「会見を欠席で…」ジャニーズ事務所の性加害を〝知る立場〟だった「大物キーマン」と〝J担〟記者の罪 | FRIDAYデジタル

「会見を欠席で…」ジャニーズ事務所の性加害を〝知る立場〟だった「大物キーマン」と〝J担〟記者の罪

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広報担当を長年務めてきた白波瀬傑・前副社長。彼の元でジャニーズは〝マスコミ対策〟をしてきたが……
広報担当を長年務めてきた白波瀬傑・前副社長。彼の元でジャニーズは〝マスコミ対策〟をしてきたが……

長い芸能界史上でジャニーズ事務所の経営陣が記者会見するのは初めてのことだ――。

9月7日に開かれた記者会見では、藤島ジュリー景子前社長と東山紀之新社長、井ノ原快彦らが出席。正式にジャニー氏の性加害を認め、謝罪や補償をするとした。

大きな前進に見えたが、報道陣らの多くはキーマンの不在に不満が噴出した。

同事務所で広報担当を長年務めてきた白波瀬傑氏の欠席だ。白波瀬氏はジュリー氏と同日の5日付で副社長を退任したという。

『被害者当事者の会』協力会員の服部吉次氏はジャニーズの会見を見たあと憤りを見せた。

「彼らは作戦を練ってほぼその通りに(会見は)進行できたということ。ただ非常に肝心な点ですが、この〝お芝居は破綻している〟。なにより白波瀬くんが出ていないということ。なぜか? 彼は〝芝居ができない〟から。

実に東山もジュリーも井ノ原も演技プラン通りの芝居ができたと思う。でも白波瀬には無理なんだよね。公開の席で暴露されることは理屈じゃなく肌で分かっていると思う。僕の言っていることに腹が立ったんだったら、出てこい。出せ!」

週刊文春によると、白波瀬氏は’01年文春との民事訴訟の際、証言台にも立っており、原告(ジャニーズ)側弁護士の

「文春の件に関してはなぜすべてについてあなたが調査しなかったんですか」

との問いに、

「事実無根だと思っておりますので、調査する必要性はない」

と証言。当然、白波瀬氏はジャニー氏の性加害が認定された裁判の結果も知っている。

そんな白波瀬氏が長年にわたってどういう役割を果たしていたのか。

「スポーツ紙やテレビ局には通称〝J担〟と呼ばれるジャニーズの担当者が存在します。これまで週刊誌などにどんなスキャンダルが掲載されたとしても広報窓口の白波瀬氏が〝NO〟と言えば一切扱うことはできなかった。

それが未成年との飲酒だろうが、刑事事件になろうが関係ない。ちょっとした熱愛記事でも報道できない仕組みになっていたんです」(スポーツ紙記者)

もちろん、ジャニーズとの関係が崩れることを恐れ言いなりになってきたマスコミの〝弱腰〟も問題だ。

「そんな強大な力を持ったジャニーズ事務所の最大のタブーが〝ジャニー氏の性加害問題〟だった。こんなものは扱えるはずがないというのが共通の認識でしたね」(同・スポーツ紙記者)

白波瀬氏は矢面に立ち、様々なスキャンダルからジャニーズ事務所を守ってきた。いわば闇の部分を処理する〝汚れ役〟を担っていたとも言えるだろう。

「テレビ局の担当者も相当罪深いと思います。ジャニーズが推したいグループは当然、番組で起用しますし、お付き合いとして取材しない日でもコンサートに顔を出すなどしてジャニーズのご機嫌を取っていた。主にテレビ局の〝芸能デスク〟と呼ばれる人物は、白波瀬氏と密に連絡を取り〝言いなり〟になっている。

そしてスキャンダルがあると芸能デスクから各番組のプロデューサーやディレクターに〝あれはスルーで〟と命令が下ります。ディレクターは当然面白いものを扱いたいと考えますが、ジャニーズと蜜月な芸能デスクらによって散々阻まれてきた。テレビ局と言っても全員が同じ方向を向いているわけではなく、一部のズブズブの人間が戦犯だと言いたいですよ」(ワイドショー関係者)

東山は会見で〝もう忖度は必要ない〟と話した。しかし忖度というのはマスコミ側が勝手にするもの。会社名も変更しない〝ジャニーズ事務所〟に、大マスコミの〝弱腰グセ〟は改まるのだろうか――。

 

  • PHOTO西原 秀

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