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<figure id="attachment_318889" aria-describedby="caption-attachment-318889" style="width: 2415px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="8e54180b"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/06/4500095eb6cc7a771c5f3526b410e0d6.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-318889" class="wp-caption-text">写真でわかるように、インパクトの瞬間に頭が後ろに下がり、身体が反っている。これが本塁打量産の秘訣だ</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">「ストライクでもないのに!!」</span></p>
<p>６月23日、エンゼルス・大谷翔平（28）の放った今シーズン25号、日米通算200号を目の当たりにした現地解説者は、こう絶叫した――。</p>
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<p>試合後、打たれたロッキーズの左腕カイル・フリーランド（30）は記者に対し、「あのクソボールをホームランにしてしまう人間は、地球上で大谷翔平ただ一人だよ……」と脱帽した。</p>
<p><span class="strongInContent">「６月11日に打った18号も悪球でした。今年は、ストライクゾーンから遠く外れた球さえもホームランにしてしまう。まるで『ドカベン』の岩鬼正美ですよ。もっとも、岩鬼は悪球しか打たないのに対し、大谷は甘い球も見逃しませんから、大谷のほうが上ですが（笑）。これまでも、まるで漫画みたいな活躍を続けてきた大谷ですが、『悪球打ち』まで再現してしまうとは驚きです」（スポーツ紙デスク）</span></p>
<p>実はこの悪球打ち、決して″偶然″起きているわけではない。大谷の高等技術の結晶なのだ。</p>
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<p><span class="strongInContent">「彼はホームランを打つ時、身体を後ろに倒します。インパクトの瞬間に、微妙に頭を後ろに下げて、のけぞっているような姿勢になる。すると、身体とボールの間に距離ができて両肘が伸び、打球に力が伝わりやすくなる。だから、内角も高めも、ボール球も打てるわけです。スラッガー特有のフォームですが、この打ち方をするには、かなりの背筋力が必要です」（野球解説者の田淵幸一氏）</span></p>
<p>実際、大谷の背筋力はすさまじい。インスタグラムでは、トレーニングルームでデッドリフト（床に置かれたバーベルをヒザの上まで持ち上げ、背筋や下半身を鍛える種目）に取り組む様子を公開。自身の体重の２倍を超える225㎏（日本人男性の平均は70㎏）を軽々と持ち上げる大谷に、ファンは驚愕した。</p>
<p>野球評論家の小早川毅彦氏は、この圧倒的なパワーを示す象徴的なシーンが、冒頭の25号だったと話す。</p>
<p><span class="strongInContent">「いくら上手く打ったとはいえ、内角のボール球ですから、当たったのはバットのかなり根本寄りの部分。球場が高地であることを差し引いても、117ｍの飛距離を生み出せるのは大谷だけでしょう。大谷のフィジカル面での成長は、悪球打ちを可能にするだけでなく、ピッチャーとしての平均球速の向上にも表れています。’21年に平均153.8㎞/hだったストレートが、今シーズンは平均156.4㎞/hと、２年間で2.6㎞/hも上がっているのですから」</span></p>
<p>節目となる200号を放っても、「明日、201号が打てるように頑張ります」とだけコメントした大谷。６月26日のホワイトソックス戦で26号、27日に27・28号を放ち、シーズン57本ペース（６月28日時点）で本塁打王争いを独走している。悪球打ちを可能にする背筋力があれば、甘い球をスタンドに運ぶのは造作もないということなのだろうか。今季新たに手に入れた「岩鬼打法」を武器に、この調子で日本人史上初の栄冠に輝いてほしい。</p>
<figure id="attachment_318887" aria-describedby="caption-attachment-318887" style="width: 1925px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="2a78cc92"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/06/78ad60da15d18b9e1cb15be8ea7bf11f.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-318887" class="wp-caption-text">バットを１インチ長くしたことで、内角への対応が不安視されていたが、大谷はその懸念を結果で吹き飛ばした</figcaption></figure>
<figure id="attachment_318888" aria-describedby="caption-attachment-318888" style="width: 1567px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="6262d308"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/06/9532ed0ce4e11ef16816cad5f16e74ff.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-318888" class="wp-caption-text">26号を放った26日にはサヨナラ勝ちを収めるなど、エンゼルスは好調。大谷にとって初のポストシーズン出場に期待がかかる</figcaption></figure>
<p>『FRIDAY』2023年7月14・21日号より</p>
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<p><a href="#" data-ident_hash="99939ea6"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/015d7c45db08bc08320891571193c6d8.jpg" alt=""></a></p>
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AFLO

ストライクゾーンから遠く外れた球さえもホームランにしてしまう、まるで漫画みたいな活躍を続けてきた大谷翔平。実はこの悪球打ち、決して″偶然″起きているわけではない。有識者が語る。「岩鬼打法」とは…

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