「ビッグボス」新庄監督誕生の裏に潜む日ハム・深刻なチーム事情
北海道日本ハムファイターズ すでに経済効果は数百億円
|スポーツ
「チバリヨー(頑張って)!」
SNSで直前に予告しただけなのに、那覇空港にはメディアやファン200人超が集結。新庄剛志(49)に声援を送った。
「新庄さんはPRの天才です。メディアやファンの掴(つか)み方が抜群に上手い。先日の監督就任会見で質問者の名前を呼んでいたのが印象的でした。『君のこと、覚えているよ』と伝えているわけです。『質問が長いよ〜』とおどける場面がありましたが、あれは映像メディアを意識した発言。
ワンフレーズの大切さをわかっている。最も感動したのが見事に伏線を回収していること。トライアウト参加も、最近やたらテレビに出ていたのも、『仕込みだったのか』と気付いて戦慄しました。PRに大切なストーリーテリングを、彼は自分の人生を舞台にやってのけている」(PRプランナー・松矢英恵氏)
主力選手のいない日本ハムの秋季練習の取材に派遣された報道陣は異例の80人。お昼時には「ビッグボスから」とサンドイッチ、おにぎりが差し入れられた。
「主砲の中田翔(32)は暴力事件を機に放出され、斎藤佑樹(33)も引退。スター不在は痛手で、’23年に総工費600億円といわれる新球場がオープンするのに観客動員数はジリ貧。今季はリーグ5位でした。全国区の新庄に、選手より期待しているはず」(スポーツライター・高橋哲也氏)
就任だけで数百億円と言われる経済効果を、どれだけ伸ばせるか。
『FRIDAY』2021年11月26日号より
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