玉城ティナが映画賞新人賞! 美少女が「怪演女優」に至るまで
『第44回報知映画賞』が発表され、主演男優賞に中井貴一、主演女優賞に長澤まさみなど、錚々たる顔ぶれが選出された。国内で先陣を切って発表されるため、今年注目を浴びた映画界の“顔”がわかる賞レースだ。
横浜流星やGACKT、関水渚、恒松祐里らが候補に名を連ねるなか、新人賞を受賞したのは『蜜蜂と遠雷』に出演した鈴鹿央士と、『Diner ダイナー』『惡の華』に出演した玉城ティナだ。
実は彼女、今年だけで4本の映画に出演。『Diner ダイナー』では鈍くさいヒロインを、『惡の華』ではクラス一の問題児を演じるという幅のある演技を見せたほか、11月15日に公開された『地獄少女』では、主演を務めている。スラっと伸びた手足に小さな顔。透明感のあるヴィジュアルを活かす一方で、浮世離れした開演でインパクトを残し、人生で一度の“新人賞”受賞を決めた。
玉城は‘12年に“クラスの端っこにいる美少女を探せ!”というテーマで開催されたアイドル・オーディション『ミスiD(アイドル)』(主催・講談社)で初代グランプリに輝いた美少女。14歳で女性向けファッション誌『ViVi』の最年少専属モデルに抜擢され、’14年にはドラマに出演。‘15年には活動の幅を映画界まで広げた。玉城は以前、本誌の取材で女優の仕事について、こう語っている。
「お芝居がどんどん楽しくなってきていますね。自分はアメリカ人と日本人のハーフなのですが、それを”強み”にしていきたいという思いが高まってきました」
生まれ持ってのヴィジュアル、モデルの仕事で培った魅せ方はもちろんのこと、’17年には処女小説を発表するなど、アーティスティックな才能を発揮している玉城。『ミスiD』にエントリーした沖縄在住の少女が、観る人すべてを魅了する女優に成長し、更なる輝きを放っている――。


「ミスiDアイドル」の凸凹な面々 (2012年8月10日配信)
玉城ティナ「夢幻」 (2017年10月13日配信)
玉城ティナ トップモデルの「密着ボディライン」 (2018年6月15日配信)
撮影:Tommy(1枚目)、尾身沙紀(io)(2枚目)、桑島智輝(3枚目)