綾瀬はるか、長瀬智也、浜辺美波…ロケ風景で甦る冬ドラの魅力
『天国と地獄』『俺の家の話』『ウチカレ』『ボス恋』…キャストたちがロケ現場で見せた顔
話題作・注目作が目白押しだった2021年冬ドラマ。4月1日からは春の新ドラマが続々スタートするが、まだ冬ドラマ最終回の余韻が冷めやらず、”ロス”に陥っている人も多いはず。FRIDAYが目撃してきたロケ現場から、キャストたちの健闘を振り返りたい。
『天国と地獄』綾瀬はるか 真冬でも白シャツの女優魂

家族連れで賑わう有明(江東区)のショッピングモール。そのすぐ近くのマンションに豪華俳優陣が現れたのは、11月下旬のとある朝のこと。高橋一生、北村一輝、柄本佑(たすく)――。’21年1月放送開始の日曜劇場『天国と地獄〜サイコな2人〜』(TBS系)の撮影だ。
正午過ぎ、現場の空気が一変する。主演の綾瀬はるかが現れたのだ。綾瀬演じる警視庁捜査第一課の刑事と、高橋演じるサイコパスな殺人鬼の魂が入れ替わるというストーリーの本作。綾瀬がマンションのエントランスの陰から北村と柄本の姿を見つめ、二人の後を追って走り出す場面を撮影していた。シリアスなシーンのはずだが、北村か柄本がNGを出したのか、綾瀬が笑い出す一幕も。
謎が謎を呼ぶ展開とキャスト陣の熱演で視聴者を惹きつけ、最終回では視聴率20%超えを達成した『天国と地獄』。考察の余地を残した衝撃のラストシーンから、ファンの間では早くも続編が期待されている。


『俺の家の話』長瀬智也

通勤ラッシュ前の静けさが漂う渋谷。’21年12月のとある日、ファッションビルの前に人が集まっていた。ドラマ『俺の家の話』(TBS系)の撮影だ。8時前、大柄な男が現場に到着。主演の長瀬智也である。
「長瀬が演じるのは、父親の介護のために現役を引退するプロレスラー。長瀬は肉体改造を行い、とにかく食べて増量し、さらにトレーニングで身体を鍛えたそうです」(テレビ局関係者)
たしかに、スタジャンの上からでもわかるほどたくましい身体つきで、迫力は十分。携帯電話店から出て道を歩き始めるシーンを撮影し、待ち時間には楽しそうにスタッフと話し込んでいた。
2021年3月31日をもってジャニーズ事務所を退所し、今後は裏方として活動していくという長瀬。彼の演技をもう見れないのは寂しいが、笑えて泣けてと毎週視聴者を楽しませてくれた『俺の家の話』は、花道を飾るにふさわしい作品だったのではないだろうか。


浜辺美波『ウチの娘は、彼氏が出来ない‼︎』 「メガネ笑顔」が輝く

冷え込みがぐっと厳しくなった’21年12月上旬の午前中、東京タワーのふもとは大勢の人で賑(にぎ)わっていた。中心には、丸メガネをかけ、マフラーにアニメキャラのバッジを付けた”オタク感”満載の浜辺美波が。この日は”ウチカレ”ことドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)のロケ撮影だったようだ。
浜辺の隣には共演している『くりぃむしちゅー』有田哲平の姿も。撮影が再開される直前、スタンバイ中の浜辺の横で有田が何事かを呟(つぶや)いた。すると浜辺は突然大爆笑。有田が発した言葉がよほど面白かったのか、浜辺はカメラが回る直前までずっと、この日一番の笑顔を見せていた。
第1話の見逃し配信の再生回数が日テレ歴代1位と、若い視聴者に熱烈に支持された『ウチカレ』。本作で浜辺は、『徹子の部屋』のパロディで黒柳徹子にも扮してコメディエンヌの才能を見せた。その引き出しの多さはさらなる可能性を感じさせる。
新型コロナウイルスの影響で制約も多いなか、感染対策に気を配りながら日夜撮影に励んでいる現場スタッフやキャスト陣には頭が下がる思いだ。春からの各局の新ドラマにも期待したい…!












『FRIDAY』2021年5月21日号より
次の記事はこちら #4 杏が制裁を下した東出昌大「知られざる顔」【20年ベスト20】
撮影:近藤裕介、西圭介、島颯太、堀田咲