市川團十郎 チケット売り上げ苦戦で頼みの綱は高評判の「息子・勸玄君だけ」の苦境
襲名披露興行 香川照之が出演しても
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12月初めの東京・歌舞伎座(中央区)。この日は5日から行われる市川團十郎の襲名披露興行の稽古日だった。夕方6時過ぎに関係者に囲まれて現れたのは上下黒のスウェット姿の海老蔵改め市川團十郎白猿(45)だ。
あとから、ぼたんを襲名している長女・麗禾(れいか)ちゃん(11)と今回八代目新之助を襲名した長男・勸玄(かんげん)くん(9)の二人も手をつないで送迎の車に乗り込み、走り去った。
実はこの襲名披露興行のチケットの売り上げがあまり芳しくない。夜の部は埋まっているものの、昼の部は5日の時点ですべて空席がある状態なのだ。これは團十郎のような大名跡ではありえなかったことだと、芸能リポーター・川内天子(のりこ)氏は語る。
「團十郎の度重なる多重交際報道や小林麻耶の告発騒動で後援者やファンが離れたうえに、本来チケットを捌(さば)いてくれる″おかみさん″の不在も大きいです。亡くなった麻央夫人の代わりに母親の希実子さんがやるべきですが、そうした気配はありません。歌舞伎界の重鎮たちや松竹との関係も良くないと言われています」
まさに″四面楚歌″状態の團十郎だが、それでもなんとか襲名披露に漕ぎ付けられたのは、勸玄くんの存在が大きいと言われている。
「勸玄くんはファンや重鎮たちから評判がいいんです。熱心に稽古に取り組む姿勢は感心されています」(歌舞伎関係者)
「息子頼み」と言われる状況を團十郎はどう思うのだろうか。

『FRIDAY』2022年12月23日号より
PHOTO:島 颯太