今秋にフジテレビ系でレギュラー放送決定 『ハライチ』が令和のテレビ界に愛される理由 | FRIDAYデジタル

今秋にフジテレビ系でレギュラー放送決定 『ハライチ』が令和のテレビ界に愛される理由

連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

人気コンビ『ハライチ』と『オードリー』がMCを務める『チャレンジトークバラエティ オドオド×ハラハラ』(フジテレビ系)が今秋からレギュラー放送されることになった。

本格ブレイクを果たした『ハライチ』の岩井(左)と澤部。MCを務める『ぽかぽか』には、ワタナベエンターテインメントの同僚が多数出演
本格ブレイクを果たした『ハライチ』の岩井(左)と澤部。MCを務める『ぽかぽか』には、ワタナベエンターテインメントの同僚が多数出演

「元テレビ東京の佐久間宣行プロデューサー(47)が手がけることでも話題ですね。『ハライチ』はお昼の帯番組『ぽかぽか』のMCを務めるなど、フジテレビで重宝されています」(放送作家)

フジが『ハライチ』を重宝するようになった背景には「過去の出演番組の影響がある」と制作会社ディレクターは言う。

「’10~’13年にフジで放送されたバラエティ『ピカルの定理』で『ハライチ』は知名度を上げたのですが、そのときのスタッフが局内で出世して、キャスティング権を持つようになったのが大きい」

実際、『ぽかぽか』の制作統括を務めるのは、『ピカルの定理』でプロデューサーを務めていた人物だという。

「『ネプリーグ』と『林修のニッポンドリル』を担当するなど、『ハライチ』が所属するワタナベエンターテインメントと近いスタッフです」(同前)

コア視聴率(13~49歳男女の視聴率)を番組作りの指標とする昨今のテレビ局事情も追い風となっている。

「各局、出演者の若返りを進めているのですが、MCができる30代の芸人が少ない。『かまいたち』の濱家隆一(39)はうまいですが、すでにスケジュールが一杯。それと……吉本興業所属ということで、起用に二の足を踏むスタッフも少なくないんですよ」(キー局プロデューサー)

配信や関連ライブ開催など、放送外収入の獲得に力を入れる番組が増えるなかで、吉本興業所属のタレントには大きな”壁”ができつつあるという。

「吉本は自前でライブや配信をやっているからか、局が番組ライブや番組配信を行う際のギャラの配分が他の芸能事務所より高めに設定されているようです。制作から吉本が関わることを条件にされることも少なくない。だから、同じような実力や人気なら、吉本以外の芸人を起用する番組が増えていますね。佐久間Pのような数字を持っているスタッフが手掛ける番組なら、放送外収入が期待できるため、より吉本外し”が進みやすい」(広告代理店関係者)

岩井勇気(37)が令和にマッチしたこともブレイクに繋がったようだ。

「声優やアニメ、アイドルへの造詣が深く、”推し活”ブームにハマりましたね。意外かもしれませんが、打ち上げなどに積極的に参加して、スタッフと交流を深めている。相方の澤部佑(37)は家庭を持っていることもあり、すぐに帰宅しちゃうけど(笑)」(前出・放送作家)

独身の岩井、パパ芸人の澤部というバランスも絶妙だという。

「どちらの視点からもコメントができて、幅広い企画に対応できる。”腐り芸人”の岩井はもちろん、澤部も意外と毒のあるコメントをするのですが、明るいキャラクターのため嫌味にならない。’16年から深夜でラジオをやっていてコアなお笑いファンも付いているから、さらに需要は高まるはず。落とし穴があるとすれば、『ぽかぽか』の視聴率が苦戦して”数字が取れないコンビ”というイメージがつくことくらい」(前出・ディレクター)

『ハライチ』が令和の顔となるか!?

『FRIDAY』2023年9月1日号より

  • PHOTO桑田 真

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事