宮沢りえ、横山めぐみ、裕木奈江…「北の国から」女優の現在地 | FRIDAYデジタル

宮沢りえ、横山めぐみ、裕木奈江…「北の国から」女優の現在地

みんな田中邦衛と共演して羽ばたいていった

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現在の宮沢りえからは大女優の貫禄が漂う。彼女が25年以上前に出演した「北の国から’95 秘密」は視聴率30.8%を記録した
現在の宮沢りえからは大女優の貫禄が漂う。彼女が25年以上前に出演した「北の国から’95 秘密」は視聴率30.8%を記録した

俳優の田中邦衛さんが、3月に老衰のため88歳で亡くなった。田中さんの最大の当たり役は、’81年にスタートした『北の国から』の父親・黒板五郎役であることは言うまでもない。

そして、東京から故郷の北海道に帰郷して、大自然の中で暮らす一家の姿を描いた同作品を彩ったのは、俳優の吉岡秀隆(50)が演じる純の恋人役を演じた若手女優たちだった。

《邦さんと出逢えたこと、温かいお人柄に触れたこと、背中で芝居を見せてくれたこと、一生の宝物です。お疲れ様でした邦さん、また逢いたいです》

こう田中さんを偲ぶコメントを発表したのは、『北の国から’87 初恋』で純の中学時代の初恋相手・大里れい役を演じた横山めぐみ(50)だ。

純と同じ尾崎豊ファンの設定だった。学校の帰り道に自転車のチェーンが外れ、純が直してくれたことがきっかけで親密になった。

一緒に東京の高校に進学することを約束するが、父親が農業に失敗したために夜逃げ。その後、純と再会し遠距離恋愛を続けるが次第にすれ違い、結局、別の男性と結婚する。

「’87年の『北の国から 初恋』は横山にとってデビュー作。もともと決まっていたれい役の女優がいきなり田舎に帰ってしまい、急遽オーディションが開かれたんです。そのオーディションの順番待ちの途中で、横山が『学園祭の準備があるから帰りたい』と言い出したり、面接で『「北の国から」を見たことがない』と断言したという逸話があります。しかし、結果的にその素人っぽさが良くて抜擢されました。新人女優が大ベテランだった邦衛さんから学ぶことは多かったはずです。

その後も着実にキャリアを重ねて、’02年放送の『真珠夫人』(フジテレビ系)ではヒロイン・瑠璃子を演じ、過激なドラマの内容で大ブームを巻き起こしました。私生活ではバツイチだった’06年、当時、外資系信販会社の日本支社で副社長を務めてい男性と再婚。再婚後もコンスタントに仕事を続けています。いまも撮影現場でテレビ関係者に『ボクの初恋は、れいちゃんでした』と言われることがあるそうですよ」(民放テレビ局関係者)

『北の国から’92 巣立ち』で純と親密になった松田タマコ役を演じたのは裕木奈江(50)。ピザ屋で配達のアルバイトをしていた際、駐禁を取られそうになったところを純の機転で助けてもらい、親密な関係になる。

そのとき、純はれいと交際中で、タマコのことが特に好きなわけではなかったが、軽い気持ちで付き合い、果ては妊娠させてしまう。結局、別離を迎えタマコは子どもを中絶する。

「センセーショナルな役柄を演じたことで大ブレイク。翌’93年の連ドラ『ポケベルが鳴らなくて』(日本テレビ系)では、緒形拳さん演じた友人の父親と不倫に陥り家庭を壊してしまう役を演じて社会現象となります。ですが、世の女性たちから大バッシングを浴び、活動の場を映画・舞台にシフトすることに。海外進出も果たし、’06年公開のクリント・イーストウッド監督の映画『硫黄島からの手紙』にNAE名義で出演し、以降も海外で活動を続けています。

私生活では’99年、11歳年上のヘアメイクアーティストと結婚し、米国ロサンゼルスへ移住しましたが、’09年に離婚しています。あの大バッシングがなければ国内で大女優になっていたはずです」(ベテラン映画ライター)

『北の国から’95 秘密』で純と交際する小沼シュウ役を演じたのは、当時、すでに売れっ子女優になっていた宮沢りえ(47)だ。富良野で金物屋に勤め、間違って捨ててしまった柱時計を純が返しに行ったのをきっかけで知り合い、その後、交際に発展する。

かつて東京で暮らしていたころにセクシービデオに出演したことがあり、そのことを知った純との確執も生じたが、五郎は彼女のことを気に入り、その後のシリーズでは結婚目前に・・・・・・。しかし、ある理由で純はシュウには行き先を告げず富良野を去り別離。その後、シュウは五郎を訪ね、その際に別の男性との結婚を報告する。五郎とシュウが露天風呂で混浴する場面は、ファンにとって印象深い名シーンだろう。

「貴花田(後の横綱・貴乃花)との婚約破棄騒動など、〝恋多き女〟としてマスコミを騒がせて来たりえだが、『北の国から』での演技でひと皮むけ、その後、着実に大女優への道を歩むきっかけとなりました。ただ、恋愛体質は相変わらずで、’09年に一般男性と結婚して女児をもうけるも’16年に離婚。’18年に5歳年下の『V6』の森田剛と再婚しました」(映画会社関係者)

シリーズ最後の放送となった、『北の国から2002 遺言』で純の〝最後の女性〟となったのが、高村結役を演じたのは内田有紀(45)である。

コンビニで勤務している時、知人の紹介を通して純と知り合い交際に発展したが、実は人妻。結の夫に交際がバレた純は、二人でいるところを夫に襲撃されてしまうのであった。

「もともと、アイドル的な売られ方をしていた内田ですが、それに本人は納得していなかった。本格的な女優転身を目指し、故・つかこうへいさんの劇団の門を叩き、そして『北の国から』で演技を磨いて、今や名バイプレイヤーとなったんです」(前出・テレビ局関係者) 

劇中では悲恋続きだった純だが、現実ではなんと、吉岡と内田は’02年12月に結婚。ドラマの舞台となった北海道・富良野で挙式を行い、〝ハッピーエンド〟かと思われた。

しかし、’05年12月、結婚からわずか3年で離婚。吉岡にとってはリアルな悲恋となってしまった。

いずれにせよ、彼女たちは『北の国から』で田中邦衛さんと共演することによって、女優として大きく飛躍したことは確かだ。

  • 撮影川上孝夫

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