身長2m!「ゴジラ2世」巨人・秋広 期待の裏で不安が膨らむワケ | FRIDAYデジタル

身長2m!「ゴジラ2世」巨人・秋広 期待の裏で不安が膨らむワケ

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身振り手振りをまじえ秋広(右)を指導する原監督(画像:共同通信社)

「速い球をね『パーン!』と打ち返さないと。速いボールに強くならないとね」

沖縄キャンプを終え帰京した2月28日、巨人の原辰徳監督は、ある選手を名指ししてアドバイスを送った。指名されたのは、2年目の野手・秋広優人(19)だ。今季から松井秀喜氏がつけていた背番号「55」を担い、「ゴジラ2世」と呼ばれる逸材。キャンプ中の練習試合では、17打数6安打、打率.353と結果を残している。

「首脳陣の期待は大きいですよ。キャンプ初日から阿部慎之助・作戦兼ディフェンスチーフコーチが、居残りでバッティングを指導。その様子を元木大介、村田修一、亀井善行ら各コーチが見守る熱の入れようですから。原監督も黙っていません。試合後には秋広をたびたび呼んで、『前足をホームに近づけたほうがイイ』『1球1球が勉強』と、様々なアドバイスを送っています。

巨人は坂本勇人や丸佳浩、中田翔ら、主力が30代となり世代交代が急がれます。身長2mで松井秀喜さんと同じ左打者の秋広は、将来のスター候補です。昨年3月の練習中には、長嶋茂雄・終身名誉監督が『身体づくりをしっかりやれよ』と直々に忠告。高校時代(二松学舎高)は投手も兼ねていたので『二刀流』ともてはやされ、読売系列の『報知新聞』は『開幕スタメン』と持ち上げています」(球団関係者)

とはいえ、秋広はまだ高卒2年目の19歳。ドラフト5位入団で、昨季の1軍出場はわずか1試合しかない。首脳陣が入れかわり立ちかわり指導して、本人に過度なプレッシャーを与えることにならないだろうか……。

〈頭がパニック状態〉

同じように、大きな期待をされた若手として思い返されるのが大田泰示(現・DeNA)だ。高校通算65本塁打で身長188cmの大型スラッガーとして、東海大相模高からドラフト1位で08年に巨人へ入団。同高出身の原監督の期待は大きく、秋広と同じく松井氏のつけていた背番号「55」を継承した。『FRIDAY』(18年5月)のインタビューで、大田は入団当時をこう振り返っている。

〈『なんでボクが?』という気持ちでした。甲子園への出場経験も実績もない18歳の子どもが、急に連日マスコミから注目されるようになったんです。早く松井さんのような大打者にならなければという焦りと、周囲からの期待の大きさに押し潰されそうでした〉

人気球団・巨人での重圧は相当だったのだろう。チーム内外のOBからアドバイスを受け、大田は次第に自分を見失っていったという。

〈いろいろな方から様々な忠告を受け、頭がパニック状態でした。自分を見失い、結果を出せない。必要以上に落ち込んだり、ふてくされた態度をとったこともあります。当時の岡崎郁2軍監督から『あんまり腐るなよ』と声をかけられ、他の選手に見られないようにベンチ裏で悔し涙を流したことも一度だけではありません〉

ファンからは「背番号55を返せ、給料泥棒!」と、心無いヤジを受けたことも。結局、大田は巨人では芽が出ず、16年に日本ハムへ移籍した(日ハムでは主力として活躍)。

素直に聞いてばかりいては、混乱するばかり。期待される若手にとって大切なのは、アドバイスを取捨選択することのようだ。

「かつて松井秀喜さんは、いろいろな人の指導を受け『ああ、そうですね』と言いながら、ほとんど聞き流していたそうです。真剣に聞いていたのは、長嶋茂雄さんのアドバイスだけだと。オリックス時代のイチローも首脳陣から振り子打法を否定されたことがありますが、頑なに止めようとしなかった。大打者に成長する若手の多くは、周囲に迎合せず自分のスタイルを貫き通したんです」(スポーツ紙担当記者)

首脳陣が様々なアドバイスを送るのは、一日でも早く主力になってほしいという親心からだろう。秋広に求められるのは、すべての忠告を「聞く力」より、何が自分にとって有益なのか見抜く「取捨選択力」かもしれない。

  • 写真共同通信社

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