関口宏『サンモニ』司会で「知らない」「わからない」連発の違和感
大御所タレントの関口宏に限界説が飛び交っている。
というのも、最近関口がMCを務めるTBS系『サンデーモーニング』をめぐり、進行ミスや失言を指摘するニュース記事が散見される事態となっているのだ。
同番組では昨年末に名物コーナー『週刊御意見番』に出演していた大物野球評論家の張本勲氏が卒業。背景に度重なる舌禍があるとされ、同番組はスポーツ紙などのメディアに注視されやすい番組であることはたしかだ。
しかし、それを割り引いても、最近の関口はどこかたどたどしい。
5月8日放送ではスポーツコーナーで登場した野球評論家・達川光男氏との会話がギクシャク。達川氏がエンゼルス・大谷翔平の同僚で強打者のマイク・トラウトの名前を挙げると、関口は
「マイク・トラウトって何なんですか?」
と質問。
「すごいバッターなんです」
と返す達川氏に
「だから、どういうところがすごいんですか?」
と重ねた。再び達川氏が
「ホームランも打てるし、エンゼルスの主力バッターです」
と話しても、関口は
「だから?」
とあっさり。さらに6日の阪神戦で“完全試合未遂”した中日・大野雄大投手についても、達川氏が
「今日は母の日ですよね、お母さんの育て方がよかったと思いますよ」
と笑顔で語ると、関口は
「何で?」「どうして?」
と質問を浴びせかけた。最後まで会話はかみ合わず、SNSでは「放送事故」という言葉まで漏れた。わからないことを掘り下げて聞くことも、MCの大事な役割かもしれないが、それにしても、視聴者がリズムをつかめなくなるほどの質問はさすがに違和感があるだろう。
さらに4月24日放送では進行ミスが発生。番組冒頭で北海道・知床で起きた遊覧船沈没事故を取り上げ、関口は
「また新しい情報が入りましたらお伝えしたいと思います」
とひと言。
「さて、この1週間ですが…」
と次のニュースに移ろうとしたところ、番組サブキャスターの杉浦みずきが慌てて
「このあと、VTRがあります。専門家にお話を聞いています」
と制止した。TBS関係者は
「単に関口さんが忘れていたのか、進行が頭に入っていなかったのだと思います」
とした上で、同番組の舞台裏を明かす。
「関口さんはTBSの中でも“別格”扱いなんです。番組では企画や現場の進捗状況を報告する通称『御前会議』というものがあるのですが、そこでも関口さんの影響力は絶大。例えば、先週時点でAというプランで行く予定のはずが、会議のなかでの関口さんの意向によって、プランBにひっくり返ることもあるとか」
関口氏の“異変”はほかにもある。2月にはスピードスケート女子のメダリストの岡崎朋美氏がリモート出演し、北京五輪スピードスケートで金メダルを獲得した高木美帆の凄さを解説。
「全体的なバランスが素晴らしくて、関節の柔らかさとか、スケーティングの技術も。アウトフラットインの技術がすごい」
と絶賛したが、関口は
「え?なんかよくわかりませんが」
とポツリ。岡崎氏から
「もう、ちゃんと聞いてくださいよ」
と“喝”を入れられていた。
1月16日放送回では、トンガ沖で海底火山が噴火した影響で、奄美群島、トカラ列島、岩手県に津波警報、太平洋岸の各地で津波注意報が発令され、放送中、発令中の地域を示した日本地図が画面上に表示された。これに関口は
「津波の警報を出すために日本地図をあそこ(画面)へ出さなきゃならないんでしょうか。ちょっとこれは見にくいかも知れませんが…。今日はちょっとお許しください」
とグチ。気象庁の発令については
「なんだかよくわかりません、今回のこと」
と言ってのけた。
「最近の関口さんのトレンドは『知らない』『わからない』『興味ない』です(笑)。昔からその傾向はありましたが、ついにそれを隠すこともしなくなりました」(前出・TBS関係者)
今年に入って、わずか4か月余りでここまでボロが出ている。まだまだ類似のハプニングは起こりそうだが、芸能界で唯一無二の存在であることも事実。これを視聴者から「味」と言われるまでに昇華できれば、まだまだ番組は安泰なのかもしれないが…。
次の記事はこちら #3 TBSの土日番組が「老人大陸」化していることへの拭えぬ懸念
- 写真:共同フォト