前科三犯のVTuber「懲役太郎」が解説…更生のための刑務所で「凶悪犯罪の計画」が生まれる理由 | FRIDAYデジタル

前科三犯のVTuber「懲役太郎」が解説…更生のための刑務所で「凶悪犯罪の計画」が生まれる理由

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昨年、受刑者に対する暴行事件が発覚した名古屋刑務所(撮影:共同通信社)
昨年、受刑者に対する暴行事件が発覚した名古屋刑務所(撮影:共同通信社)

ふつうに暮らしていれば、まったく縁のない場所である刑務所。近年SNSやYouTuberなどによって、これまでブラック・ボックスだった刑務所の仔細が面白おかしく語られているが、実際の内情は厳しいヒエラルキー社会なのだという。

何度も刑務所に入っている人のことを指す「懲役太郎」という名前でバーチャルユーチューバー(VTuber)活動を行っており、自身も元ヤクザである「懲役太郎」が本当の刑務所内の事情について解説する。

「刑務所内は現役のヤクザを頂点としたガチガチのヒエラルキー社会ができています。ヤクザの中の役職が偉い人ほど刑務所内でのヒエラルキーは上位になりますね。その後、刑務所歴や犯した犯罪等によって階級が決まります。

刑務所ではひとり部屋の単独室と、複数人(4名~6名程度)部屋の共同室があり、通常は服役してから数ヵ月から1年程度は共同室で過ごすのですが、部屋に入る際の挨拶で何をして(刑務所に)入ったのかや何処の誰かなどを聞かれ、そこでどのヒエラルキーに入るか先輩入居者に教えてもらうという感じですね」

このヒエラルキーは、刑務所内での作業や食事、風呂などのすべてのところで厳密に守られている。それを守らなかった場合、凄惨ないじめにあったり作業に必要な情報などが回ってこなかったりすることで、刑務所で暮らしていけなくなるのだという。

ただ、懲役太郎によると、受刑者たちが、刑務所内でこのようなルールを守るのは自分の身を守るためだけではなく、ヤクザとの間でルールを守ることによるメリットを受け取るためでもあるのだという。

「刑務所内でのヒエラルキーをきっちり守ることで、頂点にいるヤクザから再就職先や捕まりにくいような犯罪の方法を教えてもらうんです。窃盗犯だったら、どこに金持ちが住んでいてセキュリティはどんな感じになっているのかを教えてもらいますし、更生してきちんと働きたいのであれば就職先の会社を紹介してもらえます。

そういった事があるので、有名人が刑務所に入ることになったときには、ヤクザなどが多くいる一般工場ではなく、管理工場の方に回されるんです」

犯罪者の更生のために作られた刑務所で、より狡猾な犯罪のきっかけが生まれているというのは本末顛倒で、改善が求められる点だろう。刑務所では再犯防止のためにさまざまなプログラムが実施されているが、一番手っ取り早いのは横のつながりを作らせないことなのかもしれない。

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