渡部建「芸人仲間は復帰ムード」でもテレビ局が二の足を踏むワケ | FRIDAYデジタル

渡部建「芸人仲間は復帰ムード」でもテレビ局が二の足を踏むワケ

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いまだに不倫報道から表舞台に戻れていない『アンジャッシュ』渡部建。妻である佐々木希の仕事は絶好調だが…
いまだに不倫報道から表舞台に戻れていない『アンジャッシュ』渡部建。妻である佐々木希の仕事は絶好調だが…

「年が変わったのだから、それまでのことはすべて御破算に」

すべて白紙に戻しリセットする意味で、日本では古くからよく使われる言葉だ。

不祥事を起こし、活動休止を余儀なくされた芸能人もこの言葉のように、年が変わったらすべてリセットされて新たなスタートができるといいのだが、そう簡単にはいかないようなのだ。

宮迫博之や木下優樹菜、片瀬那奈など事務所を退所しフリーとなった人たちがテレビの地上波に戻ることはたやすいことではなく、YouTubeやSNSなどネット媒体に活路を見出しているが、成功しているとは言い難い状況だ。

そんな中で、『アンジャッシュ』渡部建の“復帰”に関するニュースが散見されるようになった。

渡部の“多目的トイレ不倫”が報じられたのは‘20年6月のこと。あれから1年半が過ぎているが、具体的な復帰の話は聞こえてこない。

だが年末から渡部の周りで復帰を応援する動きが活発になっている。芸人仲間を始めタレントたちが、出演する番組の中で渡部の名前を出して“イジる”ことが目立ち始めた。

「渡部さんと親しい後輩芸人が、番組で明石家さんまさんに渡部のことを聞かれ近況を語っていました。また、報道が出る前から渡部さんの裏の顔を暴露し、不倫報道に関しても“当然の報い”というスタンスでいた有吉弘行さんや『おぎやはぎ』小木博明さんも、自身が出演する番組で渡部さんの名前を出してイジってました。両人とも愛のあるイジりのように感じました」(キー局プロデューサー)

先日、ベテラン芸人と話す機会があり、そのとき彼はこう語っていた。

「仲間内で、今はもう彼のことを悪く言う人はいませんし、“そろそろテレビに復帰させてあげてもいい”という空気になっています」

そして実際にテレビ局に掛け合っている芸人もいるという。

“多目的トイレ”不倫に関しては確かに世間の呆れ具合が半端じゃなかったが、過去の例から見てもこの手の騒動は時間が経てば世間の興味も薄れてくるもの。実際、世間の反応は「もういいんじゃないの」と復帰を容認する声もあるなかで、「どっちかと言えば、どうでもいい」という声が多いのも事実だ。

こうなってくると、復帰は間近とも考えられるが、テレビ局側の反応はいまひとつだ。前出のキー局プロデューサーはこう語る。

「お仲間たちの応援もあって、現場でもそろそろいいんじゃないかと、渡部さんの名前が挙がるときがありますが、なかなか踏み出せない状況なんです。決してスポンサーがどうのとか上層部が難色を示しているということではなく、視聴者の反応が読めないということがあります」

確かにネット上では渡部のテレビ復帰を容認する声が増えてきた。だが、実際に出演したときに、どれだけの苦情が来るのかは未知数だ。

「今は“数字(視聴率)さえ取れればいい”という時代じゃなくなりましたから…。数字が良かったとしても、番組に非難が集まれば、“出演OK”を出していたスポンサーが手のひらを返して離れることも十分に考えられます。

また、彼を出演させるにしても、どんな形でするか悩ましいところです。グルメ評論家はあり得ませんが、お笑い芸人として出演させて笑いを獲るのも難しいと思います」(同・キー局プロデューサー)

またあの年末特番出演騒動とその後の記者会見がやはり後を引いているようなのだ。

「手順が間違っていました。謝罪会見をさっさと開いて、あとは焦らないでじっとしていたら、1年くらいたてば緩やかに復帰はできたと思います。

あの騒動で結局、テレビ局も非難され悪者になったということが大きかった。そうなったときに責任を取りたくないからスタッフも二の足を踏みますよね。あえて“悪者”にはなりたくないですから。渡部さんを出演させるのはある意味“博打”です。それも絶対負けられない博打ですよね」(ワイドショースタッフ)

テレビ局に対し世間がどう反応するか見極める必要があるのだということだ。そのため各局が、どこが最初に渡部を出演させるのか窺っている状況だという。となると“勇気”ある局が出てこない限りは、どんなに彼の仲間が尽力しても年内どころかテレビ復帰は難しいということか。

焦らず、YouTubeや舞台で実績を積み、少しずつ外堀を埋めていくしかないだろう―――。

 

  • 取材・文佐々木博之(芸能ジャーナリスト)

    宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。現在はコメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

  • PHOTO島 颯太

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