仲本工事さん 葬儀場で見えた事実婚妻・純歌と親族との「関係性」
芸能リポーター・石川敏男の芸能界”あの出来事のウラ側は……”
《芸能リポーター・石川敏男の芸能界“あの出来事のウラ側は……”》
交通事故で緊急入院。急性硬膜下出血のため81歳でこの世を去った『ザ・ドリフターズ』の仲本工事さんの葬儀が行われた。加藤茶さん、高木ブーさん、志村けんさん(享年70歳)の実兄ら、約30人が参列したという。
葬儀が滞りなく終了し、亡骸を乗せた霊柩車が葬儀場を出発。荼毘に付すために斎場に向かうとき、列席者、取材記者は異様な光景を目撃することになる。
霊柩車には位牌を持った前妻の長男が助手席に座る。そして、霊柩車が出発して1~2分後に、葬儀場から遺影を持った事実婚だった27歳年下の妻で歌手の三代純歌さんが出て来た。
慌てるようにタクシーで霊柩車を追いかけるという図だ。現場にいた列席者は
「どう考えても、前妻の息子さんたちと純歌さんの間に距離を感じてしまった。遺影のギターを抱えた仲本さんの笑顔が、なぜか悲しげだった」
と表現した。目黒区に住んでいた夫妻だったが、その家から純歌さんが
「仲本さんを残して出てしまったみたい」
という話がオレに耳に飛び込んできたのは、昨年の夏前だった。
「あれだけ、仲が良かったのに、何があったんだろう…」
と、思っていた。
2人そろっての姿を初めて見かけたのは、『かつしかFM』のスタジオ前だった。歌番組を持っていた純歌さんの付き添いとして仲本さんが来ていた。
周囲に気を使いながら、彼女の収録終わりを待っていた。その直後に2人は結婚する。
だが入籍されていなかったことを考えると、結婚に反対している誰かがいたのかもしれない。でも、当時は仲本さんの1年前に、加藤茶さんが45歳年下タレント・綾菜さんと結婚していたこともあって、2人の結婚も大きな話題になった。
かつしかFMの後に『レインボータウンFM』で始まった『この町で全員集合!!』という番組は、夫婦での共演だった。
で、仲本さんが車にはねられたのは、家を出ていた純歌さんが横浜で始めていたカレー店のすぐそばの道路。午前9時10分だったというから、純歌さんの店を訪ねようとしていたのだろう。
「毎日通っていた」
という噂も聞いた。
日本中を笑いの渦に巻き込み視聴率50%を超えたときもあった『8時だヨ!全員集合』(TBS系)。リーダーだったいかりや長介さんを’04年にリンパがんで失い、’20年には志村けんさんをコロナで亡くしている。かつてメンバーだった荒井注さんも’00年に肝不全で亡くなっている。ドリフのメンバーは、加藤茶さんと高木ブーさんだけになってしまった。
《仲本が事故に遭ったと聞いたとき、頭が真っ白になりました。本来であれば、今頃は一緒に仕事をしていたのに…突然で早すぎる別れに、ただただ驚いています》
と加藤茶さん。高木ブーさんは
《もう60年を超える付き合いです。家族よりも長い時間です。本当に悲しくて、悔しい。(中略)あちらには長さん、荒井さん、志村そして仲本が今1番逢いたいと言ってたお母さんもいます。どうか安らかに》
とコメントした。
横浜でカレー店を開いていた純歌さんの元に毎日のように訪ねていたというから、「捨てられた」という情報は、事実とは違ったのかもしれない。だが、葬儀場での雰囲気は、何を物語っていたのだろう。勘繰りすぎなのかな…合掌。
文:石川敏男(芸能レポーター)
‘46年生まれ、東京都出身。松竹宣伝部→女性誌記者→芸能レポーターという異色の経歴の持ち主。『ザ・ワイド』『情報ライブ ミヤネ屋』(ともに日本テレビ系)などで活躍後、現在は『めんたいワイド』(福岡放送)、『す・またん』(読売テレビ)、レインボータウンFMにレギュラー出演中
写真:共同通信