<figure id="attachment_41992" aria-describedby="caption-attachment-41992" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="0299ce1c"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/04/388e2eafa20707d5ea7ea3710bf07990.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-41992" class="wp-caption-text">４月８日の「大聖百貨店」訪問の様子。今年に入り正恩氏は、リゾート施設建設現場などへの視察を繰り返している</figcaption></figure>
４月８日、平壌(ピョンヤン)の高級デパート「大聖(テソン)百貨店」を視察した朝鮮労働党委員長の金正恩(キムジョンウン)氏は、いつもと明らかに様子が違っていた。普段はしっかりと固められた髪の毛が乱れ、無造作に垂れ下がった前髪はボサボサ。目もどこか虚(うつ)ろなのだ。
「北朝鮮の実情を考えるとムリもありません」と話すのは、『コリア・レポート』編集長の辺真一(ピョンジンイル)氏である。
「正恩氏は、崖っぷちに立たされています。２月に行われた米朝首脳会談は失敗に終わり、国連による制裁は解除されずじまい。国内経済はどん底にあるんです。制裁前の貿易輸出額は30億㌦ほどありましたが、現在では10億㌦もありません。外国から資材や燃料を調達できず、今年10月の党創建記念日までに完成させる予定だったリゾート施設やダムの建設が、軒並み延期になっています。正恩氏は百貨店を訪問した際『人民の生活向上のために便宜を図れ』と、同行した党員たちに指示したそうですが、狙いは違う。人民の月給は400円ほどしかなく、百貨店に並ぶ１万円以上の高級品が買えるワケがありません。魅力的な製品が多くあると報じることで外国人を呼び、少しでも外貨を獲得したいんです」
４月７日には平壌で国際マラソン大会を開催。約40ヵ国から1000人ほどの外国人ランナーが参加したと報じられた。
「半分は、外国の大使館や国際機関の職員でした。開かれた北朝鮮をアピールし、なんとか外国人観光客を呼び込もうとしているんです」（韓国在住ライター）
米朝首脳会談は決裂し、国連の決議により中国からの支援も望めない。八方塞がりの状態で、再び正恩氏が暴走する可能性もあるのだ。前出の辺氏が話す。
「ミサイルや核実験を1年以上自制しているのに、事態は悪化するばかり。正恩氏が軍事力を示す瀬戸際外交に戻し、外国の譲歩を得ようと考えてもおかしくありません。ミサイル実験を再開するとすれば、4月25日の朝鮮人民革命軍創建日が有力でしょう。実施されればトランプ大統領も黙っていない。再び、米朝衝突の危険性が高まることになります」
金正恩氏の指が、またもや核ミサイルの発射ボタンにかかろうとしている。
<figure id="attachment_41993" aria-describedby="caption-attachment-41993" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="8eda641c"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/04/9105848ab49e26bead55f067ad8ede27.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-41993" class="wp-caption-text">４月７日に平壌で行われた国際マラソン大会。今回で30回目となるが、1000人にのぼる大勢の外国人ランナーが参加したのは初めてだ</figcaption></figure>
『FRIDAY』2019年4月26日号より

時事通信社

大聖百貨店を視察した朝鮮労働党委員長の金正恩氏は米朝首脳会談の失敗で崖っぷちに立たされているのか様子が違った。4月25日朝鮮人民革命軍創建日、八方塞がりの正恩氏は再び核ミサイルを発射するのか…。

崖っぷち金正恩が目論む4・25「ミサイル再発射」の恐怖

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