巨人・岡本 元木ヘッドの指導でイジられ屋が熱血漢に“キャラ変” | FRIDAYデジタル

巨人・岡本 元木ヘッドの指導でイジられ屋が熱血漢に“キャラ変”

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巨人の主砲が変わった。おっとりとした性格でイジられキャラだった岡本和真が熱血漢に変身したのだ。“キャラ変”を後押ししたのは新ヘッドコーチの元木大介。巨人の小さな革命をレポートする。

ジャイアンツの主砲として2年連続30ホーマー以上を放った岡本和真。だが今季は.265と打率は低迷。本人も「成績には満足していません」と語っている。写真は今春のキャンプ
ジャイアンツの主砲として2年連続30ホーマー以上を放った岡本和真。だが今季は.265と打率は低迷。本人も「成績には満足していません」と語っている。写真は今春のキャンプ

「岡本さん、変わったな」

巨人の若手選手の間で、主砲・岡本和真(23)の“キャラ変”が話題となっている。これまでの岡本のイメージは、ノンビリ屋のイジられキャラ。「後輩から敬語を使われるのが苦手なんすヨ」と言うほどの、引っ込み思案だったのだ。

「今季打率が低迷し4番を外された時には、原辰徳監督から『ビッグベイビー』と揶揄されていました。岡本は反発せず、『仕方ないッス』と話すだけ。報道陣から質問を受けても『次もガンバリます』『気を引き締めます』とボソッと答えるので、記者は『見出しにならない』といつも困っていました」(スポーツ紙記者)

そんな岡本が、宮崎で行われていた秋季キャンプで生まれ変わった。

「声出せよ!」
「もっと動け!」

練習中、後輩を厳しく叱咤する岡本。自身も休みなく1時間ブッ通しで打撃練習をこなし、守備では石井琢朗・野手総合コーチから300本以上のノックを受けた。

「変わったのは、グラウンド内だけではありません。後輩とも、積極的にコミュニケーションをとるようになった。11月15日に19歳の誕生日を迎えた新人の山下航汰のためには、自身が幹事となってバースデイパーティを開いています。山下の希望で、手配したのは宮崎市内の焼き鳥店。秋季キャンプの打ち上げではマイクを持ち、『若手が活躍することでチームが強くなる。12月、1月は個々の鍛錬になりますが、気を引き締めていきましょう!』と力強く締めています」(球団関係者)

岡本を変えたのは、今季からヘッドコーチに就任した元木大介だ。

「『オマエが若手の手本になれ。チームを引っ張るためにカラを破るんだ』と、ことあるごとに岡本にハッパをかけたんです。食事に連れていき、『いつまでもリーダーを坂本(勇人)に頼っているワケにはいかない。チームの中心はオマエだぞ』とも。元木コーチの熱意に、岡本も感化されたようです。疑問点があると、『元木さんどうしたらイイですかね』と頼るようになった。元木コーチは、熱心に練習し若手を引っ張るようになった岡本を秋季キャンプのMVPに指名しています」(前出・記者)

かつて巨人で4番を務めた、野球評論家の広澤克実氏が語る。

「今シーズン終了後、岡本は一皮むけたように思います。打者にはインコースとアウトコース、さらに速球と変化球の4種類に対応する打撃技術が求められます。岡本は、この4種類をすべてこなせるようになった。相手投手の失投はもちろん、決め球でも打ち返せるでしょう。来季の打点、本塁打王の最有力候補です。ただ『チームリーダーとしてガンバレ』と叱咤するのには疑問が残ります。松井秀喜でもイチローでも、決して前面に立ってチームを引っ張りはしなかった。岡本も同じです。急にキャラクターを変えようとすると、精神的にも負担になります。黙々とプレーして結果を出せば、おのずと若手は手本にしますよ」

来季ジャイアンツの浮沈が、岡本の双肩にかかっていることは間違いない。

  • 写真時事通信社

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