超貧打で勝率2割…オープン戦最下位の巨人「絶不調の意外な背景」 | FRIDAYデジタル

超貧打で勝率2割…オープン戦最下位の巨人「絶不調の意外な背景」

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期待の2年目、秋広を身振り手振りをまじえて指導する原監督(画像:共同通信社)

「好対照だよね……」

巨人の原辰徳監督は、試合後力なく報道陣へ語った。3月12日に行われた巨人対オリックスのオープン戦。巨人は、10安打を放ったにもかかわらず10残塁でわずか2得点。一方のオリックスは効率的な7本の適時打で10点を叩き出し大勝したのだ。巨人は3月15日の中日戦にも2対6で敗れ7連敗。単独最下位に沈んでいる(3月15日現在、成績は以下同)。

「オープン戦なので、あまり結果を求める必要はないのかもしれません。しかし、負けるにもしても収穫がほとんどない。唯一の光明は、日本ハムから移籍し昨年絶不調だった中田翔が復活したことくらいでしょうか」(球団関係者)

2勝8敗2引き分けで、勝率2割……。オープン戦の成績とはいえ、常勝ジャイアンツには似つかわしくない散々な結果だ。

「最大の要因は、つながりの悪い打線です。チーム打率.200は、12球団ワーストという貧打ぶり。12試合で21得点しかあげられていません。1試合平均2点もとれていない。好調なのは4番の岡本和真と、中田ぐらいでしょう。その他の野手の大半が、打率1割台から2割台に低迷しているんです。

坂本勇人や丸佳浩などの実績ある選手は、開幕に照準を合わせているので心配ないでしょう。徐々に調子を上げてくると思います。

心配なのは若手ですよ。坂本、丸、中田と多くの主力が30代となり、巨人では若手の育成が急務です。身長2mの大砲で今年から松井秀喜さんの背番号『55』を引き継いだ秋広優人や、昨年2軍で2ヵ月連続月間MVPを獲得した中山礼都など、期待の選手はいるんですが……。まだスタメンを任せるには、ほど遠い状態です」(球団関係者)

熱心な指導のマイナス面

なぜ今季の巨人には、元気の良い若手が出てこないのだろう。背景には、現役時代の実績十分なコーチ陣の存在があるという。

「阿部慎之助、元木大介、亀井善行、2軍の小笠原道大……巨人の野手対応のコーチ陣は、今でも現役で活躍できるんじゃないかと思えるほどのビッグネーム揃いです。一方で、指導経験歴の浅いコーチは多い。阿部は2軍監督を経験したとはいえ、正式に1軍のコーチになったのは今季から。亀井にいたっては、昨年まで現役です。

コーチとしてのキャリアをスタートさせてばかりの彼らは、熱心に若手を指導します。指導者として、早く実績もあげたいでしょう。一方、若手としては戸惑うこともある。人によってアドバイスが違うケースもありますし、コーチが熱心になればなるほどプレッシャーが強くなる。

巨人のような人気球団には本来、昨季いっぱいで退団した石井琢朗さん(現・DeNAコーチ)のように、悩める選手の相談者になってくれる指導者が必要なのですが……」(スポーツ紙担当記者)

期待をされた若手として思い返されるのが、大田泰示(現・DeNA)だ。高校通算65本塁打で身長188cmの大型スラッガーとして、東海大相模高からドラフト1位で08年に巨人へ入団。同高出身の原監督の期待は大きく、秋広と同じく松井氏のつけていた背番号「55」を継承した。『FRIDAY』(18年5月)のインタビューで、大田は入団当時をこう振り返っている。

〈いろいろな方から様々な忠告を受け、頭がパニック状態でした。自分を見失い、結果を出せない。必要以上に落ち込んだり、ふてくされた態度をとったこともあります。当時の岡崎郁2軍監督から『あんまり腐るなよ』と声をかけられ、他の選手に見られないようにベンチ裏で悔し涙を流したことも一度だけではありません〉

期待の若手がパニックになっているようなら、あえて放任するのも一つの手かもしれない。7連敗となった3月15日の中日戦後、原監督はこう絞り出すように記者団に語って巻き返しを誓った。

「桜は早く開花しそうだけど、我が軍はなかなか開花させないよ。開花を待ってください!」

  • 撮影共同通信社

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