鈴木砂羽、水原希子、橋本愛「セクハラ映画界」へ女優たち切実訴え | FRIDAYデジタル

鈴木砂羽、水原希子、橋本愛「セクハラ映画界」へ女優たち切実訴え

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涙の告発をした水原希子(左)と賛同の声を上げた橋本愛(右)。彼女たちの叫びは映画界を変えるのか…

『週刊文春』が映画監督の榊英雄氏の“性加害”を報じてから1か月が過ぎた。

報道をきっかけに巻き起こった日本映画界の『#Me Too』運動はさらなる広がりを見せており、まだまだ収まりそうもない。榊監督に続き俳優・木下ほうかの“悪行”が報じられると『文春』だけでなく他の週刊誌やテレビ局にも情報が続々と寄せられているという。

『週刊女性』(4月19日号)は園子温監督、『週刊文春』(4月14日号)では映画プロデューサーの梅川治勇氏の“性加害”疑惑を報じるなど、被害にあったという女優たちによる告発が続いている中で、ついに有名女優たちも声を上げ始めた。

女優の鈴木砂羽はウェブサイト『note』で、名前は明かしていないが過去に映画監督から罵倒されたことを告白している。『無性に書きたくなって。』というタイトルがついた投稿はかなりの長文だ。

十数年前、試写会後の会食での出来事だという。監督から試写の感想を求められ彼女は正直に思ったことを口にしたら、期待していたような感想ではなかったらしく監督は気分を害したのが分かったという。

それから監督は自分の功績を語りだし、続いて彼女と彼女の過去の出演作品を罵倒し始めたというのだ。鈴木は当然反論したが、監督の罵りは止まらなかった。そして

《以前付き合っていた?という女優の名前を出し、自分の元を去っていった女優がいかに売れたのは自分の功績だと言う事を語り出した》

という。

《頭が完全に拒絶モードに切り替わって》

いたところに彼女の携帯電話が鳴り、うっかり出てしまったことから。監督は

《「この俺と話しているのにお前は自分の男との電話に出るのかーーー!!」と烈火のごとく怒りを露わにし》

怒鳴り続け、挙句の果てに

《「出てけ。お前みたいな女優は二度と顔みせるな」と言い放った》

という。いやいやなんとも呆れてしまう話だ。もちろん彼女は席を立ち、店を後にしたという。

モデルで女優の水原希子は『週刊文春』(4月21日号)の取材に対し、こう答えている。

《もともと芸能界にはこういう(性加害のような)側面がずっと存在していて、私も男性監督から言葉のセクハラにあたるような発言をぶつけられた事は数えきれないぐらいありました》

そして園子温監督については、

《以前から耳にしておりました。いろんな役者さんが実際に警戒をしていました。私も以前、作品のオファーがあった際には友人の役者さんから園氏はそういう噂があるから気を付けた方が良いといわれたことがありました》

とウワサが伝わっていたことを明かしている。

さらに21日に発売された同誌で水川は、主演した映画『彼女』の撮影で梅川氏からアンダーヘアーを出すことを強要されたという。

また女優の橋本愛は、インスタグラムのストーリー機能で、山内マリコ氏ら、女性作家が共同で映画業界へ

『原作者として、映画業界の性暴力・性加害の撲滅を求めます』

と題した文書を発表したことに

「お世話になった方々の他にも、大好きな作家さんたちが。少なくとも私が、とても救われました。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます」

と感謝の意を表した。

橋本は被害にあったわけではないのだろうが、映画界、芸能界にはびこる“性加害”になにか思うところがあったのだろう。

これ以上被害者が出てこないことを願いたいところだが、まだまだ収まりそうもないと言うのは映画制作会社社員。

「鈴木砂羽さんや水原希子さんの話からも分かるように映画界のこのような悪しき“風習”は今始まったことではなく、もう何年も前、それこそ10年以上も前、いやもっと前からはびこっていました。今回名前が出た人たちの“所業”もよく知られていた話です。だが最も罪深いのは、こんなに長い間、彼らを野放しにし好き放題やらせて黙って見ていた、映画界の重鎮たちではないでしょうか」

彼らは監督たちに注意できる立場にあるにもかかわらず、黙認していたというのだ。今回告発された監督たちの大先輩にあたる重鎮たちの中に、同じようにセクハラ、パワハラを繰り返していた巨匠もいるという。

「過去に話題作を何本も世に送り出していて、現在も作品を作り続けています。監督たちが講師を務めていたワークショップなどが“性加害”の温床になっていたと言われていますが、その重鎮も講師を務めていました。そこでの出来事ですが、受講者全員、男性も女性も全裸で講義を受けさせたという話を聞きました」(同・映画制作会社社員)

これでは“性加害者”たちを止めるどころか注意さえできないわけだ。というより彼らの言い訳を聞く限り、自分のしたことがいけないことだと自覚していない節がある。注意もへったくれもないということだ。

《映画の現場や映画館の運営における加害行為は、最近になって突然増えたわけではありません。残念ながらはるか以前から繰り返されてきました》

是枝裕和監督をはじめ諏訪敦彦、岨手由貴子、西川美和、深田晃司、舩橋淳の各氏が名を連ねた声明文が発表され、声明の賛同者を募ったところ、各方面から多くの賛同のメッセージが寄せられ、わずか数日でその数は300を超えさらに増え続けている。名前の掲載を承諾した人たちは名前が記されている。当然と言えば当然だが、そこに映画監督全員の名前がある訳では無い。

「“名前の掲載を承諾した”となっているので、承諾しなかった人は賛同していても名前の掲載がなかったと取れます。ですが、賛同したなら名前の掲載を承諾しない理由はないと思います。気づかなかった人もいるでしょうが、名前が出ていない監督は賛同していないのか、あるいは賛同する資格がないのか…とも見られてしまいますよね」(映画ライター)

リストに今回の告発の対象になった監督の名前を見つけることができなかったとき、映画関係者の間で、

「当たり前だろう。賛同出来るわけがない」

という声が上がっていた。そして先の重鎮の名前も見つけることができなかったが、名前の掲載がない人たちの中には、いつ自分が…と戦々恐々としている人もいるだろう。

映画界が生まれ変わるには、溜まった膿を出し切ることが必要なのは言うまでもないーー。

  • 取材・文佐々木 博之(芸能ジャーナリスト)

    宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。現在はコメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

  • PHOTO原一平(水原、橋本)

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