いまローカル局が熱い! ご当地芸人、地方在住アナ……大手プロが続々と地方進出で吉本は戦々恐々 | FRIDAYデジタル

いまローカル局が熱い! ご当地芸人、地方在住アナ……大手プロが続々と地方進出で吉本は戦々恐々

スタッフは見た!週刊テレビのウラ側

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早くから地方でのビジネスを重視。自社タレントを派遣し、ローカル局との関係を深めていた吉本。他社の参入を受けて、今田ら大御所を投入
早くから地方でのビジネスを重視。自社タレントを派遣し、ローカル局との関係を深めていた吉本。他社の参入を受けて、今田ら大御所を投入

地方を拠点に活動する″ご当地芸人″がクローズアップされている。『オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。』(日本テレビ系)では、7月24日から3週にわたって「ご当地タレントスペシャル」が放送された。

「福岡で活躍中のお笑いコンビ『パラシュート部隊』の斉藤優(45)、″石川県住みます芸人″の『ぶんぶんボウル』らが出演していました。47都道府県に″住みます芸人″を配置している吉本興業の成功に斉藤が所属するワタナベエンターテインメントが続いたことで、大手芸能プロが続々と地方進出しています」(放送作家)

第3の勢力になりそうなのが、『メイプル超合金』や『ぺこぱ』らが所属するサンミュージックプロダクションだという。

「札幌から沖縄まで全国8ヵ所でタレント養成所を展開しているほか、昨年から″エンタメで地方創生!″を謳い文句に、自治体や公共施設とタッグを組んでイベントを開催しています。なかでも『エンタの神様』(日本テレビ系)で活躍した元『どーよ』のケンキ(54)が、テレビ山梨の夕方の帯番組『スゴろく』のMCをオーディションで勝ち取ったときはかなり話題になりました。ケンキは甲府市に移住し、もうすっかり山梨の顔になっていますよ」(制作会社ディレクター)

ケンキの進出に、「先駆者である吉本興業は戦々恐々としている」と前出の放送作家は指摘する。

「下馬評では’16年から山梨でレギュラー番組を持っていた『ダンビラムーチョ』など、すでに局とパイプのある吉本の芸人が有力視されていましたからね。吉本は地方局との関係強化に再び注力していますよ」

関係強化策のひとつが、ローカル局への全国区のスター芸人の投入だ。

「″引退後の移住先探し″という名目で東野幸治(56)を富山や石川、岩手などの局の特番に出し、今田耕司(57)はフジテレビの系列局で『今田耕司のおもてなしならお忍びで頼んます!』という番組の宮城編と山陰編を放送。ご当地の住みます芸人も出演させていました」(同前)

フリーアナウンサーを多く抱えるセント・フォースも、地方在住アナなどを増やし始めているという。

「自由奔放な言動で″金沢の暴れ馬″という異名がついた元テレビ金沢の馬場ももこ(31)を北陸での仕事を中心に活動する条件でスカウト。久保円華(まどか)アナ(31)を静岡朝日テレビに契約アナウンサーという形で出向させています。キー局は制作費の削減でフリーアナの起用を減らしているので、単価は安くても安定して活動できる地方在住アナにチャンスを見出したのでしょう」(芸能プロ幹部)

大手の参入で、生粋のローカルタレントは冬の時代が到来――かと言えば、「人による」と制作会社ディレクターは言う。

「『パラシュート部隊』の成功を受けて、ワタナベエンターテインメントは『クマムシ』のツッコミ担当・佐藤大樹(35)を彼の出身地である富山のテレビ局に売り込み、レギュラー番組を獲得しました。ところが、″自分は全国区″という佐藤の態度がどうにも鼻について、仕事が広がる様子がない(笑)。ローカル局では面白さはもちろん、好感度が大事なのです」

地方を制する芸能事務所が、ニッポンの芸能界を制す――かもしれない。

『FRIDAY』9月15・22日合併号より

  • PHOTO小川内孝行

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