三遊亭円楽、肺がんから笑顔で生還 「不倫も病気もネタにする」 | FRIDAYデジタル

三遊亭円楽、肺がんから笑顔で生還 「不倫も病気もネタにする」

本誌の「直撃動画」つき

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10月12日、復帰高座の「横浜にぎわい座」には、師匠の元気な声を聞こうと多くのマスコミが駆け付けた
10月12日、復帰高座の「横浜にぎわい座」には、師匠の元気な声を聞こうと多くのマスコミが駆け付けた

「君らとは変に仲良くなっちゃったから話すけどもさあ、本当は病気のことなんて言うの嫌なんだよ。何が闘病記だ。俺は落語やりながら死ぬのが一番なんだ」

10月12日の夕方6時過ぎ、肺がん治療のため1週間休養していた三遊亭円楽(68)は、自宅前で本誌の直撃を受けると、そう冗談めかして答えた。

退院直後にもかかわらず、愛車を自ら運転して帰宅した師匠。記者には笑顔を見せてくれたが、やはり疲れているのか、声は掠(かす)れていた。

師匠と本誌は、実は”腐れ縁”の間柄。’16年6月には、本誌が師匠と20歳下美女との”ラブホ不倫”をスクープ。それ以来、本誌記者は、師匠ともすっかり顔なじみだ。仕事復帰したこの日、約2時間前にも公演会場前で大勢のマスコミから取材を受けていた師匠。独演会を終えて帰宅後、さらに本誌だけに時間を割(さ)いて、本音を明かしてくれた。

――昨年11月にお会いしたとき、「内臓が悪くて」と話されていましたが。

「うん、毎年夏休みに健診を受けるんだけど、今年は先生から『気になる箇所があるからCT撮らせて』って言われてさ。それで今回のがんが見つかったの。肺の右上3分の1を取ったんだけど……って、こんなこと世間に知らせてどうなるのよ。また記事を読んだ人が詮索(せんさく)して、『本当はステージⅣなんじゃないか』とか、あることないこと拡散しちゃうんだから。俺だってネット記事くらい見られるんだからね。ガラケーからだけど(笑)」

――『笑点』メンバーは見舞いに来ず、伊集院光さん(50)が来たとか。

「伊集院はネタ拾いでしょ。ラジオのネタ拾い。何かっていうと会いに来るからなあ、アイツ。それで病院まで来ちゃった。まあ、弟子だからいいけどね」

――今後やりたいことは。

「まずは自分の落語だね。それと、”負の清算”。実は、落語協会の分裂騒動(’78年、6代目三遊亭圓生が落語協会を脱退し、新団体を設立した事件)から今年で40年なんだよ。ウチの圓生師匠も、関わった師匠たちも皆、天国に行っちゃったんだから、もう良いだろうと。『分裂なんてしていないで、皆で一緒に高座に上がりましょう』と声をかけたいね。”国境なき落語団””紛争なき落語界”だ!」

――いま、痛みはあるのですか。

「そりゃあるよー」

――では、しばらくは趣味のゴルフもできませんね。

「病院の先生が面白いこと言ってたよ。『ゴルフも行っていいですよ。でも、痛くてできませんよ。クラブを振れるなら行ってきなさい』だって」

――では火遊びも無理ですね。

「よせやい、そんなことしてる場合じゃないだろ(笑)。でもね、火遊びっていうのは、何を火遊びとするかでしょうよ。オネエちゃんと飲むのも火遊びかもしれない、落語だってことによっちゃ火遊びかもしれない。俺は80歳になっても遊ぶかもしれない、俺の人生にとって……」

――いや、そこは軽く流してもらって大丈夫です(汗)。

「ああそうか(笑)。俺は哲学者だから、つい語っちゃうんだよ。しかし、今日の囲み取材では謎かけの話は出なかったな。せっかく用意してたんだけど」

――えっ、ぜひ披露してください。

「”今回の手術”とかけまして、”ワイルドピッチをしてもアウトにした”と解く」

――その心は?

「失投(執刀)が良かったでしょう」

さすがは円楽師匠、肺がん手術にすらオチをつける余裕ぶり。最後に、「一言お願いします」と声をかけると、「人生、他人の首を絞めると自分の首も絞められますよ(笑)」と、本誌への皮肉も忘れない師匠。そのまま意気揚々と、次の寄席に向かっていったのだった。

自宅前で本誌の単独インタビューに応じる師匠。記者が花束を渡すと、「ありがとう」と言い笑顔を見せた
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本誌未掲載カット
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PHOTO:川上孝夫

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