<p>大阪ミナミはもう、爆発寸前だった。</p>
<p><span class="strongInContent">「試合が８回に入ったあたりから、警察が戎橋の交通規制を始め、左側通行のみにしていましたが、ファンのボルテージは高まる一方。巨人の最後の打者・北村拓己（28）を迎えると、道頓堀が『あと一人！』コールに包まれた。『アレ』が決まってからは何人も警官の制止を振り切って川へダイブ。商店街のアーケードに上って『六甲おろし』を熱唱する剛の者もいました」（現場にいた男性）</span></p>
<figure id="attachment_333276" aria-describedby="caption-attachment-333276" style="width: 2478px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="b1652ed0"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/c4d118648e7bd4dae45065bfd825fe00.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-333276" class="wp-caption-text">狂乱のミナミにて。初対面同士で胴上げをするほど、ファンは喜んでいた</figcaption></figure>
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<p>ちょうどそのころ。甲子園でお立ち台に上がっていたのが18年ぶりＶの立役者、岡田彰布監督（65）だった。勝利監督インタビューで岡田はこう言った。</p>
<p><span class="strongInContent">「まさかここまでみんなに浸透するとは思わなかったんで……まぁ、一応今日で『アレ』は封印して、みんなで優勝を分かち合いたいと思います」</span></p>
<p>「意識したらアカンから」と名将が封印した二文字が放たれた瞬間、満員の球場は割れるような歓声に包まれたのだった。</p>
<p><span class="strongInContent">「ビールかけの挨拶も爆笑でしたね。ヒーローインタビューより監督インタビューのほうが盛り上がるなんて、岡田さんくらいのもの。采配も、人心掌握術も、トーク力もセ・リーグで群を抜いていました」（スポーツ紙虎番記者のＡ氏）</span></p>
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<p>今年の阪神には、３割打者も、巨人の岡本和真（27）やヤクルトの村上宗隆（23）のような30本超えの主砲もいない。失策は９月19日時点で79を数え、セ・リーグで最多。それにもかかわらず、２位・広島に13ゲームの差をつけてぶっちぎりの優勝を飾ることができたのは、「どんでんマジック」のなせるワザだ。阪神ＯＢの藪恵壹氏が言う。</p>
<figure id="attachment_333277" aria-describedby="caption-attachment-333277" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="9c675265"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/738261f7a1e5781acd80f48c0d94c04b.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-333277" class="wp-caption-text">ダイブした人を観衆が引き上げる。ファンのチームワークも抜群だ</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">「阪神の主力は村上頌樹（25）や大竹耕太郎（28）、大山悠輔（28）、佐藤輝明（24）、近本光司（28）など若手がほとんど。岡田さんは選手の気質を見極め、柔軟に対応を変えていた。徹底していたのは先入観を持たないこと。昨季の最多勝投手、青柳晃洋（29）について７月に岡田さんと話したとき、『まだアカン。全然、ボールが来てへん。過去２年の実績よりも今、どんなピッチングをするかよ』と特別扱いせず、ファームで調整させていました。</span></p>
<p><span class="strongInContent">そしてファームの試合は全て自分の目でチェックする。岡田さん以来となる新人右打者での10本塁打を達成した森下翔太（23）の起用が的中したときも、『ファームで対戦したときに（タイミングが）合うとったから』と当然のように話すんです」</span></p>
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<p>つづく『<a href="https://friday.kodansha.co.jp/article/333273"><span style="color: #0000ff;"><span class="strongInContent">”お～ん”も計算のうち⁉阪神を優勝に導いた「どんでんマジック」と段違いの「見極め力」</span></span></a>』では、虎番記者が語る驚愕の「どんでんマジック」の全内幕を紹介する。</p>
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<p><span style="color: #000000;"><a href="#" data-ident_hash="385abdef"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/43d05f19316f64b07ff985fa9415b428.jpg" alt=""></a></span></p>
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大阪ミナミはもう、爆発寸前だった。 「試合が８回に入ったあたりから、警察が戎橋の交通規制を始め、左側通行のみにしていましたが、ファンのボルテージは高まる一方。巨人の最後の打者・北村拓己（28）を迎える

ミナミはファンで「爆発寸前」！阪神を18年ぶりの優勝に導いた岡田監督の「どんでんマジック」全内幕

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