市川海老蔵「襲名披露公演出演者決定」でも意気消沈のワケ | FRIDAYデジタル

市川海老蔵「襲名披露公演出演者決定」でも意気消沈のワケ

『十三代目市川團十郎白猿襲名披露公演』の顔ぶれも決まり、意気揚々と稽古に励んでいると思われた海老蔵だが.....

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今年の2月3日、成田山新勝寺(千葉・成田市)で豆まきをする海老蔵と勸玄くん
今年の2月3日、成田山新勝寺(千葉・成田市)で豆まきをする海老蔵と勸玄くん

11月、12月に行われる市川海老蔵(47)の『十三代目市川團十郎白猿襲名披露公演(八代目市川新之助初舞台)』(東京・歌舞伎座)の共演者が、ようやく発表された。

その中で、『八代目市川新之助』を襲名する堀越勸玄くん(9)が、12月に史上最年少で主演を務める『毛抜』の共演者がなかなか決まらないと女性誌が報じていたが、蓋を開けてみれば、中村芝翫(57)や市川右團次(58)といった大物が勸玄くんの舞台を支えることが決定。また、12月の夜の部では、海老蔵の長女で舞踏家の市川ぼたん(11)が『團十郎娘』で近江のお兼を演じることも発表され、海老蔵親子3人で襲名披露公演に臨む。

コロナ禍の影響で2年も延期され、本来なら3ヶ月公演のところを2ヶ月に短縮したりと紆余曲折あったが、ようやく共演者も決まり、あとは本番まで稽古を重ねるだけとなった。海老蔵も当然、気合が入っていることだろう。ただ、これまでの海老蔵とは少し様子が違うという。

「昨年1月の『初春 海老蔵歌舞伎』公演でぼたんが公演の一つ『藤娘』で藤の精を演じました。この時、海老蔵はかなり批判を浴びています。というのも、そもそも女性が歌舞伎の舞台に立つことに批判的な考え方を持つ関係者は多く、加えて、ぼたんが演じた『藤娘』は、六代目尾上菊五郎や、坂東玉三郎さんが演じてきた大役です。それを当時、9歳の女の子に演じさせたことで、『親のエゴ』などと批判されました。

ただ、海老蔵は、『女が歌舞伎の舞台に立って何が悪い』という考え方なので、批判の声に反論したと聞きます。さらに、自身のYouTubeで『(娘の)踊りの技術は申し分ない』『9歳で藤娘を踊るのは史上初じゃないかな』と絶賛。関係者を逆撫でするような発言までしたのです。

今回も、勸玄の『毛抜』主演や、ぼたんの歌舞伎座出演で、『襲名披露公演でもやりたい放題だな』などと批判の声は同じように上がっていますが、海老蔵は今の所、全く反論せずスルーしているような状態なのです。どちらかというと、意気消沈しているというか……」(梨園関係者)

その理由について、松竹関係者は次のように推測する。

「『初春 海老蔵歌舞伎』は、歌舞伎座ではなく、新橋演舞場での公演で、海老蔵より格上の役者は出ていませんでした。つまり、自分のやりたいようにできた。しかし、歌舞伎座での襲名披露公演はそうはいきません。歌舞伎界の重鎮が揃い踏みするのです。海老蔵にとって、ぼたんを歌舞伎座の舞台に立たせるのは長年の目標でもあったので最終的にプッシュはしましたが、だからといって、その批判に反論する余裕は海老蔵といえどもないということでしょう。ここへきて、ようやく本当の意味で、自分の立場を理解し、襲名披露公演のプレッシャーを感じ始めているのかもしれません」

そして、新たな火種が燻り始めているという。9月6日の『女性自身』が、人間国宝である尾上菊五郎(79)が「團十郎襲名披露口上には出ない」と言っていると報じたのだ。菊五郎といえば、團十郎と共に梨園の双璧をなす名跡。口上に出ないというのは通常では考えられないという。

「ぼたんに限らず、これまで歌舞伎座の舞台に上がった女性はいました。2006年には三代目市川ぼたんが、1993年には16歳の松たか子(45)が一度だけ舞台に立っています。しかし、菊五郎の長女である寺島しのぶ(49)は、舞台には立たせてはもらえなかった。それは、菊五郎が歌舞伎の伝統をそれだけ重視していたからに他なりません。表向きは、『脚が痛いから』ということですが、しきたりを軽んじる海老蔵に怒り心頭だと話す関係者もいます」(松竹関係者)

團十郎襲名披露公演は、歌舞伎界にとって、特別の意味を持つ。しかし、相変わらず内部のゴタゴタは後を絶たない。本番まで、予断を許さない状況は続きそうだ。

  • POHOTO蓮尾真司

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