2020年プロ野球選手の出身校「ベスト10」を公開! | FRIDAYデジタル

2020年プロ野球選手の出身校「ベスト10」を公開!

高校、大学別にまとめてみた

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2018年夏の甲子園で優勝し、盾を受け取る大阪桐蔭時代の根尾昂。中日に入団して2年目となる今季、飛躍できるか
2018年夏の甲子園で優勝し、盾を受け取る大阪桐蔭時代の根尾昂。中日に入団して2年目となる今季、飛躍できるか

新型コロナウィルス騒動が収まらない中、今年のプロ野球がどんな形で開幕するのが、まだ予断を許さないが、2月に入ってNPBから発表された新しい選手名簿をもとに、プロ野球選手の出身校について見ていこう。

■出身高校別ランキング

今季のプロ野選手は、育成枠も含めて12球団併せて929人。その後、大学や社会人に進んだ選手も含めて、出身高校10傑は以下の通り。

1 大阪桐蔭(大阪) 21人
2 横浜(神奈川)18人
3 広陵(広島)15人
4 東海大相模(神奈川)10人
4 日大三(東京)10人
6 仙台育英(宮城)9人
6 花咲徳栄(埼玉)9人
8 青森山田(青森)8人
8 敦賀気比(福井)8人
8 帝京(東京)8人
8 履正社(大阪)8人

1位は平成以降で最多の甲子園63勝、優勝8回を誇る大阪桐蔭。昨年のパのMVP、首位打者の森友哉、打点王の中村剛也(ともに西武)、中田翔(日本ハム)、平田良介(中日)、藤浪晋太郎、関西大経由の岩田稔(ともに阪神)などそうそうたる顔ぶれ。21人のうち地元大阪府出身は11人、他の10人は他府県出身だ。

2位の横浜松坂大輔(西武)が最古参。筒香嘉智はMLBに移籍したが、近藤健介(日本ハム)、涌井秀章(楽天)など個性派の選手が並ぶ。

高校から大学に進んだ選手は、大阪桐蔭6人、横浜は5人だが、3位の広陵は15人中11人もいる。高校を卒業して東京六大学や関西学生野球で活躍したのちにプロ入りする選手が多い。広陵-早大の有原航平(日本ハム)、広陵-明大の野村祐輔(広島)、その野村とバッテリーを組んだ広陵-同大-日本生命の小林誠司(巨人)などがいる。

4位の東海大相模は10人中5人が系列の東海大に進んでいる。巨人の菅野智之、大城卓三(NTT西日本経由)、田中俊太(日立製作所経由)の3人はそのコース。原辰徳監督も同じコースだ。

同じく4位の日大三は、近藤一樹(ヤクルト)、荒木郁也(阪神・明大経由)、山﨑福也(オリックス・明大経由)など。なぜか脇役の渋い選手が多い。

10傑はすべて私学だ。公立では5人を輩出した大分県立大分商が最多。遊撃の名手、西武の源田壮亮(愛知学院大-トヨタ自動車経由)、昨年広島ドラ1の森下暢仁(明大経由)などがいる。

そのほか、特徴的なのは岡山理大付九里亜蓮(広島)、頓宮裕真(オリックス)など6人いるがこのうち5人が亜細亜大に進んでいる。
慶應(神奈川)も6人だが、全員が系列の慶應大に進んでいる。

なお、かつて最強の名をほしいままにしたPL学園(大阪)出身の現役選手は、福留孝介(阪神・日本生命経由)、小窪哲也(広島・青学大経由)、吉川大幾(巨人)、中川圭太(オリックス・東洋大経由)の4人になった。

