斎藤工MC番組が日テレ深夜枠のレギュラー昇格!ローカル局の番組が令和のテレビを救う? | FRIDAYデジタル

斎藤工MC番組が日テレ深夜枠のレギュラー昇格!ローカル局の番組が令和のテレビを救う?

スタッフは見た!週刊テレビのウラ側

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斎藤がMCの『こどもディレクター』は昨年の日本民間放送連盟賞テレビエンターテインメント部門優秀賞に。4月3日からレギュラー放送中
斎藤がMCの『こどもディレクター』は昨年の日本民間放送連盟賞テレビエンターテインメント部門優秀賞に。4月3日からレギュラー放送中

俳優の斎藤工(たくみ)(42)がMCを務める中京テレビ制作のドキュメントバラエティ番組『こどもディレクター ~私にしか撮れない家族のハナシ~』が、今春から日本テレビ系の深夜枠『水曜プラチナイト』でレギュラー放送されることとなった。

「3度の特番放送を経て、晴れてレギュラーに昇格しました。同局の人気番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(日テレ系)のスタッフが制作していることでも話題です」(テレビ誌編集者)

見逃し配信サービスTVerが定着したことで、『こどもディレクター』のようなローカル局制作の番組にスポットライトが当たっている。

「東京と大阪を除いたローカル局制作番組で’21年に年間総再生数1位を記録した『かまいたち』の冠番組『かまいたちの掟』(TSKさんいん中央テレビ)は、いまやカンテレ(関西テレビ)や東海テレビなど8局で放送されている。ローカル局の枠を超えた人気番組となっています。

制作費削減などの影響でキー局の制作能力が下がっており、その穴埋めとして、ローカル局制作の全国放送できそうな番組を昇格させる動きが活発になっています」(キー局プロデューサー)

前身は中京テレビ制作の特番ながら、いまや日テレ系の人気番組に成長した『オモウマい店』に続けとばかり、ローカル局の番組が全国ネットで放送される機会が増えている。

「青木源太(40)がMCを務めるカンテレの平日お昼の帯番組『旬感LIVE とれたてっ!』は振り替え休日などに何度か全国ネットで放送されている。今秋あたりにレギュラーでの全国放送に切り替えるのでは? と、もっぱらのウワサです。

『パンサー』尾形貴弘(46)と狩野英孝(42)が地元・宮城の仙台放送でレギュラー出演している『仙台市青葉区 かのおが便利軒』も6月2日に全国ネットでの特番の放送が決定しています。バラエティだと、週末の夕方の枠でローカル局の番組を流して、反応を見るケースが多いですね」(制作会社ディレクター)

ローカル局が番組を制作するメリットを「東京のスタッフには敵わないリサーチ力」と放送作家は指摘する。

「『オモウマい店』も、地元のスタッフだからこそ発掘できたディープな店を紹介したことが成功の理由。経費削減でリサーチャーなどスタッフの数が減らされている今、全国ネットの番組が使うのは取材に協力的な”安パイ”な常連店ばかりになっていて新鮮味がない。ローカル局だとキー局の半分以下の制作費の番組もザラなので、少ない予算で面白い番組を作るノウハウがあるのも強みです」

全国ネットで放送されることによって、ローカル局もメリットを得る。

「全国放送されるとなればブランド力が上がって、ローカル局でもスポンサーが増える可能性があるんですよ。『オモウマい店』の成功で各局、二番煎じのような企画を募集していますが、”アイディア次第ではローカル番組でもヒット番組を作れる”という希望が生まれたことも大きい。地方にいる志の高いスタッフのモチベーションになっているのです」(前出・制作会社ディレクター)

地方の頑張りで、若者のテレビ離れを食い止めることができるか?

『FRIDAY』2024年4月26日号より

  • PHOTO岡田浩太郎

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