<h1>新国立競技場［渋谷区・千駄ヶ谷］</h1>
<figure id="attachment_44406" aria-describedby="caption-attachment-44406" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="6db3e893"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/05/6280eca083c85852404e3608c3b38919.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-44406" class="wp-caption-text">4月に撮影した全景。開閉会式が行われる東京五輪のメイン会場。収容人数約6万8000人。今年11月に完成予定。左奥に見えるのは新宿の副都心だ</figcaption></figure>
<figure id="attachment_44409" aria-describedby="caption-attachment-44409" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="8ea7ca4e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/05/5c6e14b4f3fd33c0c8661c5d7dd950af.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-44409" class="wp-caption-text">真上から見た写真。内部ではフィールド施設工事が進められている。ハンマー投げやマラソンなどの陸上競技、サッカーなどが行われる</figcaption></figure>
<figure id="attachment_44414" aria-describedby="caption-attachment-44414" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e7bbf2df"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/05/139d5d2d47a605034aef43d309431334.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-44414" class="wp-caption-text">’17年8月撮影。上の写真とほぼ同じアングルから撮ったモノ。クレーンが乱立し土台部分ができ上がりつつある</figcaption></figure>
<h1>選手村に50階建てタワマン</h1>
<p><span class="strongInContent">「東京五輪のメイン施設は大きすぎて、地上から見ても全体像はわかりません。空から撮影すると、工事の進捗状況などがよくわかりました。2年ほど前から半年に一度のペースで撮っていますが、新国立競技場や選手村は見るたびに姿を変えている。来年夏の開催に向け、競技施設はほぼ完成しています」</span></p>
<p>こう話すのは、東京五輪の競技施設を定期的に撮影する写真家の叶悠眞(かのうゆうしん)氏だ。</p>
<p>晴海(はるみ)の選手村、渋谷の国立代々木競技場、葛西のカヌー会場……。叶氏が空から撮った写真からは、各施設の工事が順調に進んでいることがわかる。</p>
<p><span class="strongInContent">「選手村は東京ドーム約3個分の敷地内に建てられますが、以前は大きな駐車場以外何もないようなところでした。それが’17年春から工事が始まり、14～18階建ての宿泊施設21棟と商業棟がアッと言う間に建った。施設周辺の公園も含め、今年12月には完成予定です」（叶氏）</span></p>
<p>選手村は劇場やインターネットカフェ、ヘアサロンなどを完備。敷地内はバスが巡回し、移動もスムーズにできる。五輪後には50階建てのタワーマンション2棟に改修される予定だが、早くも来月から一般向けに販売が開始されるという。建築エコノミストの森山高至(たかし)氏が話す。</p>
<p><span class="strongInContent">「購入者に引き渡されるのは、4年後という異例の前倒し販売です。本来なら、改修が完了してから販売するべきでしょう。おそらく不動産会社が、マンションの価格下落を予想しているんです。晴海エリアは交通機関が発達していません。最寄りの勝どき駅まで徒歩で10分以上かかり、道路も渋滞しがち。ゆりかもめの新豊洲駅もありますが、海を挟んでいるので歩いて20分以上かかりますから。五輪開催前のプレミア感があるうちに、売ろうということだと思います」</span></p>
<p>総工費1500億円にのぼる、新国立競技場についてはどうだろうか。</p>
<p><span class="strongInContent">「先月から最終工程である、フィールドの工事に入りました。今年11月の完成に向け、今後は内装工事が主となるでしょう。ただ新国立競技場も、五輪後の用途に不安があります。運営主体のJSC（日本スポーツ振興センター）は収益を生む事業を民間から募集するとしていますが、具体的な使用方法は未定。莫大な維持費がかかるので、プロのサッカーチームからホームスタジアムにしたいなどのオファーがなければ、赤字を垂れ流すことになりかねません」（森山氏）</span></p>
<p>将来性があるのは有明地区だ。</p>
<p><span class="strongInContent">「ゆりかもめや、りんかい線が通り、交通の便が良く、開発できる土地も多い。テニスやバレーボール、体操など多くの競技が行われるので、五輪後はスポーツの街というイメージが定着します。それぞれの競技会場は、他の地区に比べて大きくないため公共施設としての転用も容易。運動好きの人たちが転居し、大いに発展すると思います」（森山氏）</span></p>
<p>五輪施設の完成で、東京の容貌は大きく変わりそうだ。</p>
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<h1>東京ドーム3個分の敷地に宿泊施設21棟　選手村［中央区・晴海］</h1>
<figure id="attachment_44437" aria-describedby="caption-attachment-44437" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="bee96db4"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/05/dfa5019a7a0694499f0931332dc30f1d.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-44437" class="wp-caption-text">’14年2月撮影。中央の細長い塔はゴミ処理施設「中央清掃工場」の煙突。周囲には巨大な駐車場が広がっている</figcaption></figure>
<figure id="attachment_44453" aria-describedby="caption-attachment-44453" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="41f0f118"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/05/8f114ed52fe5b3ad17ead910ac3e6ec5.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-44453" class="wp-caption-text">’18年3月撮影。駐車場跡地に選手村の土台が作られている。上部に見えるのは勝どき地区のタワーマンション群</figcaption></figure>
<figure id="attachment_44455" aria-describedby="caption-attachment-44455" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="329dbe4f"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/05/367e64e3ddaaaddabb583903c906db70.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-44455" class="wp-caption-text">宿泊施設21棟と商業棟が完成しつつある、現在の姿。手前の沿岸部には公園が作られる。敷地面積は13万3900㎡で東京ドーム3個分に相当する広さ</figcaption></figure>
<h1>’64年の東京五輪でも使われた施設は大リニューアル中！　国立代々木競技場［渋谷区・渋谷］</h1>
<figure id="attachment_44476" aria-describedby="caption-attachment-44476" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="344f0bbe"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/05/0a7f6a0944175113ae9d03aeb887af0a.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-44476" class="wp-caption-text">屋根を全面的に改修中で’19年9月完了。前回の東京五輪（’64年）でも使われ今回はハンドボールが行われる。左上に見えるのはNHK</figcaption></figure>
<h1>有明テニスの森［江東区・有明］</h1>
<figure id="attachment_44484" aria-describedby="caption-attachment-44484" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="cdd1bd01"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/05/c866ad8ec1e33b6310467ac4cff4486d.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-44484" class="wp-caption-text">中央左に見えるのがテニスの行われる屋外会場。’20年3月に完成。雨天時には手前の「有明コロシアム」を使用する</figcaption></figure>
<h1>カヌー・スラロームセンター［江戸川区・葛西］</h1>
<figure id="attachment_44491" aria-describedby="caption-attachment-44491" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="57250975"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/05/e60d0435b4a6dbf5e6de353b6720564f.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-44491" class="wp-caption-text">中央左に見える細長い施設が国内で初となる人工の屋外カヌー会場だ。’19年5月に完成。大観覧車で有名な葛西臨海公園に隣接</figcaption></figure>
<p>『FRIDAY』2019年5月3日号より</p>


叶悠眞

晴海の選手村、渋谷の国立代々木競技場、葛西のカヌー会場……。叶悠眞氏が空から撮った写真からは、各施設の工事が順調に進んでいることがわかる。東京オリンピックの会場予定地を空から激写した。

空から見たら「東京五輪会場」ほぼ完成　代々木、晴海、渋谷、葛西

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