「芸能界の光と闇」を知る小泉今日子がジャニーズ問題に言及で波紋 過去には“サレ忖度”に激怒も… | FRIDAYデジタル

「芸能界の光と闇」を知る小泉今日子がジャニーズ問題に言及で波紋 過去には“サレ忖度”に激怒も…

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ながく芸能界の中心で生きてきた小泉今日子だが……
ながく芸能界の中心で生きてきた小泉今日子だが……

女優・小泉今日子がジャニーズ事務所の“性加害問題”に触れたことが、話題となっている。

9月23日放送のJ-WAVE『TOKYO M.A.A.D SPIN』に出演。音楽評論家・近田春夫氏とのクロストークで、一連の問題について

「今、日本のテレビとか特にそうで、ジャニーズ問題でも言われ始めているけど、メディアが出る側に忖度してくっついちゃって報道してこなかったこともあって、今一番悪い膿みたいなのが出始めちゃってる」

と見解を述べた。

小泉が批判しているのは、ジャニーズ事務所そのものではない。

ジャニーズが強大な力を持つに至ったテレビ、ラジオ、朝刊スポーツ紙など御用メディアの“忖度文化”に苦言を呈しているのだ。小泉が続ける。

「視聴率を競う時代があってそれでどんどんテレビの世界や芸能界が露悪的になっていっちゃって、お笑い番組ばっかり目立つようになって、飽和状態の“その次”が見つけられていない」

最近ではテレビドラマを見ることもなくなったそうで、その理由について「見たい番組が減ったから」とズバリ。続けて

「何か雑って感じ。今作られているコンテンツが雑だなあって。習慣でみんな(テレビを)つけてるだけだからねって言いたい感じはある」

と語った。これには近田氏も

「どの番組もブッキングがイージー。とりあえずジャニーズを入れとけばいいっていう」

と同調。小泉は

「視聴率がこれくらい絶対あるっていう安心感があったんでしょうね、ジャニーズは」

と数字を意識するあまり、ジャニーズ依存が生まれたと指摘した。

小泉は‘18年1月にデビュー以来36年間所属していた「バーニングプロダクション」から独立。現在は’15年に立ち上げた会社「明後日」で舞台の制作やプロデュース業などを行っている。

「陽の当たらない役者に活動の場を与え、羽ばたいてもらうことを願って活動しています。下北沢の小さな劇場をのぞいたら、普通に『キョンキョンがいた』なんてこともよくあるとか。最近は、『明後日』のSNSで政治的な発言もするなど、存在感は高まっています」(舞台関係者)

バーニングプロダクション時代は唯一無二の存在として君臨。飾らない性格で、事務所社長にもズバズバとモノを言えた。

そんな小泉をメディア側が勝手に“忖度”することもあったという。前出の“小泉発言”に繋がるこんな出来事が過去にあった。

「以前、小泉さんが出演するドラマのキャスティングで女優Iさんをブッキングしたんです。小泉さんとIさんは公私ともに仲が良いことで知られ、制作サイドとしては小泉さんを盛り上げるために起用したのだと思います。ところが、それを見た小泉さんは『こういうのが嫌なの!』と不満を爆発させていました」(テレビ局関係者)

仲が良いのは間違いない。しかし、大事なのは「ドラマをより良くするキャスティング」であり、自分のために親友女優にオファーを出すのは、小泉の流儀では「違う」ということだった。

‘16年にはNHKの朝ドラ『あまちゃん』で共演し、かわいがっていた能年玲奈(現のん)が事務所トラブルの果てに独立。そこから露骨に干され、現在もテレビではめったにお目にかかれない状況が続いている。

「小泉さんはそうした業界力学や、事務所パワーによるバーター、メディアの忖度にほとほとうんざりしていました」(同・テレビ局関係者)

小泉はラジオで

「ジャニーズの問題もそうだし、何となくちょっとずつ風穴が開いていくと上までグンッて開くのかな」

と述べ

「テレビの世界も生まれ変わる気持ちで、放送局ごとにカラーを出してほしい」

と期待を込めた。芸能界の“光と闇”を見てきた小泉の言葉は誰よりも重い――。

  • PHOTO高塚 一郎

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