の安倍晋三元首相銃撃事件の際にも、一度公開を見送っている。不運が続いており、スタッフは落胆している」(映画関係者)

万が一、猿之助が「逮捕」ということになれば、〝お蔵入り〟も考えられる。

2日発行の「スポーツ報知」では、そうなった場合の損害額を試算。製作費と興収見込みを合算した金額がおおよその被害総額となるそうで、関係者の話として

「製作費が10~15億円、人気ドラマの劇場版だけに興収は25~30億円は確実視されていた」

と伝えている。その上で、公開のメドが立たない状態が続けば、被害総額は推定35億円に上るとしている。業界のルールに照らし合わせれば、損害金の一部は猿之助に請求されることになる。

「不倫で仕事を飛ばしたベッキーや『アンジャッシュ』渡部建も、事務所と協議して損害金の一部を支払っています。猿之助さんも例外なくそういう話になるでしょう。

ただし、製作費だけでも10億円を超える金額はとても払える金額ではない。東京・目黒の自宅を売ろうにも、事件の影響ですんなり売れるかどうか。売れたとしても相当買い叩かれると思いますね」(芸能プロ関係者)

猿之助は両親が動かなくなったのを確認してから、自室でクスリを服用し自死を図った。その際、公私ともに親しかった俳優Mに対するメッセージと、遺産をすべてMに相続させるという趣旨のメモを残した。

「気落ちする猿之助さんには酷な話かもしれませんが、相続うんぬんは楽観的と言わざるを得ません。捜査の進展次第ですが、すべてを失う可能性があります」(スポーツ紙記者)

梨園では将来的な復帰話もチラホラ聞こえてくるが、時期尚早。仮に復帰できたとしても、これまでとは180度違った風景からのやり直しになることは間違いない――。

 

  • PHOTOFujifotos/アフロ

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事