■出身大学別ランキング

大学を経てプロ入りした選手は、その後社会人に進んだ選手も含め384人いる。大学別のランキング。専門学校は含まない。中退者含む。

1 明大(東京六大学) 22人
2 亜大(東都大学) 17人
3 早大(東京六大学) 15人
4 東海大(首都大学) 12人
4 東洋大(東都大学) 12人
6 中大(東都大学) 11人
6 慶大(東京六大学) 11人
8 大商大(関西六大学) 10人
9 法大(東京六大学) 9人
9 近大(関西学生) 9人
9 青学大(東都大学) 9人

最大勢力は、東京六大学の明大野村祐輔(広島)、柳裕也(中日)などのエース級や、今季からキャプテンになった佐野恵太(DeNA)や、島内宏明(楽天)、高山俊(阪神)など野手陣も多士済々だ。

2位は東都の亜大松田宣浩、東浜巨のソフトバンク勢、九里亜蓮、薮田和樹の広島勢などこちらも多彩な顔ぶれ、DeNAの守護神・山﨑康晃と、嶺井博希のバッテリーは、嶺井が1年先輩。大学時代からバッテリーを組んできた。

3位は東京六大学の早大。最古参は和田毅(ソフトバンク)。続いて青木宣親(ヤクルト)、早大の同級生でライバルだった鳥谷敬は阪神を戦力外になって去就が決まらないのでここには含まれず。ハンカチ世代と言われた斎藤佑樹(日本ハム)、福井優也(楽天)もベテランの部類に入った。

4位タイは首都大学の東海大。高校ランキングでも述べた通り、東海大と巨人は縁が深い。12人中、菅野智之、大城卓三、田中俊太、中川皓太の4人が巨人だ。

同じく4位タイの東都の東洋大清田育宏(ロッテ・NTT東日本経由)が最年長。1歳下の大野奨太(中日)、鈴木大地(楽天)などの実力派の野手もいるが、最近は上茶谷大河(DeNA)、甲斐野央(ソフトバンク)など生きのいい投手も出ている。

6位の東都、中大は、亀井善行、沢村拓一、鍵谷陽平(日ハムから移籍)、鍬原拓也と4人が巨人勢。昨年限りで引退した阿部慎之助・巨人二軍監督も中大だ。巨人は学閥が強い球団だといえよう。

同じく6位タイの東京六大学、慶大は数こそ11人と多いが、主力級、レギュラー選手はいない。伊藤隼太(阪神)、山本泰寛(巨人)、福谷浩司(中日)など渋めのわき役が多い。横尾俊建(日本ハム)、岩見雅紀(楽天)などにスラッガーの期待がかかる。

東京六大学では、立大は7人。東大は1人。

国立大出身者は、東大の宮台康平(日本ハム)、名古屋大の松田亘哲(中日 育成)、筑波大の藤井淳志(中日・NTT西日本経由)、福岡教育大の大村孟(ヤクルト・九州三菱自動車-BCリーグ石川経由)、北海道教育大岩見沢の齊藤誠人(西武)、静岡大の奥山皓太(阪神 育成)の6人だ。

これを見る限り、東京六大学、東都など名門リーグに所属する大学が依然として強いが、最近は山川穂高、外崎修汰、多和田真三郎(現在は契約保留選手)など西武勢の活躍が目覚ましい富士大(北東北大学)や、井納翔一(DeNA・NTT東日本経由)、加藤翔平(ロッテ)などが活躍する上武大(関甲新学生)など新興の大学からもユニークな選手が登場しつつある。

  • 広尾 晃(ひろおこう)

    1959年大阪市生まれ。立命館大学卒業。コピーライターやプランナー、ライターとして活動。日米の野球記録を取り上げるブログ「野球の記録で話したい」を執筆している。著書に『野球崩壊 深刻化する「野球離れ」を食い止めろ!』『巨人軍の巨人 馬場正平』(ともにイーストプレス)、『球数制限 野球の未来が危ない!』(ビジネス社)など。Number Webでコラム「酒の肴に野球の記録」を執筆、東洋経済オンライン等で執筆活動を展開している。

  • 写真岡沢克郎/アフロ

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