「松尾潔氏は番組で反論」山下達郎氏〝嫌なら聴くな〟発言でジャニーズ同様スポンサー敬遠必至か

ミュージシャンの山下達郎氏（70）が7月9日、ラジオ番組『山下達郎のサンデー・ソングブック』（TOKYO FM）に出演し、一連の騒動に対し約７分間におよび心境を明かした。山下氏はSNSなどを一切やっておらず、ジャニーズ事務所の性加害問題について言及したのはこれが初めてだ。

事の発端は山下氏も所属する『スマイルカンパニー』と業務提携をしていた音楽プロデューサー・松尾潔氏（55）との突然の契約終了だ。松尾氏は１日に

《15年間在籍した所属事務所とのマネージメント契約が中途で終了になりました。私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です》

《私を誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です。今までのサポートに感謝します。バイバイ！》

とツイッターで暴露した。

山下氏はこれについて同ラジオ番組で

「今回、松尾氏がジャニー喜多川氏の性加害問題に対して憶測に基づく一方的な批判をしたことが契約終了の一因であったことは認めますけれど、理由は決してそれだけではありません」

「他にも色々あるんですけれど、今日、この場ではそのことについては触れることを差し控えたいと思います」

とジャニーズの問題だけではないことを匂わしたが、内容については明かすことはなかった。さらに松尾氏に関しては業務提携であり、雇用関係にはなかったため解雇ではないと強調した。

これについて10日放送の『情報ライブ　ミヤネ屋』（日本テレビ系）では、松尾氏本人から届いたという独自の反論メッセージを紹介した。

松尾氏は山下氏が、「解雇」という表現を使ったことに対し、松尾氏自身は〝解雇〟という表現は一度も使っていないと反論。〝解雇されたと主張している〟かのような誤解を招きかねないとして山下氏がミスリードしていると指摘したうえで、

《私の表現をいったん変えてそれを否定する達郎さん》
《残念です》

というコメントした。さらに長い間会っていないというのも事実ではなく、昨年山下氏と事務所に請われてＦＭの特番に生出演したという。

一方、山下氏はラジオ番組内で、

「私が一個人一ミュージシャンとしてジャニーさんへのご恩を忘れない」

として作品には罪がないということにも言及。そして

「このような私の姿勢を忖度、あるいは長いものに巻かれているとそのように解釈されるのであれば、それでも構いません。きっとそういう方々には私の音楽は不要でしょう」

と締めくくった。

「ジャニー氏から被害を受けた人はこれを聞いてどう思うのでしょう。中にはジャニー氏から被害を受けた上で、山下さんから楽曲提供も受けているアーティストがいても不思議ではない。何せジャニーさんは性的関係を断った場合、デビューできない、もしくは冷遇されるという証言が複数ある。

山下さんが〝忖度と解釈する人には私の音楽は不要〟という発言は、聞こえようによっては〝嫌なら聴くな〟という逆ギレに近い発言です。テレビやCMでは意図せず山下さんの音楽を耳にすることもあるため、ジャニーズの問題が解決していないうちはスポンサーが敬遠するのではないでしょうか」（テレビ局関係者）

ジャニー氏による性加害問題が芸能界に飛び火し続ける異常事態。誰も幸せになっていないこの悪循環が終わるのはいつになるのだろうか……