抗争激化でも神戸山口組が静観を続ける「予想外の背景」 | FRIDAYデジタル

抗争激化でも神戸山口組が静観を続ける「予想外の背景」

白昼堂々とトップの自宅を襲撃され……

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襲撃された井上組長の自宅周辺で警戒にあたる捜査員たち

まさに白昼堂々の犯行だった。

6月5日午後2時過ぎ、特定抗争指定暴力団・神戸山口組の井上邦雄組長(73)の自宅(神戸市北区)に銃弾が撃ち込まれた。その後、六代目山口組弘道会系の林雄司組員(49)が交番に出頭し、銃刀法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕された。

「銃撃犯は車の上に乗り、リボルバーの6連発銃をリロードして14発撃ったようです。『10発以上』との報道もありましたが、正確にはそういうことです。現場では兵庫県警の覆面パトカーが1台警戒にあたっていましたが、リロードする間も現場で対応できず、失態ではないかという声もあがっています」(全国紙社会部記者)


神戸山口組に関しては今年5月、副組長で二代目宅見組の入江禎組長の自宅に車が突っ込む事件があり、六代目傘下の組に所属していると言われている男が逮捕・起訴されている。

「もう少しさかのぼると、去年12月には、神戸山口組の若頭で侠友会の寺岡修会長の知人宅がハジかれています。つまり、関係先も含めれば神戸側の3トップすべてがここ半年の間に何らかの形で六代目側から襲撃を受けたことになります。組織として由々しき事態だと言われても仕方がない」(同前)

襲撃を受けた井上組長

ヤクザにとってメンツは何事にも代えがたい。やられた分の報復を考えるのがスジのはずなのだが……。

「若頭、副組長の事件の後にも『返し(報復)』はありませんでしたので、今回もないと見られています。返しができる『兵隊』がいないのでは…という風に言われています。確かに正面から六代目側にぶつかっても勝ち目はないのはその通りですが。とはいえ、井上組長が引退する、あるいは組を解散するつもりはさらさらないようです」(捜査関係者)

「やられっぱなし」の状況を放置するのは面目に関わる問題である。言葉を選ばずに言えば、トップとしての資質を問われかねない中でも、井上組長が組織を維持している理由は何なのか。

「引退したり組がなくなったりすることで、行き場を失う者が少なからずいるからだとの指摘があります。例えばですが、2017年9月に任侠山口組(現在・絆会)の織田絆誠(よしのり)代表を襲撃しようとしてボディガード役が射殺された事件がありました。殺人容疑で神戸山口組の菱川容疑者が指名手配され、現在も行方が分かっていません。菱川容疑者がどういう状況にあるのかはハッキリしませんが、彼を出頭させていないなどの点から、何らかのサポートを組側が行っている可能性も否定できない。

それで仮に組がなくなってしまえば彼の面倒を見る者もいなくなってしまいます。ほんの一例ではありますが、そういったことを踏まえると、井上組長が『決断』しないのもわからなくもないですね」(同前)

確かなのは、六代目側の攻勢が今後も弱まることはないということだろう。

  • 撮影共同通信社(井上組長自宅周辺)

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